2007年11月02日

ヘアスプレー

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日本シリーズが終わりましたね。
8回までパーフェクトだった山井投手を9回にスパッと代えたと
言うことで賛否両論だと思いますが、私はよかったんじゃないか
と思いますね。パーフェクトを意識して打ち込まれてしまう投手
も結構いますし、まあレギュラーシーズンならその1勝を危険に
さらしても完全試合をやらせるということはありますが、この1
勝で日本一が決まる試合ではこういう交代もうなずけます。
しかし、5人目の先発ピッチャーがこれだけの投球をするんだか
らすばらしいですね。日ハムは結局ダルビッシュ頼みではダメだっ
たということでしょう。
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■ 今日の映画
 ヘアスプレー

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■ 今日の映画 − ヘアスプレー


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 ヘアスプレー

 Hairspray
 2007年,アメリカ,116分


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<キャスト&クルー>

監督 アダム・シャンクマン
原作 ジョン・ウォーターズ
   マーク・オドネル
脚本 レスリー・ディクソン
撮影 ボジャン・バゼリ
音楽 マーク・シェイマン

キャスト ニッキー・ブロンスキー
     ジョン・トラボルタ
     ミシェル・ファイファー
     クリストファー・ウォーケン
     クイーン・ラティファ
     ザック・エフロン
     ブリタニー・スノー

<評価>

☆☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 1962年ボルチモア、かなり太目の高校生トレーシーははダンスが
大好きで、地元の人気番組“コニー・コリンズ・ショー”に出るこ
とを夢見ている。そしてある日、そのオーディションがあることを
知った彼女はそれに出ようとするが、同じく巨漢の母親は太った人
間が受かるわけはないと反対する。しかし、父親にはげまされ、ト
レーシーはオーディションを受けることにする。
 1988年のジョン・ウォーターズ監督の同名映画がブロードウェイ・
ミュージカルとなり、それが再映画化されたという作品。60年代の
人種差別をテーマにしたミュージカルコメディ。



<レビュー>

 この作品はとりあえず楽しい。いきなり何の前置きもなく歌で始
まる導入部には面食らい、その後もいかにもミュージカルな歌のシー
ンが続くのであまりミュージカル好きとはいえない私などは、なか
なか馴染めなかったのだが、30分もすると映画のリズムやビートに
慣れてくるし、意外と物語もしっかりしているのでうまく入ってい
ける。私がグッと映画に入っていけたのは、ジョン・トラボルタ演
じる母親が外出をしようというシーンで、1951年から外に出ていな
いなどと歌いながら外に出て行くところでそのおかしさと映画なら
でわのダイナミックな展開に面白さを感じたからだ。
 そのあたりからはもう小さな疑問には目をつぶり、ただただ映画
を楽しむ。ペニーが補習室のドアをくわえていた飴でノックしてそ
れをまたくわえるなんていうさりげないギャグに気をとられたりも
しながらも楽しめる。
 そしてやはり、歌というものにはやっぱり力があるということを
感じさせてくれる映画でもある。映画というのは基本的に映像と言
葉によって何かを表現するもので、音楽というのは何らかの効果を
挙げるためのひとつの手段に過ぎない。しかしミュージカル映画と
いうのはその音楽を前面に押し出して、物語を付随物にしてしまう。
そのために物語性に欠け、退屈になってしまうことも多いのだが、
その歌に力があればそれだけで私たちに訴えかけてくるものがある
のだ。
 この作品でそれを感じたのは、クイーン・ラティファを先頭に黒
人たちがデモ行進をしながら歌うシーンだ。クイーン・ラティファ
の歌は本当にうまいし、ソウルがある。一応歌詞の意味も字幕で出
るのだが、それをじっくり読まなくても、その歌を聴けばそのソウ
ルは伝わってくる。回りくどい説明など必要とせず、歌だけでメッ
セージを伝えることができるのだ。
 そして、そこで伝えられるメッセージはもちろん人種差別に関わ
るものだ。62年という時代は公民権運動が一番盛り上がっていた時
代だ。作品の中でもジャッキー・ケネディへの言及があるが、ジョ
ン・F・ケネディのリベラルな政策が黒人たちを勢いづかせ、63年
にジョン・F・ケネディは凶弾に倒れるが、同じ年ワシントン大行
進が行われ、64年にジョンソン大統領の下で公民権法が成立した。
そのような時代の空気を伝えることで、その歴史を伝えようとして
いるのだと思う。しかし、この作品は決して社会派というわけでは
ない。60年代という時代を描く際にはそれがどうしてもはずせない
トピックであり、そのトピックを使うことでドラマが面白くなると
いうことなんだと思う。そのような作り方もなかなか秀逸だ。

 ただ、この作品は多少好みが分かれる部分もあると思う。主役を
演じたニッキー・ブロンスキーは確かに歌はうまいが、どうも声の
質が私には今ひとつしっくり来なかったし、ジョン・トラボルタを
どう見るかというのもこの作品を面白いと思えるかどうかにか関わっ
てくると思う。私はジョン・トラボルタはなかなかいいし、笑いの
部分をうまく担っていると思ったが、特殊メイクの質がいまいちな
所や、ものすごく巨漢(幅だけでなく背も高い)というのがちょっ
と過剰すぎる部分には疑問がなくもなかった。ここが気になり始め
ると作品全体が作り物じみて(まあもともと作り物じみてはいるけ
れど)見えてしまい、作品の世界に入り込めなくなってしまうので
はないかと思う。
 アメリカだったら、映画館でみんな手拍子をしたり体をゆすった
りしながら見ているのが容易に想像できるけれど、こういう映画で
も静か〜に見ている日本の劇場ではそういう人も相当数いるのでは
ないかと思う。ラジオで誰かが言っていたのだが、オールスタンディ
ングの上映なんかをやったら自然と体が動いて面白いかもしれない。
もちろん、DVDが発売されたら個人で家でそれをやればいいのだけれ
ど…
 人種差別というトピックが中心にすえられてはいるけれど、舞台
となっているのが40年以上前という安心感もあり、それで難しく考
え込んだり、沈んだ気持ちになることはない。もちろん差別に対す
る考え方に甘さはあるんだけれど、とにかく明るく希望を持って楽
しく生きればいいんだよというメッセージを届けようという気持ち
が伝わってきて気持ちよく見ることができる作品だ。
 ジョン・ウォーターズのオリジナルは見ていないのだが、おそら
くまったく違う作品だろう。でも見てみたくはなった。






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2007年11月01日

幸せのちから

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今日から11月、映画の日です。
『ヘア・スプレー』でも見に行こうかなと思っています。

ハロウィンは昨日で終わりまして、11月というと何ですかね。
やっぱりボジョレーヌーボーですか。
ハロウィン同様最近根付いたイベントのひとつですね。
ちょろちょろと見ていたら、ハローキティのなんかもありまし
た…
いらない… でも、それだけ日本に根付いているってことです
かね。
などと見ていて気になったのは、ボジョレーではなくボルドー
2005年のヴィンテージが5本で7329円
というのです。
2005年はビッグヴィンテージといわれる2003年を凌ぐかもしれ
ない(ビッグネームはまだ飲み頃ではないのでわからない)年
だそうで、安いのもおいしいのだそうです。

寒い季節にはボルドーなんてのはいいですね。



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■ 今日の映画
 幸せのちから

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■ 今日の映画 − 幸せのちから


--cinema2085------------

 幸せのちから

 The Pursuit of Happyness
 2006年,アメリカ,117分


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<キャスト&クルー>

監督 ガブリエレ・ムッチーノ
脚本 スティーヴン・コンラッド
撮影 フェドン・パパマイケル
音楽 アンドレア・グエラ

キャスト ウィル・スミス
     ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス
     タンディ・ニュートン
     ブライアン・ホウ

<評価>

☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 医療機器のセールスマンをするクリス・ガードナーは機械が売れ
ず、妻は長時間労働、息子はチャイナタウンの英語の通じない保育
園に通う。一念発起、株の仲買人になろうと考えたクリスだったが、
家賃の滞納で部屋を追い出され、妻も新たな仕事のためNYへ行っ
てしまう…
 息子を連れてホームレスになりながらもチャンスをつかんで億万
長者となったとことの実話を映画化した作品。息子役のジェイデン・
クリストファー・サイア・スミスはウィル・スミスの実子。


<レビュー>

 まあ予定調和の物語で安心してみることができるわけだけれど、
まず気になるのはアメリカン・ドリームの行く先が株の仲買人とい
うことだ。息子とふたりで苦労した結果、成功するのが株でいいの
か、と私などは思ってしまうのだが、これも拝金主義というか、金
を稼いだ者が偉いというアメリカ社会では当然のことなのか。
 さらには、このクリスの成功する過程もこれでいいのかという気
がしてしまう。部屋を追い出されたり、モーテルを追い出されたり
することにクリスは不満を持つけれど、家賃を払わないのが悪いの
で、家賃も払ってないのに何ヶ月も置いてくれた大家にむしろ感謝
するべきだ。必死なのはわかるが、自分が幸せをつかむためなら何
をしてもいいという感じの振る舞いがどうも目に付く。これが弱者
に対して冷たいアメリカ社会への批判につながれば、それはそれで
成り立つと思うのだが、一応無料で泊まれる宿泊施設が(あまりに
希望者が多くて競争が激しいが)あったり、お金がなくても生きて
はいける環境を受け入れてしまっている感じがする。
 結局息子にも無理な苦労をさせてしまっているわけだし、これで
成功してそんなにえらいのかという気がしてしまう。

 まあ、それでも息子のために頑張る姿は感動的ではある。どんな
絶望的な状況でも希望を捨てなければいつか幸せを掴むことができ
る。原題どおり“The Pursuit of Happyness”(つづり間違いは作
品内のエピソードに由来する)の権利は誰にでも保障されなければ
ならないのだ。
 人と数字に強かったクリスは結局成功したが、彼くらい、あるい
は彼以上の能力があっても結局這い上がれない人もたくさんいる。
それはアメリカの社会が格差を保存する社会だからだ。もちろんア
メリカン・ドリームという言葉があるくらい、その格差を越えて成
功するものもいるにはいるわけだが、概して弱者に厳しい社会であ
る。
 その社会的欠陥を取りざたせず、アメリカン・ドリームの夢ばか
り見せて低所得者層の不安を希薄化する。この作品を通してハリウッ
ド映画がやっているのはそんなことだといううがった見方をしてし
まうのは、私の考えすぎだろうか。ハリウッド映画を作っている人
たちというのははっきり言ってみな成功者で金持ちだ。もちろんな
かには本当に弱者のことを考えている人もいるだろうけれど、なか
なかそのような作品にはめぐり合えない。ハリウッド映画が弱者の
見方のような顔をするときは、多少警戒したほうがいい。そんな変
な教訓をこの映画から得てしまった。

 まあ、ウィル・スミスはやっぱり面白いしなかなかうまい。息子
もかわいらしく、実の親子だけにそのふたりの間に生まれる雰囲気
にはなんとも暖かいものがある。変なことを考えずに、一つの幸せ
な物語としてみればそれなりの満足感はあると思う。ただ、サクセ
ス・ストーリーとして作るなら、もう少し派手な終わり方というか、
本当に金持ちになって幸せな生活を送っているところまでしっかり
と映して欲しかったなと思う。この終わり方では「あーよかったよ
かった」と拍手できるほどにはすっきりとしないのではないか。
 監督のガブリエレ・ムッチーノはイタリアで映画を撮ってきたイ
タリア人監督でこれがハリウッド進出作品となる。この程度の映画
を撮るのなら、別にわざわざイタリアからつれてこなくても… と
思うが、英語になれればもっといい作品を撮るのかも知れませんね。






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 特にありません。


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<今日の作品:幸せのちから>

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<今日のお勧め>

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