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-------- 目次 --------
■ 今日の映画
あるいは裏切りという名の犬
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■ 今日の映画 - あるいは裏切りという名の犬
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あるいは裏切りという名の犬
36 Quai Des Orfevres
2004年,フランス,110分
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<キャスト&クルー>
監督 オリヴィエ・マルシャル
脚本 オリヴィエ・マルシャル
フランク・マンクーゾ
ジュリアン・ラプノー
撮影 ドゥニ・ルーダン
音楽 アクセル・ルノワール
エルワン・クルモルヴァン
キャスト ダニエル・オートゥイユ
ジェラール・ドパルデュー
アンドレ・デュソリエ
ヴァレリア・ゴリノ
ロシュディ・ゼム
ダニエル・デュヴァル
<評価>
☆☆☆(満点=5)
<プレヴュー>
パリ警視庁のBRI(探索出動班)の捜査官エディの送別会の翌
日、現金輸送車の強盗事件がおきる。同一犯による7回目の事件を
受け、警視庁長官はBRIの警視レオ・ヴリンクスとBRB(強盗
鎮圧班)の警視ドニ・クランのうち、事件を解決したほうを長官に
する告げる…
ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューという名優
が競演したとにかく男臭いハードボイルドな犯罪映画。この手の作
品が好きな人にはたまらない。
<レビュー>
ひとつの犯罪を追う、二つの部署が対立するが、そのリーダー同
士はかつての親友、そんないかにもなハードボイルドな犯罪映画で
ある。しかも一方は破天荒な昔かたぎの警察官、もう一人は出世を
望む老獪な警察官である。
物語はBRIの警視レオ(ダニエル・オートゥイユ)を主人公と
して進む。そして彼は警察の規範を逸脱することはあるが、部下か
らの信頼は厚く正義感である。だから、観客は必然的に彼の側に立
つことになる。しかし、彼はひとつの間違いを犯す。それは、情報
屋から強盗犯の情報を得るために、彼の殺人を見逃すのだ。彼はな
ぜそんなことをしたのか。別に彼は出世を望んでいないのだから、
手柄を立てるためにそこまでする必要はない。ただクランが手柄を
立てるのを阻止するためにそのようなことをしたのか、それともそ
こには、「強盗犯を捕まえるためならチンピラの殺し合いには目を
つぶろう」という彼独自の“正義”が存在したのか。
そこが今ひとつ腑に落ちないために、私は全体の展開に今ひとつ
入り込めなくなってしまった。
そして、BRBの警視クラン(ジェラール・ドパルデュー)の行
動にも腑に落ちないところがある。それは彼がレオ指揮の作戦の途
中で単独行動をとったことだ。彼は自分ひとりで強盗を捕まえるこ
とができると思ったのか、それとも単にレオの作戦を失敗させるた
めにそのような行動をとったのか。可能性としては彼は殺される可
能性のほうが大きかったはずだ。にもかかわらず酒をあおってまで
やる必要がある行動だったのか。
これらの行動は、ハードボイルドなおところらしさを通り越して
無鉄砲なものに見えるてしまう。だから彼らの行動には今ひとつ説
得力がないように思えてしまう。
そして“正義”について語っていそうでいながら、結局それが何
かについて答えは出ない。それぞれが自分なりの正義を胸に自分が
信じる行動をとる。たとえばティティがその典型だ。その単純化で
きない複雑なメッセージはフランス映画のよさであり、評価できる
部分ではあるが、この物語は絶望的過ぎるかもしれない。
しかし、それを補って物語の展開を面白くしていくのがジェラー
ル・ドバルデューの“いやな奴”さ加減である。ドパルデューが演
じるクランは本当にいやな奴だ。出世のためには親友を裏切ること
も辞さず、そのことを悔いることもしない。その“いやな奴”さ加
減をドパルデューは見事に演じきり、観客の感情を逆なですること
で破綻しそうな物語を支えるのだ。
観客が味方につき、感情を没入させるのはダニエル・オートゥイ
ユだが、俳優としての力量を見せたのはドパルデューだろう。この
作品はフランスのアカデミー賞とも言えるセザール賞で8部門にノ
ミネートされた(受賞はひとつもしていない)が、助演男優賞はド
パルデューではなく、長官を演じたアンドレ・デュソリエだった。
日本でもフランスでも評判がよかった作品だが、少し私には男臭
すぎるし暗すぎた。ハリウッドでリメイクされるらしいが、ハリウッ
ド版くらいのほうが気楽に見れていいのかもしれない。ただ、この
ドパルデューを凌ぐ存在感を示せる人がいるとは思えないが。
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:あるいは裏切りという名の犬>
<今日のお勧め>
ジェラール・ドパルデューです。





























