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10月です。
今日は都民の日でもあります。まあ、あまり関係ありませんが、
都立の美術館とか動物園がただになりますので、行って行ってみても
いいかもしれません。
もちろん映画の日でもあります。
『ミリキタニの猫』でも見に行ってください。
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
サンキュー・スモーキング
□ ヒビコレリンク
□ DVD今日の買い!
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■ 今日の映画 −サンキュー・スモーキング
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サンキュー・スモーキング
Thank You For Smoking
2006年,アメリカ,93分
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<キャスト&クルー>
監督 ジェイソン・ライトマン
原作 クリストファー・バックリー
脚本 ジェイソン・ライトマン
撮影 ジェームズ・ウィテカー
音楽 ロルフ・ケント
キャスト アーロン・エッカート
キャメロン・ブライト
マリア・ベロ
デヴィッド・コークナー
ロブ・ロウ
ケイティ・ホームズ
ウィリアム・H・メイシー
<評価>
☆☆☆1/2(満点=5)
<プレヴュー>
タバコ業界のロビイストであるニック・ネイラーはトークショー
で保健福祉省の官僚をやり込め、今度はタバコのイメージアップ
のため、ハリウッド映画の中でスターにタバコを吸わせようとハ
リウッドに飛ぶことに。その度に彼は息子を連れて行くことにす
るが…
タバコが徹底的に悪者に追い込まれる前の90年代半ばを舞台に、
タバコ業界のために働くロビイストを描いたコメディ・ドラマ。
タバコ云々よりも、ロビイストというなかなか注目を浴びない人
物に焦点を当てたところが面白い。
<レビュー>
この作品は題名こそ『サンキュー・スモーキング』とされてい
るが、喫煙を奨励する映画でもなければ、そもそもタバコについ
ての映画でもない。この映画はタバコという未曾有のトピックを
めぐって持論を主張しあう二つの勢力の攻防を描いた物語だ。
主人公のニック・ネイラーはタバコ会社が設立したタバコ研究
アカデミーの広報部長、つまりタバコ業界のロビイストである。
ロビイストとは圧力団体のスポークスマンで、基本的には政治家
との交渉を任とし、あまり表舞台には出てこない。しかし、世論
形成のためにマスコミに登場することもあり、ニック・ネイラー
のような人物が実際にいたとしても不思議はない。しかし、やは
りロビイストというのは一般の人の目にはあまり触れない人物だ
し、日本ではそもそもロビイストはいない(それに類する活動を
している人はいるけれど、明確にロビイストといえる活動は存在
していない)ので、なじみのない存在だ。
その存在を映画にしたというところがこの作品の一番面白いと
ころだ。しかも、そのロビイストというのは話術を生かして相手
や聴衆を煙に巻き、自分の有利なように物事を進める人物。詐欺
師とまでは言わないけれど、悪さと魅力を兼ね備えた存在なのだ。
この作品は実情はどろどろしているであろうロビイストの活動を
コメディ・タッチで描くことで非常に面白いものにしている。ロ
ビイストを主人公にし、その主張の内容に賛同するかどうかを問
題にしないことで、観客がタバコ業界のために働くニック・ネイ
ラーに対して拒否反応を起こさないように工夫し、観客が主人公
にある程度の共感を持って映画を見ることができるようにしてい
る。
彼が父親として悩みながら息子と接しているというのもそのた
めにはいいサブプロットだ。実際こんなこまっしゃくれたガキが
いたらむかついてしょうがないだろうけれど、この親にしてこの
子ありというのがなんだか納得できてしまって、受け入れられて
しまう。
そう考えると、この映画自体も情報操作というかある種の“話
術”ということができるのかもしれない。実際の生活でこのニッ
ク・ネイラー見たいな男に出会ったら反発してしまうのだろうけ
れど、この映画の語り方で彼に接するとついつい共感してしまっ
たりする。見終わって振り返ってみると、やっぱりいけ好かない
やつなのだが…
ロビイストを主人公としているこの映画が描こうとしているの
は、まずディベート社会であるアメリカについてだろう。アメリ
カの人々は“議論”によって物事を決める。そこには情報操作が
入り込み、人々の意見は操作される。しかし、議論とは複数の意
見をすり合わせるものであり、そこにはさまざまな技術がある。
その中身ではなく技術によって優劣が決まるというのは腑に落ち
なくもあるが、議論というのは昔からそういうものだ。この作品
はそれの可否もやはりおいておきながら、アメリカ社会の実情を
描き出しているのだ。最終的には「自分で決める」のだとニック
は言うけれど、「自分で決める」ための情報をいかに得るのか、
という部分が難しい。そのことをこの作品は指摘しているのだろ
う。
そして、最後にもうひとつのメッセージがひっそりと出てくる。
それはウィリアム・H・メイシー演じるタバコ反対の上院議員が
過去の映画作品のタバコをCGで別のものに入れ替えようという
活動についてしゃべっているシーンだ。このシーンはさらりと流
されるが、これは実際にあったことで、そのナンセンスさを通じ
て何でも規制し制限しようという映画業界に警鐘を鳴らしたのだ
ろう。
監督はジェイソン・ライトマンは『ゴーストバスターズ』など
を監督したアイヴァン・ライトマンの息子らしい。自分も父親と
同じ道を歩んだから、この親子の物語に共感したのだろうか。
私は彼のコメディ・センスは結構いいと思う。序盤で出てきた
“タバコ・ワン”にはうっかり笑ってしまった。新作もまもなく
全米公開されるらしいので、それにも期待したい。
□ ヒビコレリンク
『ゴーストバスターズ』
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:サンキュー・スモーキング>
<今日のお勧め>
“スモーキン”/“シガレッツ”映画









