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今日は『モンドヴィーノ』というワインのドキュメンタリーです。
公開時には「この映画を見ると、明日選ぶワインが変わります」
というコピーが作られたこの映画、見終わって飲んでみたくなっ
たのは、これですが、高いので買えません。
私の最近のお気に入りは、チリのこちら↓
コノスル・オーガニック
あ〜ら価格もお手ごろ。同じ銘柄でさらにお手軽なお勧め白↓
コノスル ゲヴュルツトラミネール ヴァラエタル
もあります。
冬はやっぱりワインだな。
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
モンドヴィーノ
□ ヒビコレリンク
□ DVD今日の買い!
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■ 今日の映画 − モンドヴィーノ
--cinema2105------------
モンドヴィーノ
Mondovino
2004年,フランス=アメリカ,136分
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<キャスト&クルー>
監督 ジョナサン・ノシター
脚本 ジョナサン・ノシター
撮影 ジョナサン・ノシター
音楽
キャスト ミシェル・ロラン
ロバート・パーカー
ユーペル・ド・モンティーユ
エメ・ギベール
<評価>
☆☆☆1/2(満点=5)
<プレヴュー>
フランス・ラングドック、当地のワイン生産者エメ・ギベールは
彼の畑のそばの山をモンダヴィが切り開き、ワイン畑にしようとし
ていたと語る。それは、ロバート・モンダヴィに代表される大規模
生産業者によるグローバリゼーションの一端だった。
自らもソムリエの資格を持つジョナサン・ノシターは大規模生産
業者と一部のワイン評論家によって大きく変質させられたワイン業
界をフランス、アメリカ、イタリア、アルゼンチンと渡って取材し、
その内幕を暴いていく。
<レビュー>
ワイン生産者を描いたドキュメンタリーか何かかと思って何の気
なしに見たら、予想とはまったく違ってワインという切り口から見
たグローバル化の実態を描いた社会派のドキュメンタリーだった。
多少ワインを飲む人なら知っている、ロバート・モンダヴィやロ
バート・パーカーという名前が出て来て、そのことについていろい
ろと語られる。ワインが好きな人ならとりあえず興味深く見ること
ができるだろうが、それでも別にだからどうなんだと思う人もいる
だろうという感じの話だ。しかも監督自身が撮影した映像は決して
うまいとは言えず、手振れはもとより、映像の質もいまひとつ、せっ
かくの被写体がクリアに見えないことも多いので、なんだかもった
いないような気がする。
しかし、私はこれは非常に面白く見た。まず、何が面白いかとい
えば、彼の視線がワインを通して“帝国”アメリカとグローバル化
につながっているからである。彼自身アメリカ人なわけだが、経済
を支配することによって価値観を押し付けるアメリカ的なやり方を
嫌っており、ことワインに関してそれをやることを害悪と思ってい
るのだ。そしてその諸悪の根源をミシェル・ロランとロバート・パー
カー、そしてロバート・モンダヴィ(人ではなく会社)に置く。ロ
バート・パーカーというワイン批評家がワインに点数をつけるよう
になり、それが市場価格を決めるようになったこと、そしてさまざ
まなワイナリーのコンサルタントとして活躍する“空飛ぶ醸造家”
ミシェル・ロランの造るワインがロバート・パーカーの好みにあっ
ていること、それが味の画一化を進めたこと、そしてその画一化を
ロバート・モンダヴィのような大規模生産者が推し進めたこと、そ
れらがワインの本来低的な個性であるはずの“地味”を失わせ手し
まったというのだ。
そして、彼はそれに対抗する人物としてロバート・パーカーの進
出に抵抗したエメ・ギベールと(彼に関しては100%支持しているわ
けではなさそうだが)、ブルゴーニュでロバート・ポーカーなど眼
中に入れず頑固にワインを作り続けているユーペル・ド・モンティー
ユにスポットを当てることで、“こっち側”のワインのよさをアピー
ルするのだ。
これは明らかに、グローバル化と反グローバル化の話である。誰
かがカルフールを引き合いに出していたように、ワイン生産者もグ
ローバル化し、それに対抗する形で地域性を打ち出す勢力が現れる。
グローバル化は効率化であり、画一化である。それはある意味では
進歩ではあるが、私たちはそのような効率化に対してどこかで気持
ち悪さというか、反発心を抱く。それはそのようなグローバル化が
非常に「鼻持ちならない」からだ。この作品では、その鼻持ちなら
なさを「ワイン・スペクテイター」(世界的に影響力を持つワイン
雑誌)の記者に象徴させる。彼は彼の雑誌のオーナーであるフェラ
ガモとフェラガモが買った村!に行き、そこで作られたワインにつ
いて語る。その鼻持ちならなさは本当にすごい。こやつの鼻持ちな
らなさを見るためにこの映画を見てほしいというくらい漫画のきざ
なキャラクターのように鼻持ちならないのだ。
そのような鼻持ちならなさを持つグローバル化を皮肉る話だから、
私たち一般庶民はこれを楽しく見ることができる。それは大企業を
おちょくるマイケル・ムーアの『ザ・ビッグ・ワン』にどこか似て
いる。そして同時にこのグローバル化がもたらす未来について考え
させられる。そして、具体的には「どんなワインを飲むか」につい
て考える。わけだが、よく考えてみると、この作品に登場するよう
なワインはグローバル化サイドのものも、反グローバル化サイドの
ものも高すぎてとても口に入るものではない。私たちは“安ワイン”
の中から評判と自分の舌でおいしいと思うワインを選ぶしかない。
ただ、たまに高いワインを飲もうというときに、これまで以上に迷っ
てしまう。高いワインを選ぶ根拠は評判しかない。しかし、その評
判がどうも信用できないとなると…
これはワインの映画で、ワインについていろいろ「ほー」と思う
こともあって、それはそれで面白いが、私にとってはそれを超えて
グローバリゼーションについて考える映画であった。それはつまり
反米ということでもあり、だからフランスで人気があったというの
もうなずける。
話しがなんともまとまらないが、まとまらないついでにもうひと
つ。この作品にはやたらと犬が出てくる。犬は作品の内容に一切関
係ないが、その犬がまた印象的だし、最後も犬だ。なんでこんなに
犬が出てくるんだろう… 何かの象徴か?
□ ヒビコレリンク
『ビッグ・ワン』
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:モンドヴィーノ>
<今日のお勧め>
ワインの映画といえば…




