2007年12月01日

ハサミを持って突っ走る

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12月ですね。
12月となると、いよいよ冬という気がしてきます。
寒くなるとやはりこたつにみかんが日本人、みかんの入った段ボー
ル箱を寒い玄関なんかにおいておいて、何個かもってこたつに入
る。これぞ冬です。
というわけで、みかんですが、せっかくならおいしいのがいいで
すね。ブランドといえば、
宇和島
三ケ日
有田
あたりでしょうか。ブランドといってもみかんですから、2000円も
払えばたくさん買えます。

で、そのみかんですが、その皮を使って簡単にクリーナーが作れ
てしまうのです↓
http://www.konyan.jp/2006/08/22-013833.html
この間試してみましたが、油汚れがみるみる落ちる。市販のクリー
ナーなんて要らない感じです。12月は大掃除の月でもあるので、
ぜひどうぞ。
もっと詳しく知りたいという方は、ナチュラルクリーニングの第
一人者らしい佐光紀子という人の本を読んでみてくださいね
佐光 紀子
価格:¥ 1,470(定価:¥ 1,470)
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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ハサミを持って突っ走る

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■ 今日の映画 − ハサミを持って突っ走る


--cinema2097------------

 ハサミを持って突っ走る

 Running with Scissors
 2006年,アメリカ,122分


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<キャスト&クルー>

監督 ライアン・マーフィー
原作 オーガステン・バロウズ
脚本 ライアン・マーフィー
   オーガステン・バロウズ
撮影 クリストファー・バッファ
音楽 ジェームズ・S・レヴィン

キャスト ジョセフ・クロス
     アネット・ベニング
     アレック・ボールドウィン
     ブライアン・コックス
     グイネス・パルトロウ
     ジョセフ・ファインズ

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 1970年、少年オーガステンは素人詩人の母と仲良く暮らしていた。
1976年、母と父の関係がこじれ、ある夜、母は精神科医のドクター・
フィンチを家に呼ぶ。ドクター・フィンチの治療によって救われた
母は彼に頼るようになり、ついには彼の家に治療に行くが、オーガ
ステンは母親の治療のため、その奇妙な家にしばらくとどまること
になり…
 オーガステン・バロウズの自伝小説の映画化。アネット・ベニン
グがゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。



<レビュー>

 素人詩人で独創的な母親に育てられた美容師志望のゲイの少年オー
ガステン、夫との関係のもつれから精神科医にかかるようになり、
ついにはその家にまで診察を受けに行くようになった母、その医師
フィンチは物が散らかり放題の家に妻と二人の娘と猫と暮らし、彼
自身も含め家族の行動は風変わりなもの。治療の一環としてモーテ
ルで過ごすことになった母においてゆかれて、その家で過ごすこと
となったオーガステンは、いつの間にかその家の一員となってしま
い、いやいやながらもその家で暮らす。
 ここまで書いてもいったいどんな話やら説明できていないと思う
のだが、とにかくこの物語は奇妙なのだ。登場人物たちのとる行動
の一つ一つがあまりに奇妙で、彼らの行動の真意がまったく読めな
い。さすがに主人公のオーガステンだけはまともな人間として描か
れているから、彼の行動は理解はできるけれど、彼もやはり学校に
行くことを拒否するゲイの少年/青年としてあまり「普通」とはい
えない思春期を過ごしている。
 このような理解できない人たちが係わり合い、展開していく物語
はやはり理解できない。奇妙な人同士が係わり合い、ぶつかり合う
とき、そこに生まれる展開はまったく予想できない。しかし、やは
りそれなりに分析しないといけないのですると、この物語はドク
ター・フィンチという一人の人物を中心に展開されている。しかも、
彼の精神科医としての権威や能力によって周囲の人間はある程度
かされているのだ。彼の妻アグネスも、娘のホープとナタリーも息
子のニールも、もちろんオーガステンの母ディアドラもドクター・
フィンチの言うことに結局従ってしまうのだ。しかしそのドクター・
フィンチ自身もかなりの変人なのだ。
 このみんなが変人という映画が理解できないのは、どこに基準を
置いていいかがわからないからだ。いったい誰を基準にものを考え
ていいのか、結局誰の視点が一番わかりやすいのか、それすらもわ
からないから混乱してしまう。しかし、それはこの作品がわけがわ
からなず、面白くないということではない。その奇妙さ、わけのわ
から名こそが今作品の面白さなのだ。そのわけのわからない中で突
然はかれる啓示のような言葉、突然物事を変質させてしまうとっぴ
な行動、それらの中にはそれ自体混乱し奇妙なものである私たち自
身の生活に響いてくるものがある。
 たとえば、リビングでドッグフードをつまみながら恐怖映画を見
ていたアグネスがオーガステンに美容師になるための本を私「希望
は困難を乗り越えさせる」というようなことを言う。まったくそん
なことをいいそうにないアグネスが吐くその言葉には妙な説得力が
あり、アグネス自身も自分が吐いたその言葉とその後のオーガステ
ンとのやり取りによって少しずつ変わっていく。

 となると、これはやはり癒しの物語なのだろうかと考える。傷つ
き、病んだ人たちが集う場所である精神科、その巣窟ともいうべき
フィンチ家の人たちはみな傷つき、闇、孤独を抱え、愛を求めてい
る。そこにやってきたある程度まともなオーガステンは彼らに変化
をもたらすと同時に自分自身も孤独を抱え病んでいたことに気づく。
そして、それぞれがそれぞれを癒していく… となっているような
なっていないような。気になるのは、それがドクター・フィンチの
意図通りにというか、影響下に行われているように見えるというこ
とだ。彼の家は巨大な実験室なのか、それとも彼自身もそのような
環境によって癒されているのか…
 オーガステンが最終的にはこの状況から抜け出さざるを得なかっ
たこと、それはいったい何を意味するのか。理解できない人物たち
が登場し、最後まで理解できない物語が展開される。それはもちろ
ん理解できない映画なのだけれど、どこか魅力的でもある。その魅
力は、彼らの抱える恐怖心が私たちの持つ恐怖心と共通しているか
らかもしれないと映画の最後に思った。私たちは誰しも「気が狂っ
てしまう」ことへの恐怖心を抱えて生きている。私たちはその恐怖
が表に出ないように抑圧しながら生きているのだが、ここに登場す
る人々はその恐怖が前面に出てきてしまっている人々だ。だから、
私たちは彼らに惹かれる。それはある種の怖いもの見たさであると
同時に、自己の内面の探索でもある。
 まあ、そんなことを言っても結局その恐怖と向き合うことがいや
だから、最後まで行くことないのだけれど、その恐怖に向き合わざ
るを得ない彼らを見ることには、どこか後ろ暗い魅力があるのだろ
う。だからこの作品はよく理解できないのだけれど、どこか魅力的
なのだ。



□ ヒビコレリンク

 とくにありません



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<今日のお勧め>

 ジョセフ・クロスは子役出身

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posted by ヒビコレエイガ at 15:02 | TrackBack(0) | バックナンバー(移行中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする