2007年11月09日

いのちの食べ方

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昨日が立冬でしたね。
つまり、もう暦の上では冬、確かに寒くなってきました。
そろそろ暖房器具を考えたくなる時期ですが、最近はダイニン
グ用のこたつ
が売れているそうですね。

確かに最近はどこの家もフローリングだし、ちょっと見た目は
格好悪いですが、暖かくご飯が食べられます。
しかし、ちょっと思ったんですが、こたつ用のヒーターさえあれ
ば、どんなテーブルでもこたつになるのでは…
後は、ダイニングテーブルの下に設置できる足元専用のこたつ
とかあれば、格好悪くもならないしいいのでは… と思ったら、
こんな商品もありました。

フローリングは足元が寒いですから、いろいろ工夫して暖かい
冬をお過ごしください。

今日は『いのちの食べ方』。
イメージフォーラムと宇都宮テアトルで明日公開。
以後、全国巡回します。
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/main/theater.htm




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 いのちの食べ方

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − いのちの食べ方


--cinema2091------------

 いのちの食べ方

 Unser Taglich Brot
 2005年,オーストリア=ドイツ,92分


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<キャスト&クルー>

監督 ニコラウス・ゲイハルター
脚本 ニコラウス・ゲイハルター
   ウォルフガング・ヴィダーホーファー
撮影 ニコラウス・ゲイハルター

キャスト ドキュメンタリー

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 機械で猛スピードでより分けられるひよこ、ビニールハウスで機
械的に栽培される野菜、巨大な機械で耕される畑、人々の食生活を
支える食料の、その作られ方は美しくもあまりに無生物的なものだ。
 オーストリアのドキュメンタリー作家ニコラウス・ゲイハルター
がなかなか見ることのできない食糧生産現場にカメラを持ち込み、
その過程を綿密に映し出したドキュメンタリー。私達と他の生き物
との関わり方について考えさせられる。



<レビュー>

 この作品のいいところは現在の食物生産の徹底的な効率化を描い
ている点だ。動物も植物も自然から引き離され、人工的な環境の中
で育てられる。ベルトコンベアーから超高速でかごに振り分けられ
たひよこは、一度も陽の光を見ることなく若鶏となってやはりベル
トコンベアーで運ばれて精肉となる。それは残酷さを排除した合理
的なシステムである。しかしそこには何かぼんやりとした不安とい
うか後ろめたさのようなものも付きまとう。自然から引き離された
動植物、それを食べる自然から引き離された人間、この作品に描か
れている世界は私達に大地との間にギャップがあるような気にさせ
る。
 作品の終盤に一面ビニールハウスで覆われた風景の映像が登場す
る。それを見て感じるのは、私達は地球の上に立っていながら大地
の上には立っていないということだ。私達はビニールハウスやある
いはアスファルトにによって物理的に大地と絶縁されていると同時
に人工的な食物によって心理的にも大地から引き離されている。
 私たちは確かに日常的に土や森や畑や海や川を目にする。しかし、
それは私達の生活と直接的につながっているだろうか。私達(特に
都市生活者)の生活にかかわっているものといえば、道路や建物や
電車といった人工物であり、食べ物も出来上がったお惣菜やレトル
ト食品、パックされた肉や魚、きれいに整形された野菜などだ。
 この作品は、食物の面で私達がいかに大地と引き離されているか
を描くことで、そのことを考えさせる。同時に食べている人々の映
像も映すことで、食糧生産と食べることを結び付けようとするのだ。
それを見ると食べ物に対してもう少し注意深くなろうという気にな
る。日本語の「いただきます」という言葉は生き物の命を「いただ
く」という意味だということはよく言われる。キリスト教などの食
前の祈りは「日々の糧(Dairy Bread)」を与えてくれた神に対す
る感謝だが、日本語の「いただきます」は食べ物となってくれた生
き物そのものに対する敬意の表れである。そのような文化の中で生
きてきた日本人としては、改めて生き物を「いただく」ことの意味
を考えさせられる。

 ただ、この作品は完成度としてはどうかという気もする。それぞ
れのショットは本当に美しく、惚れ惚れするものだが、全体として
はさまざまな断片がつなぎ合わされただけで、それぞれの生き物が
どのようにして食卓に上るのかという全体の過程は見えにくい。豚
や牛が屠殺されさばかれる過程を見せるのはいいが、それが食卓に
上るまでには、その大きな肉の塊が細かく裁断され、あるいは成型
されて、パッキングされてスーパーの店頭に並ぶという過程がある。
そこまで描かなければ生き物としての牛とわれわれが口にする牛肉
とはリアルに結びつかないのではないか。
 その意味ではフレデリック・ワイズマンが1976年に撮った『肉』
のほうがリアリティがあるといえる。ワイズマンの『肉』は若牛が
競りにかけられて太らされ、屠殺されて処理され、最終的にブロッ
ク肉になったり、ひき肉になったりして工場から出荷されるまでを
つぶさに映していた。それは牧場で草を食む牛とわたしたちが口に
する牛肉とを直接的に結びつけるものであり、その間のブラックボッ
クスとなっている部分を明るみに出すものだった。
 この作品もたくさんの食べ物を欲張って盛り込むのではなく、対
象をいくつかに絞ってその過程を克明に描いていったほうが、説得
力を持ったのではないか。いくら従業員がランチを食べるシーンを
長々と映したとしても、彼らが食べているものと彼らが加工してい
るものが直接的に結びつかなければそれほどの喚起力は持たない。
 ここに登場する機械は機能美にあふれた美しいものだ。その美し
さをもっとうまく利用して、私達を魅了し、衝撃を与えてくれれば
もっと面白い作品になったと思うのだが。





□ ヒビコレリンク

 『肉』


□ DVD今日の買い!

<今日の作品:いのちの食べ方>

 『いのちの食べ方』公式サイト


<今日のお勧め>

 ドキュメンタリーのベストセラーを

価格:¥ 3,616(定価:¥ 4,410)
おすすめ度:


価格:¥ 14,800(定価:¥ 20,000)
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2007年11月07日

ホリデイ

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小沢代表は辞任撤回だそうで…
なんだかねぇ

気になったニュースは日ハムに高卒ドラフト1位で入る中田選手が
保守転向という話。梨田監督に代わったし、強肩だし巨体だし面白
いかも知りません。城島が大リーグへ行き、古田は引退、日本球界
にはスター捕手がいなくなってしまいましたからねぇ。巨人の阿部
やロッテの里崎じゃちょっとね。なので中田選手が捕手になったら
きっと面白いでしょうね。
明日からは中日がアジア・シリーズですが、アジアといえば浦和レッ
ズのアジア・チャンピオンズ・リーグの試合もあります。こちらの
ほうが注目ですかね。日本のチームとして初のアジアチャンピオン
になれば、世界クラブ選手権に出れますから。試合は午前2時頃か
ら、BSで中継があります。

スポーツの秋ですから、いろいろスポーツイベントがあるわけです
が、自分でもやってやろうという方、最近はエアロバイクとかランニ
ングマシン
なんかも比較的安価で買えます。
フィットネスクラブに行ってもマシンしかやらないなら買っちゃっ
たほうが早いかも…
もちろん乗馬マシンもいいですが。




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ホリデイ

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□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − ホリデイ


--cinema2090------------

 ホリデイ

 The Holiday
 2006年,アメリカ,135分


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<キャスト&クルー>

監督 ナンシー・マイヤーズ
脚本 ナンシー・マイヤーズ
撮影 ディーン・カンディ
音楽 ハンス・ジマー

キャスト キャメロン・ディアス
     ケイト・ウィンスレット
     ジュード・ロウ
     ジャック・ブラック
     イーライ・ウォラック
     エドワード・バーンズ

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 ロンドンの新聞社でコラムを担当するアイリスは片思いの元恋人
ジャスパーが会社のクリスマスパーティーで婚約を発表し、ショッ
クを受ける。ロサンゼルスで映画の予告編を製作しているアマンダ
は同棲中の恋人が浮気をして喧嘩別れに。アマンダは何年ぶりかの
休暇を取る事を決意して、休暇の間だけ家を交換する“ホーム・エ
クスチェンジ”に登録していたアイリスの家を見つける。
 ふたりの傷心の女性が新たな恋を見つける過程を描いたクリスマ
ス・シーズン向けロマンティック・コメディ。



<レビュー>

 ハリウッドで2週間を過ごすことになったアイリスは隣人の元脚
本家アーサーと出会う。オスカー像が家にあるこの元大物脚本家は
歩行器を手にぶらぶら歩くだけのさびしい生活を送っていたが、ア
イリスが彼の生活に潤いを与える。そして、アイリスはその彼から
名作といわれる映画について教えてもらい、それをアマンダのライ
ブラリやレンタルビデオから見ていくのだ。
 この作品のプロットの中心はやはりアマンダとグラハムの恋だが、
映画としての面白みはこのアイリスとアーサーの関係から生まれる。
なぜかといえば、この関係によって二人は大きく変わり、成長する
からだ。そしてそれは、非日常=映画によってなのである。アイリ
スはまずハリウッドという非日常の場所に行き、元大物脚本家とい
う普段の生活では絶対に出合うことのできない人と出会い、古い映
画を見ることでさまざまなことを学んでいく。彼女は非日常と映画
(という非日常)からさまざまなことを吸収していくのだ。そして
アーサーのほうも突然空からやってきた天使のごときアイリスとい
う非日常の出現によって自分の中に変化を生む。
 もちろんアマンダとグラハムの関係もアマンダのヴァカンスとい
う非日常の産物だが、彼らの恋は男女の新たな出会いのひとつのバ
リエーションでしかないともいえ、それほど日常から隔絶したもの
とは思えない。そしてアイリスも恋については日常と連続したもの
だ。この二つの恋があくまで日常とつながっているのは、それが愛
につながるものである以上リアルなものでなくてはならず、非日常
の中での一時の恋で終わるわけにはいかないからだ。そういう意味
ではアマンダとグラハムの最初の関係はそれが非日常であることを
互いが認識して一時的なものとして受け入れたという意味では興味
深い。その留保がありながら本当の恋に落ちたからこそふたりの恋
はロマンティックなのだろう。
 ともかく、アイリスの非日常の経験、これがこの作品の眼目だ。
しかもその中心には映画があり、映画を見ることがヴァケーション
で遠くに行くことと同様に非日常足りうることを示唆している。そ
れはこの映画がそれ自体を非日常として観客に提示しているという
ことでもある。ホリデーシーズンに見るこのような映画は日常を離
れて夢の世界に浸るいい機会だ。そして、それはただの夢ではなく
そこから得たものは日常に意味を持ちうる。そんな映画の力への想
いがこの作品にはこめられていないのではないか。別にレンタルビ
デオ屋にダスティン・ホフマンがいなくても日常を離れることはで
きるのだ。

 そして、この作品のもうひとつ注目は主人公4人のキャストであ
るわけだけれど、私はキャメロン・ディアスが一番よかったと思う。
いつもこんな役柄だといえばその通りだが、いつも通りなだけに非
常にナチュラルでいい存在感を見せていたと思う。それがジュード・
ロウとのラブストーリーにリアリティを与えていた。相手のジュー
ド・ロウのほうは普通か。
 ケイト・ウィンスレットは普段の演技は非常にナチュラルでいい
が、感情を露わにする場面ではすこし違和感があった。それはジャッ
ク・ブラックとのラブ・ストーリーが盛り上がりを見せないという
ことも一因ではあるのだけれど、無理にドラマティックにしなくて
も、淡々とした中で自分が変わっていくという過程を表現できたの
ではないかと思う。
 ジャック・ブラックは相変わらずうまいし、雰囲気があるが、見
せ場がレンタルビデオ屋でのシーンくらいでなんだか普通の人に見
えてしまったのがもったいなく思えた。ジャック・ブラックのよさ
をもっと引き出せば、ケイト・ウィンスレットとのラブ・ストーリー
ももう少し盛り上がったのではないかと思うのだが。
 不満もあるがやっぱり楽しめる。クリスマスシーズンに見るなら
やはりこういう映画がいいと感じさせてくれる映画だった。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:ホリデイ>

価格:¥ 2,812(定価:¥ 3,800)
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<今日のお勧め>

 見せ場の少なかったジャック・ブラックで



価格:¥ 1,604(定価:¥ 1,800)
おすすめ度:


価格:¥ 1,080(定価:¥ 1,490)
おすすめ度:








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2007年11月06日

となり町戦争

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世の中は小沢代表のニュースで持ちきりですが、こういうニュース
を見ていると、日本の政治ってのは相変わらずなんだなぁ という
気がしてしまいます。結局主義主張ではなく選挙での利益とか権益
とかそういったものでくっついたり離れたり、民主党も自民党も結
局のところ主張が似たり寄ったりだから、連立もしようと思えばで
きるし、対決もしようと思えばできる。
両方とも解体して、保守とリベラルにすっきり分かれてくれると、
有権者としてはわかりやすいのに… と今回の騒動でさらに強く思
いました。これなら55年体制のほうがよかったんじゃ…

今日は天気も北海道を除いてどんより、まだ火曜日だし、明るい
ニュースもないし、やる気が出ませんが、頑張りましょう。
ドーピングも辞さないという方は、こちらをどうぞ




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 となり町戦争

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□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − となり町戦争


--cinema2089------------

 となり町戦争

 2006年,日本,114分

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<キャスト&クルー>

監督 渡辺謙作
原作 三崎亜記
脚本 菊崎隆志
   渡辺謙作
撮影 柴主高秀
音楽 Sin

キャスト 江口洋介
     原田知世
     瑛太
     余貴美子
     岩松了

<評価>

☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 舞坂町で暮らす旅行会社勤務の北原はある日新聞で、「舞坂町は
となりの森見町と戦争をします」と書かれた広告を目にする。開戦
日が過ぎても何も変わらないまま日々は過ぎていっていたが、ある
日、北原は役場から特別偵察業務の任命を受ける…
 となり町同士が行政事業として戦争をするという奇想天外な同名
小説の映画化。ふざけた題材だがテーマはまじめなもの。



<レビュー>

 現代の戦争というのはわれわれの目から“見えない戦争”となっ
ている。それはわれわれ日本人が平和ボケしてるからだけでなく、
戦争自体が見えにくくなっているのだ。それは従来の戦争が国と国
との戦いであり、国民全員が戦争に参加するものだったのが、現在
では多くの戦争は内戦であったり、ある国のひとつの勢力が他の国
と戦ったり、あるいは複数の国にまたがる勢力が別の勢力と戦った
りする。そこでは普通に生活している人々と戦争の間に直接的なつ
ながりが見えない。ある勢力なり何なりに強い帰属意識を持ってい
れば、戦争を自分自身の問題として捉えることができるが、そのよ
うな人はむしろまれだ。
 この作品は、そんな“見えない戦争”を見事に描く。東京からやっ
てきた北原は舞坂町に住んではいるが、そこへの帰属意識はまった
くない。彼は舞坂町から森見町を通って市内へ通勤し、どの町に住
んでいるかなどということは場所の問題でしかない。しかしそこで
戦争が始まると彼はいやおうなく「舞坂町の人間」として戦争に巻
き込まれる。しかもその戦争は目に触れることなく進行し、彼には
その意識がまったくない。それはたとえばマスコミが「クルド人地
域」とレッテル張りした地域に住む人たちがその戦争に巻き込まれ
てしまうのと同じ原理だ。
 そして戦争の目的が曖昧模糊としてわかりにくいのも現代の戦争
の持つ意味を色濃く反映している。現代の戦争というのは表面的に
は民族や宗教を理由として起こっているが、実際のところは権力闘
争であったり、権益の奪い合いであったりと複雑な要素が絡み合う。
戦われている間はもっともらしい理由がつけられるが、そもそもの
理由は他にあるかもしれない。この作品ではそのもっともらしい理
由すら取り除いてしまうことで戦争の無意味さを審らかにする。人
は何のために戦うのか、という疑問を明確な形で提示するのだ。
 そのような面でこの作品は“現代”と“戦争”のつながりを見事
に描いた作品だといえる。この映画画というよりはおそらく原作が
そうだということなのだろうが、ともかくその面では優れているし
面白い作品だと思う。

 ただ、この作品はそれをあまりに説明しすぎるという点に難があ
る。これだけ描けばわかるはずのことをわざわざ言葉としてしゃべ
らせ、くどくどと説明する。言葉よりもこの作品の持つ比喩の力の
ほうが物事をよく説明するのに、せっかくうまく説明したことを言
葉で説明しなおすことによって逆に嘘っぽくしてしまっているとこ
ろがある。まあ、わかりやすくしたということなのだろうが、そこ
までわかりやすくしなくてもわかるし、この説明はむしろスピード
と面白みを奪ってしまう。それは演出全体にもいえる。登場人物の
行動や表情がなんとも説明臭いのだ。そこまでしなくてもわかるよ
といいたくなるほどの過剰な演出の繰り返しにどうも辟易してしま
う。
 そして、そのせいもあると思うが、江口洋介がどうもいけない。
演技は大げさだし、台詞もなんだか説明口調だ。原田知世のほうは
無表情な役人という役柄に助けられて過剰さはなく、それなりにい
い演技をしているのだが、江口洋介のほうは本当になんともいけな
い。
 どうも素材はいいのにうまく映画化できなかった、そんな感想が
すぐに浮かぶ、なんとも残念な作品だ。物語の展開もかなり見え見
えだし、“見えない戦争”という要素以外には見るべきものはなに
もないと言わざるを得ない。
 でも戦争について考えるには見てもいいんじゃないかとも思う。




□ ヒビコレリンク

 一応戦争について考えてみましょう
 


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<今日の作品:となり町戦争>

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<今日のお勧め>

 印象的だった岩松了さんの出演作を。

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2007年11月05日

ゴーストライダー

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11月に入り、じわじわとクリスマスムードだそうですよ。
毎年言っていると思いますが、早いですねぇ…
しかし、最近流行の巨大なクリスマスオーナメントをしようとい
う人はそろそろ準備をしなきゃいけないようですね。
家の近所にもみんなでクリスマスオーナメントをしている一角が
あるんですが、今年はどうでしょうかねぇ…

まあ、クリスマスは普通の人にはまだまだ先の話、まずは秋を楽
しみましょう。
これからはサバかなぁ…
サバってのは足が速いので新鮮なものを食べるのはなかなか難し
いんですが、最近はネットでも売っています。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ゴーストライダー

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■ 今日の映画 − ゴーストライダー


--cinema2088------------

 ゴーストライダー

 Ghost Rider
 2007年,アメリカ,110分


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<キャスト&クルー>

監督 マーク・スティーヴン・ジョンソン
原案 マーク・スティーヴン・ジョンソン
脚本 マーク・スティーヴン・ジョンソン
撮影 ラッセル・ボイド
音楽 クリストファー・ヤング

キャスト ニコラス・ケイジ
     エヴァ・メンデス
     ウェス・ベントリー
     サム・エリオット
     ドナル・ローグ
     ピーター・フォンダ

<評価>

☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 父親と共にオートバイで曲芸を見せるジョニー・ブレイズは恋人
のロクサーヌと駆け落ちしようとするが、その夜、父が癌であるこ
とを知ってしまう。そして同じ夜、彼の元に怪しい男がやってきて、
魂を売り渡せば父親の癌を治してやると告げる。そしてジョニーは
図らずも契約してしまうのだが…
 マーベル・コミックの人気シリーズをニコラス・ケイジ主演で実
写映画化。ちょっと幼稚すぎる気もするが…



<レビュー>

 マーベル・コミックの作品はこの十年くらいででどんどん実写映
画化されている。それはCG技術の進歩がアニメーションでしか表
現できなかったものを実写に取り込むことが可能になったからだ。
その中でも最もヒットしたのが『スパイダーマン』シリーズで、最
も優れていると(私が)思うのが『X−MEN』シリーズだ。『X−
MEN』は単にCGを使ってコミックの世界を表現するのではなく、
その裏にある人間のさまざまな感情を描くことでそれが実写映画で
あることの必然性を示し、質のいいSF作品となった。
 それ以外にも『ファンタスティック・フォー』『ブレイド』『デ
アデビル』『パニッシャー』などが映画化されている。それなりに
面白いものもあるが、なんだかなぁというものもあるという感じだ
が、もともとしっかりした世界観が築かれているだけに作品として
のぶれはない。ただ、傾向としてシリーズ化が前提とされているこ
とが多く(長年続いたシリーズを1作では表現できない)、第1作
は導入部だけになってしまうことが多い。
 この『ゴーストライダー』もシリーズ化が前提とされた導入的な
要素を強く持つ作品だ。それでもブラックハートという敵を倒すこ
とで自分の人生を取り戻し、愛する人も取り戻すことができるとい
うわかりやすいプロットがあるので、ひとつの作品としてもそれな
りに楽しめる。しかし、炎に包まれた髑髏の顔の主人公と、通過す
るだけで周囲のものを焼き尽くしてしまうバイクという設定はあま
りに非現実的すぎて、現実の中に置くにはやはり無理があるのは否
めない。『X−MEN』にしても『スパイダーマン』にしてもある
程度異形のものではあるわけだけれど、このゴーストライダーはまっ
たくその比ではない。いくら昼間は普通の人だとはいえ、それはあ
まりにあまりではないかというのが正直なところだ。
 だから、その存在を周囲が容易に受け入れてしまうのがどうも納
得いかない。これだけ異形のものだと、実際に目にしても否定して
しまうのが人間ではないか。本当なら、それを前提にして彼らは完
全に人の目から隠されるようではないと現実の物語としては成立し
ないと思う。

 これはどうも実写化が裏目に出てしまった例ではないかと思う。
せっかくニコラス・ケイジを使ってもゴーストライダーの間は顔が
出ないわけだし、実際のところ誰でもいい。しかもこの作品のニコ
ラス・ケイジはなんだか気持ち悪い。体がムキムキなのも気持ち悪
いが、顔もなんだか気持ち悪い気がする。メイクのせいなのか、照
明のせいなのか、整形のせいなのか…
 こういうオカルトというか非現実的な物語が好きな人なら、この
作品自体はそれなりに楽しめるのかもしれないが、続編はあまり期
待できない。作品としてもそれほどヒットしなかったようだし、続
編が作られるかどうかも微妙、作られたとしても主役は多分ニコラ
ス・ケイジではなくなっていると思う…




□ ヒビコレリンク

 『パニッシャー』

 『ファンタスティック・フォー』

 『X−MEN:ファイナル・ディシジョン』


□ DVD今日の買い!

<今日の作品:ゴーストライダー>




<今日のお勧め>

 やっぱりマーベル!





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価格:¥ 15,900(定価:¥ 24,990)
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2007年11月03日

出エジプト記

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なんだか急に秋めいてまいりました。
薄着で出かけたりすると、夜寒くて困ったりもしますので、
お気をつけください。
今日は休日なのに土曜日でなんだかもったいないような…
月曜日か金曜日なら連休だったのにね。
そろそろ紅葉シーズンが始まったようで、もみじ狩りもいい
かもしれません。
なんだか取り留めないですが、今日はどうもボーっとするも
ので…



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 出エジプト記

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■ 今日の映画 − 出エジプト記


--cinema2087------------

 出エジプト記

 出埃及記
 2007年,香港,94分


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<キャスト&クルー>

監督 パン・ホーチョン
脚本 パン・ホーチョン
   チェク・ワンチー
   ジミー・ワン
撮影 チャーリー・ラム
音楽 ガブリエル・ロバート

キャスト サイモン・ヤム
     アニー・リウ
     ニック・チョン
     アイリーン・ワン

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 巡査部長のイップが女子トイレで盗撮していたクワンの取調べを
行うと、クワンは女たちがトイレで男を殺す相談をしていたのだと
話し始める。しょうがなくそのまま調書を提出するが、夜再び呼び
出され調書を紛失したらもう一度取り調べてくれと頼まれるが、今
度はクワンはトイレが覗きたかっただけだと証言を覆す。
 香港の中堅監督パン・ホーチョンのサスペンスドラマ。日本では
なぜか公開されないが、作品の質はなかなか。



<レビュー>

 警察ものではあるが、かなり風変わりでおかしなサスペンスだ。
女子トイレを盗撮していて捕まった男が、女たちが男を殺す相談を
しているのを撮ろうとしてたのだと主張することから話は始まる。
主人公の警察官イップも最初は取り合わないのだが、夜調書を紛失
したといわれて再び取り調べるとそのクワンが証言を覆すことでお
かしいと思い始める。そして、その間に証拠保全課の上官がクワン
に面会していたと聞いて、独自に調査を始める。そして、証拠のよ
うなものが見つかってどんどんのめりこんでいくというなんとも荒
唐無稽なストーリーだが、面白みはある。
 このような奇想天外の発想から始まるストーリーはどのように展
開しテクノかが読めず、それが驚きと面白さを生む。イップのやり
方に疑問を感じる部分は多々あるものの、彼がじわじわと真相に迫
り、意外な事実が明らかになっていくという展開にはスリルがあり、
さすがはエンターテインメントの本場香港と納得する。妻に誠実だっ
たイップが簡単に浮気してしまうところなど、なんとも強引な展開
だが、まあそれはそれでいいのかなと思わされてしまうのも確かな
のだ。
 意外さが生む面白みはストーリー展開に限ったことではない。一
つ一つの発言や行動にも意外性のあるものが多く、あっ!という驚
きで画面にひきつけられるのだ。まじめに考えたり、細かい部分の
矛盾や理不尽さを言い出したらきりがないが、そんな些細なことを
忘れさせる強引さがこの映画にはある。
 そしてそのさまざまな意外さは、些細な出来事が起きるたびに、
「何か起きるんじゃないか」というドキドキを生むことになる。た
とえば、模様替えのために業者がやってきただけで何かが起きるの
ではないかという気になる。強引さに身を任せ、そんな驚きやスリ
ルを楽しむのが、この作品を面白く見る方法だ。

 この作品の題名が『出エジプト記』だということにはみなが疑問
を持つだろう。監督はティーチインで「人間誰しも、自分が進む方
向を示してくれる人を欲している」から、モーゼに率いられる人々
になぞらえたのだと語っていた。まあ監督が言うのだからそうなの
かもしれないが、私がこの作品を見て思ったのは別のことだ。
 この作品でイップが何度も口にするのは「あまりにありえそうも
ないことは現実であっても人は信じない」ということだ。この映画
の冒頭はシュノーケルマスクとふぃんをつけた男達がどこかの廊下
で男をリンチするシーンだが、これをイップは実際に警察で行われ
ていた尋問の方法だだと語るのだ。その理由は、あまりにありえな
い話で誰も信じないから、被疑者に告発されたとしても問題になら
ないからだという。そして、あまりにありえそうもないことは誰も
信じないというこの物語にもいえるというわけだ。
 ならば… と私は考えた。出エジプト記といえば「割れる海」、
これもとてもありえそうもないことだ。だから現実だとしても人々
はそれを信じない。しかし、それを信じている人もいるわけだ。そ
こから浮かび上がってくる事実の曖昧さ、それがこの題名に込めら
れた意味なのではないか、私はそう考えたわけだ。
 映画の持つ意味なんてのは見る人によって変わってくる。監督を
はじめとする製作者が言えば、そうなのかということになるけれど、
別の解釈が間違っているというわけではないし、私の解釈のほうが
しゃれていると私は思う。パン・ホーチョンさんに教えてあげれば
よかった…






□ DVD今日の買い!

<今日の作品:出エジプト記>

 『出エジプト記』の公開は未定です。



<今日のお勧め>

価格:¥ 2,953(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:





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