2007年09月22日

君とボクの虹色の世界

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えー、私今日沖縄から帰ってくるということになっています。
つまり、今日まで沖縄に旅行に行っていたというわけです。
その分のメルマガは行く前に予約をしていったわけですが、
さすがにネタ切れになってまいりました。

ので、拾ったネタを。といってももう古いかもね。
えー、いろいろ手広くやっている楽天に都民銀行の支店ができた
そうです。都民銀行といえば東京ではおなじみの地方銀行ですが、
提携ではなく楽天支店というのは画期的。
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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 君とボクの虹色の世界

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■ 今日の映画 − 君とボクの虹色の世界


--cinema2055------------

 君とボクの虹色の世界

 Me and You and Everyone We Know
 2005年,アメリカ,90分


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<キャスト&クルー>

監督 ミランダ・ジュライ
脚本 ミランダ・ジュライ
撮影 チューイ・チャベス
音楽 マイク・アンドリュース

キャスト ミランダ・ジュライ
     ジョン・ホークス
     マイルス・トンプソン
     ブランドン・ラトクリフ
     カーリー・ウェスターマン

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 アーティストを夢見てビデオ作品を作る高齢者タクシーの運転手
クリスティーンは老人について行ったショッピングモールの靴売り
場で販売員のリチャードと出会う。リチャードは妻と別れ14歳と6
歳の息子達との3人暮らしを始めたばかり、リチャードが気になっ
たクリスティーンはモーションをかけるが、なかなか伝わらず…
 パフォーマンス・アーティストであるミランダ・ジュライの脚本・
監督・主演作。カンヌ映画祭でカメラ・ドールを獲得、“ポスト・
ソフィア・コッポラ”とも言われる。



<レビュー>

 この主人公のクリスティーンは写真を見ながらそこに映っている
人物になりきって台詞をしゃべるというパフォーマンス・ビデオを
製作している。その作業自体が非常に自閉的というか、コミュニケー
ションの不全を象徴しているように見えるが、彼女の仕事は高齢者
タクシーの運転手で、その常連らしい老人とは仲良くしているよう
だ(とは言っても彼以外に客は登場しないが)。そのクリスティー
ンが靴売り場で働くリチャードに恋をして、たどたどしく彼に近づ
こうとするのだが、そのぎこちなさはまさに彼女のコミュニケーショ
ン不全の表れという感じだ。リチャードのほうも妻と別れ、息子達
ともうまくいっていない感じで、こちらもどうもコミュニケーショ
ンに何があるように見える。
 それはぎこちなさと居心地の悪さを生むわけだが、そのコミュニ
ケーション不全こそこの映画のテーマだと思う。クリスティーンは
自分のビデオを持って美術館に行くが、そこのキュレーターはクリ
スティーンに、この美術館の住所に作品を送ってくれという。いま
手で渡せばすむことなのに、送れというのだ。
 リチャードのふたりの息子はパソコンのチャットで卑猥な会話を
楽しむ。特に下の息子(6歳)のロビーの言葉が相手の女性を興奮
させてしまい、相手は会おうと持ちかけてくる。リチャードの同僚
のアンドリューは家の前で見かけた少女ふたり(リチャードの上の
息子のピーターの同級生)に声をかけ、卑猥な会話を展開し、その
後も窓に変な文章を書いて張る。
 これらが示しているのは顔を突き合わせていようといまいと、人
間と人間がコミュニケーションを図ろうとするときには常に生じて
しまう齟齬である。人間は会話をし、会うことで意思が疎通してい
るように考えているが、実際そこで行われるコミュニケーションと
はどのようなものなのか。私達は相手のことを理解した気になって
いるだけで、実際には相手の考えていることなど少しもわかってい
ない。この作品はそのことをことさらに描くことで、通じたような
気になっているコミュニケーションの危うさを示しているのではな
いか。
 それを端的に示しているのは、クリスティーンがリチャードに会
いに行きながらなかなか声をかけられず、ショッピングモールを出
たところでようやく声をかけ、車までの間にちょっとした会話を交
わすシーンだ。この会話の後、車で追いついたリチャードにクリス
ティーンは声をかけ、リチャードの車に乗り込む。しかしリチャー
ドはそれに憤るのだ。そして「ボクは子供殺しかもしれないじゃな
いか」というのだ。ここで少し近づいたかのように見えた二人の関
係はばっさりと断絶させられる。これはクリスティーンがリチャー
ドの心理を推し量ることに失敗したという端的な例だ。クリスティー
ンの“誤解”がふたりの関係を駄目にしたわけだが、このような
“誤解”がこの作品にはあふれているのだ。
 そして、ここまで“誤解”ばかりが描かれると、その“誤解”こ
そがコミュニケーションの本質なのだといっているように思えてく
るし、実際コミュニケーションはある程度まで“誤解”で成り立っ
ている。重要なのはそのような“誤解”が常にあることを認識し、
その“誤解”を前提に相手の立場に立って考えることなのだ。

 この作品はこのようにコミュニケーションを描くことで現代社会
の一面を見事に描いている。しかし、それでひとつの作品を描くと
いうのはなかなか難しい。面白くはあるのだが、難しいというか、
能動的に考えようとしないとただのぎこちない退屈な作品に見えて
しまうのだ。もう少し観客を引き込む工夫があると、そのテーマが
際立ってよかったのではないか。この作品でなぜ“ポスト・ソフィ
ア・コッポラ”と言われるのかよくわからないが、これからが楽し
みな女性監督ではある。





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posted by ヒビコレエイガ at 15:04 | TrackBack(0) | バックナンバー(移行中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする