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6月ってこんな暑かったっけ? と思う日々です。
ところどころで雨は降っていますが、じとじとしとしとな梅雨と
いう感じではありませんね。
こんな日はぐわっとビールでも飲みたいですね。金曜日だし…
ああ
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■ 今日の映画
霧の波止場
□ DVD今日の買い!
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■ 今日の映画 − 霧の波止場
--cinema1996-----------
霧の波止場
Le Quai Des Brumes
1938年,フランス,90分
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<キャスト&クルー>
監督 マルセル・カルネ
脚本 ジャック・プレヴェール
撮影 ユージン・シュフタン
音楽 モーリス・ジョーベール
キャスト ジャン・ギャバン
ミシェル・シモン
ミシェル・モルガン
ロベール・ル・ヴィギャン
ピエール・ブラッスール
<評価>
☆☆☆1/2(満点=5)
<プレヴュー>
トラックをヒッチハイクした兵士のジャンは行く当てもなく町を
さまようが、町外れにある酒場パナマでネリーという女性と出会う。
朝、いく当てもないジャンとネリーは酒場を出て港を歩くが、そこ
でネリーが知り合いのチンピラのルシアンに絡まれ、ジャンがそれ
を追い払う。
基本的には恋愛映画だが、そこに射す影とエスプリの効いたセリ
フがフランス映画らしさを演出している。
<レビュー>
この時代、ハリウッドはまさに黄金時代であったのに対し、ヨー
ロッパはナチスの影の下、暗黒時代といっていい時期だった。そん
な中、フランスとイギリスだけが良質の映画を作り続け、現在まで
見続けられている。しかし、その作風はやはりハリウッドとは大き
く違う。スクリューボール・コメディなどによって確立されたハリ
ウッドのスタイルとは異なる映画がここにはあった。
この作品は、そんなヨーロッパの独自性が非常によく見える映画
だ。まず目に付くのは画面の構成の仕方の明らかな相違である。こ
の頃のハリウッド映画(古典的ハリウッド映画)というのはある種
の確立された“文法”に基づいて作られていた。たとえばそのひと
つに「イマジナリーライン」というものがある。これは被写体とカ
メラの間に仮想的なラインを引き、カメラはその内側には入らない
というルールである。これにより、カメラは登場人物たちを常に同
じ方向から撮ることになり、切り返しのシーンでも、会話している
2人をふたりとも正面から撮るということにはならない。ふたりと
も横顔か、ひとりが正面でひとりが後姿ということになるのである。
このルールは視点を安定させることで、観客に確固とした居場所を
提供し、安心してみることができるようにするのである。
ハリウッドで確立されたこのルールは当時のフランスにはもちろ
んなく、この作品でも丸いテーブルに座った人々を次々と正面から
撮るようなシーンがあり、その他にも視点が突然変わるようなカッ
トも数多くある。今では、そんなことは当たり前なのだが、この時
代の作品にそのようなシーンがあるとハッとする。何か“違うもの”
を見ているような感覚になるし、そのつなぎ方が完成されていない
だけに不安定な感じがするのだ。
それはやはり、この頃はハリウッド映画のほうが完成度が高いと
いうことである。黄金期のハリウッドはやはり世界の映画の中心だっ
たのだ。
しかし、それでこの映画が面白くないということにはならない。
古典的ハリウッド映画にはプロットの面でもルールがあり、それは
たとえば、(恋愛映画でなくとも)最後には必ず恋愛が成就すると
いうようなものだが、この作品はそのルールに従うことはない。だ
が、プロットに関してはフランスらしいよさがある。
悲惨な境遇にあるふたりの悲恋物語であるのだが、単にふたりが
出会って恋をするというわけではない。それぞれに事情を抱え、そ
れぞれに異なる心情を持つ。そしてその心理の動きが手に取るよう
にわかり、引き込まれていく。特にネリーというキャラクターは秀
逸で、17歳という年齢特有の不安定さが非常によく表現されている。
そしてそれを演じたミシェル・モルガンも素晴らしい(なんと、こ
のとき本当に17歳だったという。とてもそうは見えないが…)
ジャン・ギャバンのほうもさすがにいい演技をしている。ジャン・
ギャバンは当時のヨーロッパの数少ないスターの一人で、もちろん
男前が売りなわけだが、もちろんそれだけにとどまらない存在感と
表現力があったという印象だ。
この作品はすごく暗い。しかし、その暗さの中にわずかな希望や
幸せが存在する。これは私の印象に過ぎないのだが、このような映
画というのはすごくフランス映画らしいという気がする。それがと
きに笑えないコメディとなったりもするのだが、暗さの中にある明
るさ、あるいはわずかな明るさがあるくらい物語を見ると「ああ、
フランス映画だなぁ」と思うのだ。
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:霧の波止場>
<今日のお勧め>
1938年の映画
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