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最近、ぶさ猫ブームなんだそうです。
その主役は、今店頭に並んでいる(はずの)クロワッサンの
表紙にもなっている「まこ」という名前の猫。
写真集もとても売れているそうです。
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見ているとはまります…
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
みんなのしあわせ
□ ヒビコレリンク
□ DVD今日の買い!
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■ 今日の映画 − みんなのしあわせ
--cinema2095-----------
みんなのしあわせ
La Comunidad
2000年,スペイン,106分
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<キャスト&クルー>
監督 アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本 アレックス・デ・ラ・イグレシア
ホルヘ・ゲリカエチェバァリア
撮影 キコ・デ・ラ・リカ
音楽 ロケ・バニョス
キャスト カルメン・マウラ
エドゥアルド・アントゥニャ
マリア・アスケリノ
エミリオ・グティエレス・カバ
アントニオ・デ・ラ・トレ
<評価>
☆☆☆1/2(満点=5)
<プレヴュー>
不動産屋のセールスをするジュリアは売り物の豪華アパートで夫
と一夜を過ごすが、上の部屋から水が漏れ消防車を呼ぶと、上の階
の老人が死んでいた。住人の話からその老人が大金を隠し持ってい
たことを知ったジュリアは部屋に忍び込み、大金を手にするが、ずっ
とその大金を狙っていた住人たちに狙われることに…
スペイン発の悪趣味ブラック・コメディ。どんどんエスカレート
していく住人とジュリアの戦いがなんとも面白い。
<レビュー>
スペインのコメディというのは非常に独特である。ただブラック
ユーモアにあふれているだけでなく、グロテスクで悪趣味だ。もち
ろん、いわゆるハリウッド的なコメディもあるのだろうけれど、ス
ペインのコメディで面白い作品といえばそんな悪趣味なコメディと
いう気がする。以前は『バチ当たり修道院の最期』なんていうコメ
ディも撮ったアルモドバルもそうだった。
そして、この作品もその悪趣味が炸裂。いきなり天井からゴキブ
リが降ってきて、死後2週間たった老人の部屋はごみで埋め尽くさ
れ、その老人の死体は見るも無残な姿になっている。しかもそれを
おどろおどろしく映し、主人公のジュリアもそれを恐る恐る覗き見
する。そして物語が盛り上がっていくにつれて、覗きシーンもあり、
殺人シーンもあり、仕舞いには胴体が真っ二つになる。
そんなグロテスクなシーンが苦手という健全な人にはこの映画は
厳しいと思うが、まあ映画だからそんなシーンがあってもいいとい
う人にはぜひお勧めしたい映画だ。
この作品のようなスペインのグロテスクで悪趣味なコメディが面
白いのは、それが単に文字通りの悪趣味(露悪趣味)に起因するも
のではないからだ。この映画の悪趣味さ、グロテスクさはこの作品
にリアリティを与える上で非常に重要なのだ。この映画は確かにコ
メディだ。しかし、コメディ映画こそリアリティが必要だ。コメディ
映画というのはただばかばかしいことをやっていればいいのではな
く、リアルな日常と非日常の間にギャップがあって初めて成立する
ものなのだ。
この映画はそれを逆転させ、リアルな非日常と日常の間にギャッ
プを作る。天井からゴキブリが降り、人が次々殺され、胴体が真っ
二つになるような非日常がリアリティを持って伝えられることで、
日常との間のギャップが生々しく見えてくる。だから、ここに登場
する日常的な風景のほうが笑えるものになってしまうのだ。ジュリ
アが日常に戻りなんでもないようにフルまとうとするとき、見てい
るほうはついつい顔に笑みを浮かべてしまう。爆笑ではないが、そ
んなにやりとするような笑い、それがこの作品の面白さなのだ。
もちろん、問題の金がどうなるか、ジュリアが住人とどう渡り合
うのかというプロットの面白さも重要だし、観客はそれによって物
語りに引き込まれるわけだが、この作品の肝はそのようなリアルな
非日常と日常のギャップにあるといえる。
しかも、さらに言えば、この非日常というのは決してわれわれの
日常から隔絶された非現実的なものではない。この作品に描かれて
いる悪趣味さ、グロテスクさ、残酷さはおそらく人間の欲望の本来
の姿なのだろう。ここに描かれているのは欲望むき出しの人々だ。
欲望のたがが外れたとき人間はこのように残酷になれる。それはつ
まり、人間の欲望というのが本来的にそのような残酷さを備えてい
ることだ。
この作品では繰り返し「自分のことしか考えない」という言葉が
出てくる。自分のことしか考えないとはつまり、自分の欲望に従う
人間のことだ。もし自分の欲望に従ったなら、他人のことなどどう
でもよく、他人に対しては残酷にもなれる。20年もの間、欲望をた
ぎらせてきた住人たちはその欲望のたがが外れてしまうと、もう歯
止めが聞かなくなってしまうのだ。
しかし主人公のジュリアは少し違う。彼女にも欲はあるが、そこ
には一応の歯止めがある。だから彼女はこのアパートとという非日
常と外の世界との架け橋となりうるのだ。そしてもうひとり、自分
の欲望に対して盲目ではない人間が現れることで、物語は新たな展
開を見せていくわけだ…
こういう映画は「とにかくだまされたと思ってみてみろ。」と言っ
て人に勧めたくなる。もちろん「だまされた」と思う人もいるだろ
うが、面白いと思えれば、その先にはこれまでの映画体験とはちょっ
と違った世界が待っているのではないかと思うのだが…
□ ヒビコレリンク
『バチ当たり修道院の最期』
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:みんなのしあわせ>
<今日のお勧め>
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品








