今日の映画は『続大番 風雲篇』という映画です。
1年位前に『大番』という作品をお届けしたのですが、その続編
です。主演は加東大介。『七人の侍』などでおなじみの名脇役の
数少ない主演作品で、当時は人気シリーズとなり、加東大介はこ
のシリーズの役名のギューちゃんという名で呼ばれることも多かっ
たとか。
そのギューちゃんというのは兜町で株の仲買人をやっています。
今では仲買人なんて人はいなくなり、みな証券会社ということで
すが、50年前の兜町の風景というのも観ているとなかなか興味深
いものです。
今も空前の株ブームですが、皆さんは株などやりますでしょうか?
私はまったくやりませんが、こういう↓広告は多いです。
自分でしっかりと考えれば儲かるのかもしれませんねぇ…
でもはっきり言って面倒くさい…
-------- 目次 --------
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続大番 風雲篇
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■ 今日の映画 − 続大番 風雲篇
--cinema1937-----------
続大番 風雲篇
1957年,日本,121分
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<キャスト&クルー>
監督 千葉泰樹
原作 獅子文六
脚色 笠原良三
撮影 西垣六郎
音楽 佐藤勝
キャスト 加東大介
仲代達矢
淡島千景
谷晃
沢村貞子
原節子
青山京子
<評価>
☆☆☆1/2(満点=5)
<プレヴュー>
大きな借金を作って兜町にいられなくなったギューちゃんこと赤
羽丑之助はほとぼりが冷めるまで実家で過ごすことにする。彼の仕
送りで家を新築した実家では彼を下に置かない扱いで、町の人々を
彼を名士扱い、つい気が大きくなって散在してしまう。7ヶ月が過
ぎた後、おまきから百円の為替が届き、ほとぼりが冷めたから帰っ
て来いといわれる…
加東大介主演の『大番』シリーズの第2作。時代はいよいよ戦争
に突入し、ギューちゃんも株式市場もてんやわんやの大騒ぎ。
<レビュー>
前作で相場に失敗し都落ちしたギューちゃんが再び兜町で奮闘す
るという話で、基本的には人情話である。しかし、昭和七年から十
年くらい時代設定から、2.26事件などの歴史的な事件が株式相場と
絡めて語られており、日本の経済史を垣間見ることもできる。
ただ、物語の基本はあくまでもギューちゃんという主人公の浮き
沈みと周囲の人との関係である。とくにこの第2作で中心となるの
はギューちゃんと淡島千景演じるおまきの関係である。ギューちゃ
んは郷里に居た頃からの憧れの女性“可奈子お嬢さん”(原節子)
への想いから「結婚はしない」と断言するが、郷里に帰っては浮気
をし、その浮気をした芸者を東京に呼んでみたり、また景気がよく
なると違う芸者に入れ込んでみたりと、ギューちゃんに尽くすおま
きをないがしろにしてたびたび怒らせる。この浮気やら何やらを巡っ
てふたりがくっついたりはなれたりする展開がこの作品の中心にあ
る。
そのためギューちゃんの立身出世の物語なのか、日本の経済史を
描いた話なのか、恋愛を描いた話なのか焦点がぼけてしまっている
ような気もするが、しかしそのどれもがこのギューちゃんという魅
力的なキャラクターを描く上では不可欠なものなのだから、これで
いいのだろうという気もする。日本の経済が下がり調子ならばギュー
ちゃんの調子も下がり、お調子者の彼はしっぺ返しを食う。その浮
沈は彼だけではなく、多くの日本人が経験した浮沈であり、彼はい
わばそれを極端な形で経験する人間なのだろう。金が儲かれば豪邸
も買い、女も囲む、しかしすってんてんになれば友達に頼り、昔か
らの女の人情を知る。そんなだから観客は彼に同情したり、応援し
たりできるのだ。主役然としていない加東大介だからこんな風な作
品になり、よくわからないけど面白い作品になっているのだと思う。
決して歴史に残る傑作ではないけれど、どの時代に見ても気楽に
楽しめるいい作品だと思う。
このシリーズは全4作が作られている。次はいよいよ日本が本格
的に戦争へと入って行く時代。お調子者のギューちゃんは軍需産業
に登記して大成功するのか、それとも戦場に行かざるを得ないのか、
生まれぬ時代のことだけれど「ガンバレギューちゃん」とついつい
応援してしまう。
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:続大番 風雲篇>
『大番』シリーズはDVD化されていません。
<今日のお勧め>
加東大介といえば?






