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今日で7月も終わり。
いよいよ夏!という感じもあり、明日は映画の日でもあります。
夏休みということもあって、先週、今週とアニメやらヒーローも
のやらが続々公開されますが、大人は何を見ればいいのか。
アニメの中では『オトナ帝国の逆襲』の原恵一が監督した『河童』
が少し気になります。
アメリカでは『ザ・シンプソンズ MOVIE』がぶっちぎりの
1位だそうです(第1週で85億円)。日本ではおそらくヒットし
ないと思いますが、私は見たいです。(でも、公開は来年の春…)
後は、8月の初めといえば、6日、9日がありますので、戦争関
係の映画も注目です。
今年は、『ヒロシマナガサキ』と『TOKKO -特攻-』というどちら
も日系アメリカ人監督によるドキュメンタリーが注目です。
も見たいし、見ていただきたいです。この作品は
日系人の監督が取ったアメリカのドキュメンタリー。意外に多く
の劇場でやるのがうれしいです。
『ヒロシマナガサキ』公式サイト
『TOKKO -特攻-』公式サイト
さらに、新藤兼人が自らの体験を証言したドキュメンタリーとそ
れを基にしたドラマから構成される『陸に上がった軍艦』にも注
目したいところです。
『陸に上がった軍艦』公式サイト
あ、昨日は土用の丑でした。うなぎ食べましたか?
夏はまだまだこれから。スタミナには餃子ってのもいいですなぁ
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
不都合な真実
□ ヒビコレリンク
□ DVD今日の買い!
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■ 今日の映画 − 不都合な真実
--cinema2020-----------
不都合な真実
An Inconvenient Truth
2006年,アメリカ,96分
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<キャスト&クルー>
監督 デイヴィス・グッゲンハイム
撮影 デイヴィス・グッゲンハイム
ボブ・リッチマン
音楽 マイケル・ブルック
キャスト アル・ゴア
ビリー・ウェスト(ナレーション)
<評価>
☆☆☆1/2(満点=5)
<プレヴュー>
危機的状況にある地球温暖化問題。まだまだ知識が普及してい
ないアメリカで、温暖化対策をライフワークとする元合衆国副大
統領アル・ゴアはその啓蒙のための講座を1000回以上も開いてき
た。その活動はアメリカ国内にとどまらず世界中へ。
この作品は、そんなアル・ゴアの講座の模様に、彼の幼少時代
の話などを挟み込んだドキュメンタリー。各界で話題を集め、ア
カデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞、アル・ゴアは再び
次期大統領候補としても取りざたされるようになった。
<レビュー>
映画の始まりは、地球温暖化についての基本知識の講義から始
まる。まさかこの程度のことをアメリカ人が知らないってことは
ないだろうと思ってみていると、そういうわけでもないらしい。
アル・ゴアいわく、アメリカ政府は都合の悪い情報を隠し、誤っ
た情報を請い流すことで国民を混乱させ、温暖化に対する認識を
誤らせているということだ。
それはもちろん、ブッシュ政権の石油業界との癒着、温暖化対
策が産業界へのブレーキとして働くことへの懸念である。アル・
ゴアは自分自身が学生時代から興味を持ち、議員になってからも
ずっとテーマにし続けてきた温暖化について、直接市民に語り始
める。政府や産業界によって流布されている温暖化に対する疑問
をデータによって覆し、温暖化対策が経済を停滞させるという論
拠も最終的には打ち砕く。そこまで見ても、ほとんどはすでに知っ
ていることで、本当にアメリカ人はこんなことも知らないのかと
いう驚きは覚めないが、少なくとも問題点が簡潔に整理されてい
て、非常にわかりやすくはあるので、見て損はない。二酸化炭素
の増加がもたらす温室化効果、極冠の氷が解けることによる太陽
熱の吸収、異常気象と砂漠化といった温暖化にまつわる様々なイ
シューをきちんと整理して、順序だてて説明しているので、納得
できる。
しかし、わかりやすすぎる。わかりやすいということは便利な
ことだが、わかりやすすぎるものに対しては警戒したほうがいい。
わかりやすいということは、わかりやすくするために言われてい
ることの何倍何十倍ものことを省略し、異論を切り捨て、なんら
かの視点から再構成しなければならない。ここで言われているこ
とは真実だとは思うが、それはアル・ゴアの視点から選択され、
構成された真実であり、これだけが唯一の真実ではないというこ
とだ。つまり、ここで語られているのはアメリカの現政府(つま
りブッシュ政権と共和党)にとって“不都合な真実”であると同
時にアル・ゴアにとって“好都合な真実”だということだ。
そこには必ず彼にとって“不都合な真実”があり、それは隠さ
れている。
映画を見るものとしてこの映画に対して警句を発したいのは、
この作品のイメージの使い方だ。この作品は詳細なデータに基づ
いて緻密に論理を展開しているように見えて、実はイメージによっ
て訴えている部分が非常に大きい。その際たるものは海面が6メー
トル上昇した場合のフロリダ、オランダ、インド、マンハッタン
などのイメージを写した映像である。これを見れば、地球温暖化
によって自分が今住んでいる土地が水没するというイメージが確
実に喚起される。しかし、この6メートルという数字に対しては
詳しい説明はなされていないのだ。「このまま温暖化が進んだら」
という仮定をする場合、データのとり方や予想の立て方によって
結果には違いが出てくるのが当然だ。地球が温暖化していること
は確実だが、海面が6メートル上昇することは必ずしも確実では
ないのだ。にもかかわらず、この映画はそれをイメージによって
観客に植え付け、それが複数ある可能性のひとつでしかないとい
う当たり前の事実を観客が考えないように仕向ける。この作品は
地球温暖化について観客に考えさせる映画であるはずなのに、イ
メージによって観客の思考を阻害しているのだ。これは非常に大
きな問題ではないか。
また、彼の幼少時代のエピソードが挟み込まれるのも、観客の
イメージ喚起のためであることは明らかだ。これによってアル・
ゴアという人物を観客一人一人に近づけ、彼の原イメージを観客
に共有させようと強いるのである。
そして、さらにこの作品で言っていることが多少なりとも眉唾
だと思わせるのは、必要以上に登場すると思われるマック(アッ
プル・コンピュータ)の存在だ。あまりに何度も登場するマック
に違和感を覚えて調べてみたら、アル・ゴアは2003年からアップ
ル・コンピュータの取締役なのである。
これによって彼の言っていることの真実性が歪められるわけで
はないが、彼はこの作品が構築しようとしているような完璧に正
直な人間ではないということだ。彼にとっての真実は、数多い真
実のひとつでしかない。
この作品はそのことを語っていないがためにドキュメンタリー
であると言い切っていいかどうか疑念を抱く。ドキュメンタリー
が真実をありのままに描くものだとしたら、ここまで一面的な真
実のみを伝えるものをドキュメンタリーと読んでいいのだろうか
という疑問が沸く。もし、ドキュメンタリーが事実に根ざしたひ
とつの見解の表明であるとするならば、これは間違いなくドキュ
メンタリーであり、あまりかでヒットしているドキュメンタリー
のほとんどがこの範疇に含まれることを考えると、ドキュメンタ
リーであるといったほうがいいのかもしれない。
しかし、私にとってはこれは事実を材料にした私見であり、そ
れはドキュメンタリーとは呼びたくない。私はドキュメンタリー
映画を見るといつも「いったいドキュメンタリーとは何なのか」
ということに悩む。その答えはいつまでも出ないが、この作品を
見ていわゆるドキュメンタリーに対する疑念は深まった。
この作品を多くの人に見てほしいとは思うが、これはあくまで
出発点であり、ここで言われていることに対して疑念を持つこと
から本当の思考が始まるのだと思う。
□ ヒビコレリンク
温暖化をめぐる諸説については、wikipedia がよく整理されています。肯定派懐疑派両方のリンクも
チーム・マイナス6%
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:不都合な真実>
<今日のお勧め>
注目の「ドキュメンタリー」

























