2007年11月06日

となり町戦争

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世の中は小沢代表のニュースで持ちきりですが、こういうニュース
を見ていると、日本の政治ってのは相変わらずなんだなぁ という
気がしてしまいます。結局主義主張ではなく選挙での利益とか権益
とかそういったものでくっついたり離れたり、民主党も自民党も結
局のところ主張が似たり寄ったりだから、連立もしようと思えばで
きるし、対決もしようと思えばできる。
両方とも解体して、保守とリベラルにすっきり分かれてくれると、
有権者としてはわかりやすいのに… と今回の騒動でさらに強く思
いました。これなら55年体制のほうがよかったんじゃ…

今日は天気も北海道を除いてどんより、まだ火曜日だし、明るい
ニュースもないし、やる気が出ませんが、頑張りましょう。
ドーピングも辞さないという方は、こちらをどうぞ




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 となり町戦争

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■ 今日の映画 − となり町戦争


--cinema2089------------

 となり町戦争

 2006年,日本,114分

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<キャスト&クルー>

監督 渡辺謙作
原作 三崎亜記
脚本 菊崎隆志
   渡辺謙作
撮影 柴主高秀
音楽 Sin

キャスト 江口洋介
     原田知世
     瑛太
     余貴美子
     岩松了

<評価>

☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 舞坂町で暮らす旅行会社勤務の北原はある日新聞で、「舞坂町は
となりの森見町と戦争をします」と書かれた広告を目にする。開戦
日が過ぎても何も変わらないまま日々は過ぎていっていたが、ある
日、北原は役場から特別偵察業務の任命を受ける…
 となり町同士が行政事業として戦争をするという奇想天外な同名
小説の映画化。ふざけた題材だがテーマはまじめなもの。



<レビュー>

 現代の戦争というのはわれわれの目から“見えない戦争”となっ
ている。それはわれわれ日本人が平和ボケしてるからだけでなく、
戦争自体が見えにくくなっているのだ。それは従来の戦争が国と国
との戦いであり、国民全員が戦争に参加するものだったのが、現在
では多くの戦争は内戦であったり、ある国のひとつの勢力が他の国
と戦ったり、あるいは複数の国にまたがる勢力が別の勢力と戦った
りする。そこでは普通に生活している人々と戦争の間に直接的なつ
ながりが見えない。ある勢力なり何なりに強い帰属意識を持ってい
れば、戦争を自分自身の問題として捉えることができるが、そのよ
うな人はむしろまれだ。
 この作品は、そんな“見えない戦争”を見事に描く。東京からやっ
てきた北原は舞坂町に住んではいるが、そこへの帰属意識はまった
くない。彼は舞坂町から森見町を通って市内へ通勤し、どの町に住
んでいるかなどということは場所の問題でしかない。しかしそこで
戦争が始まると彼はいやおうなく「舞坂町の人間」として戦争に巻
き込まれる。しかもその戦争は目に触れることなく進行し、彼には
その意識がまったくない。それはたとえばマスコミが「クルド人地
域」とレッテル張りした地域に住む人たちがその戦争に巻き込まれ
てしまうのと同じ原理だ。
 そして戦争の目的が曖昧模糊としてわかりにくいのも現代の戦争
の持つ意味を色濃く反映している。現代の戦争というのは表面的に
は民族や宗教を理由として起こっているが、実際のところは権力闘
争であったり、権益の奪い合いであったりと複雑な要素が絡み合う。
戦われている間はもっともらしい理由がつけられるが、そもそもの
理由は他にあるかもしれない。この作品ではそのもっともらしい理
由すら取り除いてしまうことで戦争の無意味さを審らかにする。人
は何のために戦うのか、という疑問を明確な形で提示するのだ。
 そのような面でこの作品は“現代”と“戦争”のつながりを見事
に描いた作品だといえる。この映画画というよりはおそらく原作が
そうだということなのだろうが、ともかくその面では優れているし
面白い作品だと思う。

 ただ、この作品はそれをあまりに説明しすぎるという点に難があ
る。これだけ描けばわかるはずのことをわざわざ言葉としてしゃべ
らせ、くどくどと説明する。言葉よりもこの作品の持つ比喩の力の
ほうが物事をよく説明するのに、せっかくうまく説明したことを言
葉で説明しなおすことによって逆に嘘っぽくしてしまっているとこ
ろがある。まあ、わかりやすくしたということなのだろうが、そこ
までわかりやすくしなくてもわかるし、この説明はむしろスピード
と面白みを奪ってしまう。それは演出全体にもいえる。登場人物の
行動や表情がなんとも説明臭いのだ。そこまでしなくてもわかるよ
といいたくなるほどの過剰な演出の繰り返しにどうも辟易してしま
う。
 そして、そのせいもあると思うが、江口洋介がどうもいけない。
演技は大げさだし、台詞もなんだか説明口調だ。原田知世のほうは
無表情な役人という役柄に助けられて過剰さはなく、それなりにい
い演技をしているのだが、江口洋介のほうは本当になんともいけな
い。
 どうも素材はいいのにうまく映画化できなかった、そんな感想が
すぐに浮かぶ、なんとも残念な作品だ。物語の展開もかなり見え見
えだし、“見えない戦争”という要素以外には見るべきものはなに
もないと言わざるを得ない。
 でも戦争について考えるには見てもいいんじゃないかとも思う。




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 一応戦争について考えてみましょう
 


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posted by ヒビコレエイガ at 15:04 | TrackBack(0) | バックナンバー(移行中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする