http://www.cinema-today.net/
世間はテロ特措法だなんだで騒いでいますが、給油した燃料が
どこで使われているかなんて追跡できるはずがないんだし、ア
フガンの平和維持活動に使い道を限るなんてのはそもそも無理
な話。イラクにも行っているんでしょうきっと。
そのイラクですが、一時少し話題になった元CIA職員ヴァレ
リー・プレイムさんの回顧録が発売されることとなったようで
す。詳細については暗いニュースリンクに譲るとして、
CIAの話ってのはやっぱり興味がわきますね。ヴァレリーさ
んは工作員ではなくケース・オフィサーという仕事だったそう
ですが、それでもやはりCIAはCIA、これで1本映画でも
できそうです。英語でも読もうという方はぜひどうぞ
が、問題はそこではなく、イラクに大量破壊兵器がそもそもな
かったのをアメリカ政府は知っていたのでは… という話、も
しそうなら、尻馬に乗った自民党政権も…
そういえば、チョムスキーのドキュメンタリー『マニュファク
チャリング・コンセント』がDVDで発売されています。
政治とメディアについて知りたい人はぜひ。『不都合な真実』
の数倍面白いです。
今日は『クレージー作戦 くたばれ!無責任』です。
昨夜、NHKで植木等さんのドキュメンタリーみたいのをやっ
ていましたが、昨日は大林宣彦さんというのがあまり面白くあ
りませんでした。次週から期待。
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
クレージー作戦 くたばれ!無責任
□ ヒビコレリンク
□ DVD今日の買い!
------------------------
■ 今日の映画 − クレージー作戦 くたばれ!無責任
--cinema2043------------
クレージー作戦 くたばれ!無責任
1963年,日本,92分
-----------------------
<キャスト&クルー>
監督 坪島孝
脚本 田波靖男
撮影 遠藤精一
音楽 広瀬健次郎
キャスト 植木等
ハナ肇
浜美枝
谷啓
北あけみ
淡路恵子
山茶花究
上原謙
東野英治郎
<評価>
☆☆☆1/2(満点=5)
<プレヴュー>
鶴亀製菓に勤める田中太郎は今日も遅刻の無気力社員だが、そ
の無気力のために会社の専務が新商品として売り出す“ハッスル
コーラ”の実験台に選ばれる。が、飲んだらとたんに元気になり
上司にもずけずけものを言うやり手社員に早変わり、会社は大々
的に売り出そうとするのだが…
東宝のクレイジー作戦シリーズ第2弾だが、無責任シリーズの
第3弾と数えられることもある。3作目にして「無責任」を「く
たばれ!」と言ってしまうところがいい。
<レビュー>
クレイジーキャッツの映画だから、植木等がC調無責任男を演
じるだろうと思ってみると、画面は白黒だし植木等演じる男は無
気力だしで、ちょっと様子が違う。しかし、タイトルクレジット
の名前がカラーだったところを見るとどこかでカラーになって転
調するんだろうと予想するとそのとおり、植木等は“ハッスルコー
ラ”なる新製品を飲んではじめるように元気になる。
しかしこの作品これからがまた違う。植木等はC調男になるの
かと思ったら、そのハッスルコーラを売るために猛烈に働くのだ。
調子のよさは自分が楽するために発揮されるのではなく、ただた
だハッスルコーラを売るために発揮される。そして、無責任なの
は植木等ではなく、彼らに責任を押し付けようとした会社の重役
達という構図になるのである。
クレイジーキャッツ出演の東宝作品で「無責任」と名のつく作
品としては3作目に当たるこの作品、植木等というと無責任男の
イメージが強いが、実は無責任シリーズはこの後は時代劇のみで
シリーズの重点は“クレージー”シリーズと“日本一”シリーズ
に移されていく。その“クレージー”シリーズは文字通りクレー
ジー・キャッツみんな(というか植木等とハナ肇と谷啓)が主役
になるが、“日本一”シリーズは植木等が主役のシリーズとなる。
そして、この“日本一”シリーズで植木等は無責任に見えながら、
最後には大きなことを成し遂げる男を演じることになる。一方
“クレージー”シリーズのほうはドタバタあり歌ありのコント的
な作品が多くなる。
この作品は“クレージー”シリーズであり、同時に“無責任”
シリーズであり、さらに“日本一”シリーズを思わせる雰囲気も
持っているという意味で植木等とクレージーキャッツの映画にあ
る種の方向性が見えた作品といえるのかもしれない。クレージー
キャッツは60年代に複数のシリーズを平行して送り出したわけだ
が、この作品はそれらのシリーズの分水嶺と言えるのかもしれな
い。
まあ、そんなマニア向けな解説はともかく、この作品はクレー
ジーの他の作品と同様に明るく楽しく勢いがあって、見ているだ
けでなんとなく元気が出る作品であることはもちろんだが、その
上、非常にポジティブな作品でもある。C調男が出世するという
物語よりは、この作品のように何か目標に向かって猪突猛進する
物語のほうがやはり共感しやすい。
“モーレツ”すぎるのも考え物だが、やはり無責任よりはその
方が受け入れられやすい。植木等はただ飄々とした男ではなく、
飄々としていながら正義というか倫理を守る男を演じたことで、
庶民の星となったのではないか。植木等はこれ以後、苦境からC
調という武器を使ってのし上がっていくキャラクターを演じるよ
うになる。それが彼が大衆に受け入れられた最大の理由だろう。
□ ヒビコレリンク
『ニッポン無責任時代』
『ニッポン無責任野郎』
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:クレージー作戦 くたばれ!無責任>
<今日のお勧め>
まだまだあるぞクレージー!













