2007年11月11日

ラスト・キング・オブ・スコットランド

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今日は11月11日、まあいろんな記念日があります。
電池の日(十一が+と−に見えるから)
磁気の日(上に同じ)
配線器具の日(11がコンセントに見えるから)
もやしの日(1111がもやしに見えるから)
煙突の日(上に同じ)
きりたんぽの日(上に同じ)
ポッキー&プリッツの日(上に同じ)
サッカーの日(11人対11人だから)
鮭の日(鮭の字のつくりが十と一を重ねたカタチだから)などです。

まあどれも、だからなんだという感じの記念日ばかりですが、
「世界平和記念日」という日でもあります。これは第一次世界大
戦の終戦の日だから。今日はこれを採用して平和を祈ることにし
ます。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ラスト・キング・オブ・スコットランド

□ ヒビコレリンク

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■ 今日の映画 − ラスト・キング・オブ・スコットランド


--cinema2092------------

 ラスト・キング・オブ・スコットランド

 The Last King of Scotland
 2006年,アメリカ=イギリス,135分


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<キャスト&クルー>

監督 ケヴィン・マクドナルド
原作 ジャイルズ・フォーデン
脚本 ジェレミー・ブロック
   ピーター・モーガン
撮影 アンソニー・ドッド・マントル
音楽 アレックス・ヘッフェス

キャスト フォレスト・ウィッテカー
     ジェームズ・マカヴォイ
     ケリー・マシントン
     ジリアン・アンダーソン
     サイモン・マクバーニー

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 1970年、スコットランドで医者となったニコラス・ギャリガンは
ウガンダの診療所で働くことに決める。彼がウガンダに赴いたのは
ちょうどイディ・アミンが軍事クーデターによって新大統領になっ
たところだった。新大統領を祝う村の集まりに参加したニコラスは
怪我をした大統領を助けることになり、後日首都カンパラに呼ばれ
る。
 「食人大統領」と呼ばれたアミンをその主治医として活躍したス
コットランド人医師の眼から描いた社会派ドラマ。原作はジャイル
ズ・フォーデンの『スコットランドの黒い王様』。


<レビュー>

 映画は歴史の教科書になりうることもある。映画は過去の出来事
の情報を収集し、それを整理し、私達に伝えることがある。近年、
特にアフリカに関してそういった作品が作られることが多い(たと
えば『イン・マイ・カントリー』)。それはアフリカというのがずっ
と無視され続け、その歴史が私達の目にほとんど触れないからだ。
映画を通してアフリカの歴史を知り、人々を知ることができる、そ
れはすばらしいことだ。
 この作品も非常な独裁者として有名なアミンを描いたということ
で、ウガンダの歴史を語る作品となりえたはずだ。しかし、この作
品に限っては歴史を伝えるという意図はないように思える。この作
品で語られるのはアミンが国民から熱狂を持って迎えられるが、こ
れまでの指導者と同じように私利私欲に走って国民と国際社会から
見放され、暴虐な独裁者となる過程である。ただそれを描くだけで
彼の前のオボテ政権についても、彼が権力を掌握した過程について
も、彼の失脚後ウガンダがどうなったかも語られない。
 私はウガンダという国については不勉強で「アミン」という名前
と彼が独裁者であったというイメージがあるだけで、この作品がそ
のあたりの歴史をクリアにしてくれるのかと期待したのだが、そう
ではなかった。この作品は歴史を語るものではなく、ひとりのヨー
ロッパ人の目から見たアフリカ、あるいはアフリカに迷い込んだ一
人のヨーロッパ人の若者を描いた物語だった。

 もちろんそれでもいいわけだ。アフリカを対象にしているからと
いって知識を与えることを目的にする必要はないし、そもそも社会
派映画でなくてはいけないわけではない。そしてこの作品はそれな
りのレベルに達してもいる。
 スコットランドから医者としてウガンダにやってくるニコラスの
目は完全に上からのものだ。そして受け入れるアフリカの人々も彼
を上に見ている。彼は医者でありヨーロッパ人であるというだけで
アフリカの人々にとっては驚嘆すべき人間なのだ。
 しかし、このニコラス、決して立派な人間ではない。アミンに個
人的に気に入られると、その寵愛に乗じて贅沢な暮らしに身を投じ、
その権力に溺れる。医者としてアフリカに来るというと人道的な意
図で、貧しい人たちを救おうと考えてくるのだろうと普通は思うわ
けだが、彼はそうでもないらしい。貧しい人々の暮らしからは目を
背けてしまうのだ。
 これは欧米への批判でもあるだろう。欧米はアフリカの国々に口
を出し、統治者を挿げ替える。それは自分の国の権益のためであっ
てその国の人々のためではない。そのような欧米の国々の姿勢とニ
コラスの立ち方の間には共通するものを感じる。彼が第一印象から
嫌う役人はまさにそのような人間で、ニコラスが彼を嫌うのはそこ
に自分に似たところを見てしまったからだろう。
 そんな主人公だから、感情移入することは難しい。彼の行動には
いらいらさせられるし、彼の無知は本当にひどい結果を招く。それ
を反面教師としてみる、それくらいしかこの作品を見る方法はない
ように思えてしまう。

 この作品でアカデミー主演男優賞を受賞したフォレスト・ウィッ
テカーはやはりよかった。主演かというところには疑問が残るが、
独裁者の不安と驕りをうまく表現し、アミンという人物の猜疑心の
強さと子供っぽさを行動で示す。シナリオの関係上、アミンという
人物の全体像を示すというわけには行かなかったが、一番の存在感
を示したことは確かだ。
 素材が興味深いものであるだけに、もっと面白い作品を作れたよ
うなきもするが、それは私の期待度が高すぎただけかもしれない。
これでもいろいろと考えさせられることは確かだ。




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 『イン・マイ・カントリー』


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posted by ヒビコレエイガ at 15:03 | TrackBack(0) | バックナンバー(移行中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする