2008年01月24日

銭形平次捕物控 幽霊大名

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雪が降りました。
東京の平均積雪日数は5日ということなので、あと4日くらいは
雪が積もるくらいの雪が降るということですね。まあ、2月のほ
うが雪が降るという印象があるので、降るでしょうきっと。

アメリカでは、ブラッド・レンフロ、ヒース・レジャーという若
い俳優が相次いで亡くなりました、どちらもあまり自然な死に方
ではないのですが、冬ってのはこういう事件も多いですよね。や
はり寒くて暗いと人間は鬱になってしまうのでしょうか。
皆さんもお気をつけください。そういえば、私もちっともやる気
が出ないなぁ… まあ、いつもですが。
あまりにやる気が出なかったりするときは、サプリを飲んだりも
します。よく飲むのはビタミンBとイチョウ葉。
ビタミンBはいわずと知れた栄養ですが、イチョウ葉は脳の血管
を広げるそうで主にボケ防止に効果があるといわれますが、集中
力の向上にも役立ちます。
受験生なんかにもいいかもしれませんので、藁にもすがりたいと
いう方はぜひどうぞ。

あまりお勧めしませんが、過剰摂取するとすごく利いた気がして
1時間ほどものすごく集中力が高まります。


-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 銭形平次捕物控 幽霊大名

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 銭形平次捕物控 幽霊大名


--cinema2138-----------

 銭形平次捕物控 幽霊大名

 1954年,日本,89分

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<キャスト&クルー>

監督 弘津三男
原作 野村胡堂
脚本 八住利雄
撮影 牧田行正
音楽 渡辺浦人

キャスト 長谷川一夫
     市川雷蔵
     井川邦子
     長谷川裕見子
     中村玉緒
     渡辺篤

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 江戸の街中で辻斬りが次々と起き、それに続くように若い娘がさ
らわれるという事件が多発。その犯罪を行っているのは三万八千石
の大名金森頼錦の大名屋敷のものとわかったが、相手は大名、なか
なか手出しが出来ない。そんな難局を解決すべく銭形平次が呼ばれ
るが、その銘を受けたその日、平次の恋女房お静が誘拐されてしま
う…
 長谷川一夫主演の「銭形平次捕物控」シリーズの第7作で、市川
雷蔵が共演した。監督はこれがデビュー作となった弘津三男。



<レビュー>

 長谷川一夫主演のこの「銭形平次捕物控」シリーズはなかなか面
白い。平次ものだからもちろん時代劇で、お江戸の街を舞台にすっ
たもんだがあるわけだけれど、平次が解決する事件というのが一筋
縄ではいかないもので、推理小説的な楽しみもあり、立ち回りもあ
り、江戸版冒険活劇とでも言うべきものになっている。
 この作品もその例に漏れない。辻斬りや人攫いといった非道を行っ
ているのが大名とわかっていながら手を出すことが出来ない。それ
を平次がいかに解決するのかという展開でまずひきつける。そして
同時にその大名屋敷に夜な夜な大名その人かその幽霊化がふらふら
とさ迷い歩くというエピソードがくわえられる。そして、その二つ
が映画の中盤で重なり合い、がらりと展開が変わってまた別の冒険
が始まるという感じになる。90分という短い時間にこれだけの展開
を盛り込めばかなりのスピード感が出て楽しめる。
 これは外見は時代劇だが、江戸という舞台や銭形平次という有名
人であることを忘れれば一種の探偵ものとしてみることが出来るだ
ろう。ホームズやポアロと同じように平次が探偵として何事件を解
決する。ホームズやポアロも時代物でもあるわけだから、平次も同
じように考えればいいというわけだ。平次ものでなくとも、長谷川
一夫が主演でなくとも、この本ならきっと面白い映画は出来るはず
だ。

 スターが主演のシリーズものというのはどうしてもマンネリにな
りがちで、シリーズが進むにつれて今ひとつ面白くなくなってきて
しまう。しかし、このシリーズは本がいいから、それぞれの作品を
新鮮に見ることが出来ていい。同じことの繰り返しではなく、毎回
まったく違う事件が持ち上がり、まったく違う解き方をする。だか
ら飽きることがない。
 もちろん、一定のパターンはあり、長谷川一夫の平次はキザ過ぎ、
立ち回りは今ひとつのところもあるけれど、謎解きの楽しみはいつ
も変わらず、展開には目を話せない。
 くわえて、平次の手下八五郎を演じる役者が変わるというのもひ
とつの楽しみになるだろう。この作品では渡辺篤が演じているが、
最初の花菱アチャコから益田喜頓、榎本健一、三木のり平、ハナ肇、
堺駿二、船越英二と本当にいろいろな人が演じている。男前できざ
な長谷川一夫と対照的なおかしみを彼ら喜劇役者(船越英二は違う
が…)が受け持って絶妙のバランスになっているのだろう。
 もちろん、あくまでも映画が毎週2本封切られ、量産されていた
時代のシリーズものだから、今の連続ドラマのようなものだったわ
けだが、それでも今見ても十分鑑賞に耐える質を保っている。しか
もこの作品の監督弘津三男はこれがデビュー作。スタッフを社員と
して雇って育てて一人前にする撮影所システムは、無数に作られる
作品の全体の質を高めるのに本当に役になっているのだと思う。こ
の弘津三男は溝口健二の助監督をやっていたというから、デビュー
作でいきなり人気シリーズを任せられも十分こなせたのだろう。監
督としてはあまりぱっとしなかったが、監督昇格後も溝口作品の助
監督を務めているところからすると溝口健二には重宝されたようだ。
 50年代から60年代の日本映画はこういった職人的なスタッフに支
えられて栄華を誇った。この時代の作品を見るとたびたび思うこと
だが、こういったしっかりとしたシステムが質の高い作品を生むの
だということを痛感させられる。






□ ヒビコレリンク

 『銭形平次捕物控 八人の花嫁』

 『銭形平次捕物控 地獄の門』



□ DVD今日の買い!

<今日の作品:銭形平次捕物控 幽霊大名>

 長谷川一夫の平次でDVD化されているのは3作品だけです。

価格:¥ 926(定価:¥ 1,029)
おすすめ度:


価格:¥ 4,050(定価:¥ 4,725)
おすすめ度:


価格:¥ 4,111(定価:¥ 4,725)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 思い出しついでに溝口健二のDVD-BOXが出ていますのでそれを。

価格:¥ 19,616(定価:¥ 24,675)
おすすめ度:


価格:¥ 15,439(定価:¥ 19,950)
おすすめ度:


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2008年01月22日

北の橋

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公開直前までタイトルを明かさないという戦略で勝負した映画
『クローバーフィールド』が3日間で45億円の大ヒットだそうです。
日本ではすでに公式サイトに予告編が出ています。
あんまり面白くなさそうだが…
話題性ですね。
最近は過程の映像装置がどんどん進歩しているので、映画館離れ
がさらに進んでいるということで、あの手この手で観客をひきつ
けようということでしょうね。

映像装置といえば、次世代DVDはブルーレイがかなり優勢になっ
てきたようです。HD-DVDはなつかしのベータの道をたどるのでしょ
うか。最終的にはネーミングが勝負を分けたような気が私にはし
てしまいます。だってブルーレイはすごそうだけど、HD-DVDはあ
まりすごそうじゃない…
ハイヴィジョンブルーレイディスクレコーダーがほしいという方は
こちら
13万円くらいからあるようです。やっぱり高いが…
普通のDVDの5倍記録できるってことはやはりきれいなのか?



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 北の橋

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 北の橋


--cinema2137------------

 北の橋

 Le Pont Du Nord
 1981年,フランス,127分


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<キャスト&クルー>

監督 ジャック・リヴェット
脚本 ビュル・オジェ
   シュザンヌ・シフマン
   ジャック・リヴェット
撮影 ウィリアム・ルプシャンスキー
   カロリーヌ・シャンプティエ
音楽 アストル・ピアソラ

キャスト ビュル・オジェ
     パスカル・オジェ
     ピエール・クレマンティ
     ジャン=フランソワ・ステヴナン

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 原付バイクでパリの街を走り回る若い女バチストがよそ見をして
いたために、閉所恐怖症らしい女性マリーにぶつかりそうになる。
怒ってバイクを乗り捨てたバチストとすぐにその場を離れたマリー
だったが二人はすぐに再会、バチストがマリーの頼み後をを引き受
けると、バチストはマリーに付きまとうようになり…
 夭逝したパスカル・オジェが母ビュル・オジェと唯一共演した作
品。パリを舞台に散漫だけれどスリリングな物語が展開される。



<レビュー>

 原付バイクにまたがって無言でパリの街を疾走する若い女、ライ
オンの彫像に見とれ、バイクを買ったばかりらしい男にちょっかい
をかける。トラックの荷台に載って移動してきた女はカフェに入る
だけで息切れし、店の外からパンを買う閉所恐怖症。この奇妙なふ
たりが出会うという不思議な物語。そして、このふたりが出会って
も物語は一向に展開しない。転倒したバイクを乗り捨てたバチスト
はそもそも何が目的で何をしているのかもわからない。マリーのほ
うは恋人と会おうとしているのはわかるが、閉所恐怖症なのでどこ
にもいけない。
 しかし、バチストがマリーの恋人との逢瀬をのぞき見て、彼女が
ちょっかいをかけたバイクの男がマリーの恋人ジュリアンのかばん
をすり替えようとしているのを見つけて話は突然サスペンスになる。
とはいってもあまりに謎が多い。バチストが盗み出したマリーの恋
人ジュリアンのかばんから出てきた地図や記事は謎を呼ぶが、それ
がいったい何を示しているのかはマリーやバチスト同様私たちにも
まったくわからない。さらにマリーの過去がほのめかされたり、バ
イクの男がたびたび現れたりして謎はどんどん深まって、引き込ま
れていくのだけれど、それでもなんだかわからない。
 そしてそのわからなさは最後まで続く。謎として提示された謎は
最後まで答えが出ず、すり替えでは無いけれど、本題とはまったく
関係ないように思えるエピソードで映画は幕を閉じる。

 しかし、なぜだかこの作品は面白い。パリの街をあてもなくさま
よう疾走感と、さりげなく呼応するピアソラの音楽、主人公のふた
りの魅力、いつも曇っているようなパリの街の魅力。おしゃれで輝
くパリではなく、いつも工事中だったり、ごみが散らかったりして
いるパリにもなんともいえぬ魅力がある。そのよくわからない魅力
とよくわからない謎で2時間という時間を持たせてしまうというの
はすごい。
 その理由は何かといえば、この映画がほとんどバチストの主観か
ら作られているという点が最も重要だろう。時々はバチストが見て
いるはずの無いシーンも出てくるのだが、それはあくまで補完的な
もので、基本的にはバチストのいるところが映され、彼女の主観で
物語は展開していく。そして、物語が進むにつれて明らかになるよ
うに、彼女は非常に風変わりな人物だ、もしかしたら知恵遅れか精
神に問題があるのかと思わせるくらいに風変わりで、ほとんど食事
も取らない。そんな彼女の予想も付かない行動に私たちはひきつけ
られてしまう。
 聞くところによるとこの作品は『ドン・キホーテ』がモチーフに
なっているらしい。確かに妄執に取り付かれてしまったドン・キホー
テとこのバチストは重なり合う。『ドン・キホーテ』も何が起こる
とは無いにもかかわらず、かなり長い物語を読ませてしまう魅力が
ある。人の好奇心とは自分が理解できないものに向けられる。それ
を巧妙に利用したという点でこの作品と『ドン・キホーテ』には共
通点があるといえるだろう。
 そして、それがただの幻想ではなく、現実の中に組み込まれてい
るというところも面白い。幻想の世界を旅するのではなく、幻覚じ
みた現実が本当の現実の一部として展開される。そこからは不思議
さ、戸惑い、そして好奇心といった様々なものが湧き出てくる。そ
れが魅力なのだ。
 もちろん「だからどうした」という話ではある。しかし、そんな
どうでもいいようなことが、実はいかにも重要そうな物事よりずっ
と大事だったりすることもある。まあ、だからどうってことも無い
んだけど。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:北の橋>

価格:¥ 3,652(定価:¥ 4,935)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 ジャック・リヴェットです。

価格:¥ 12,447(定価:¥ 15,750)
おすすめ度:


価格:¥ 3,079(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 2,042(定価:¥ 2,380)
おすすめ度:


価格:¥ 3,880(定価:¥ 5,040)
おすすめ度:


価格:¥ 2,800(定価:¥ 4,935)
おすすめ度:



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2008年01月20日

しゃべれども しゃべれども

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今夜こそ東京は雪のようです。
センター試験といえば雪というイメージがありますが、何とか
試験にはかからずにすみそうですね。
受験生の皆さんはお疲れ様でした。まだこれから試験があると
思いますので、頑張ってくださいね。
私も大学受験のときにいちど大雪に見舞われた記憶があります。
時間には余裕を持って出かけましょう。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 しゃべれども しゃべれども

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − しゃべれども しゃべれども


--cinema2135------------

 しゃべれども しゃべれども

 2007年,日本,109分

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<キャスト&クルー>

監督 平山秀幸
原作 佐藤多佳子
脚本 奥寺佐渡子
撮影 藤澤順一
音楽 安川午朗

キャスト 国分太一
     香里奈
     森永悠希
     松重豊
     八千草薫
     伊東四朗

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 古典にこだわる二つ目の落語家今昔亭三つ葉は師匠の話し方講座
についてゆき、そこで途中で席を立った美女十河五月を呼び止める。
お茶を教える祖母の弟子の一人に甥に落語を教えてくれと頼まれた
三つ葉はその少年村林と十河、さらに不意にやってきた元プロ野球
選手の湯河原の3人を生徒に落語教室を始めるが…
 佐藤多佳子の同名小説の映画化。情緒が残る下町を舞台にしたほっ
とするようなヒューマン・ドラマ。


<レビュー>

 最近は落語ブームだったり、昭和ブームだったりするので、こう
いう映画はヒットしてもいいと思うのだがいかんせん地味だ。落語
がモチーフとは言っても、落語会について何かを描いたり、落語の
噺がモチーフになっているというわけではなく、二つ目の噺家が主
人公というだけし、昭和の情緒が残る下町が舞台だが、それほどノ
スタルジーを掻き立てるような風景が次々と出てくるわけではない。
 それは、この作品の舞台である落語や下町が懐かしいものとして
ではなく、いわゆる“現代”から少し取り残されてしまったものの
象徴として現れているからだろう。いわゆる“現代”の東京といえ
ばやはり渋谷や青山や六本木のような都会なわけだが、そんな東京
の中にもそこからは取り残された場所があり、人々がいる。これは
そんな人たちの日常や悩みを描いた物語なのだ。
 だから、いわゆる“現代”の日常とは少し違う世界を描いている
ようで、その内容はまったく変わらないと言っていい。三つ葉の悩
みは落語家として一皮向けないという悩みだが、それは落語家に限
らずどのような職業の人でも持つ悩みだ。
 だから、この作品は誰でも共感できる作品になりえたと思う。し
かし、実際はどうもこのそれぞれの人物設定がいまひとつで、なん
だかぼやんとした印象になってしまった。主人公の三つ葉はおそら
くいい人なんだけれど、下町っ子らしいがさつさとシャイな部分を
併せ持ったという人物像なのだろうけれど、その感じがいまひとつ
描ききれておらず、いきなりがさつになったり、いきなり繊細になっ
たりする男に見えてしまうし、香里奈演じる十河もただただ無愛想
な人物に見えてしまう。
 この映画はその人物像のあいまいさを映像で補おうとしていて、
たとえば発表会にやってきた人が帰ったということを靴の少ない玄
関を映しただけで表現したり、なかなかいいショットもあるんだけ
れど、映像に語らせようとしすぎるあまり不必要なスローモーショ
ンやクロースアップも出てきてしまう。そのあたりがこの作品がど
うもばらばらな印象与える原因になっているのだろう。

 ただ、村林少年を演じた森永悠希はかなりいい味を出していた。
関西人らしいお調子者だが、繊細なところもあり、かなり気を使う
子供でもあるという村林を非常にうまく演じ、他の大人に引けをと
らないどころかくってしまうくらいの演技を見せている。かといっ
て生意気な餓鬼というわけではない子供らしいかわいさもあって、
この作品で一番存在感が合ったのではないかと思う。
 それを考えると、この2時間弱という時間に4人の主要登場人物
の4つのエピソードを詰め込んでしまったということも作品にまと
まりがかけてしまった原因になってしまったのかもしれない。特に
湯河原のエピソードはほとんど語られず、添え物のようになってし
まったし、最終的にはラブストーリーなのに、その過程の感情の機
微のような部分はまったく描かれていない。
 これは色々な素材を詰め込みすぎて、それぞれの素材が互いのよ
さを打ち消しあってしまった料理のような作品だ。結果的に全体は
ぼんやりした印象になってしまい、つまらなくはないのだがほとん
ど印象には残らない。
 でも、国分太一は着物が似合うと思う。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:しゃべれどもしゃべれども>

価格:¥ 3,651(定価:¥ 4,935)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 今日は映画ではなく、お勧め落語DVD。これが本物だ。

価格:¥ 31,217(定価:¥ 39,900)
おすすめ度:


価格:¥ 3,500(定価:¥ 3,675)
おすすめ度:


 『本格 本寸法 ビクター落語会 柳家権太楼 其の壱』
価格:¥ 3,500(定価:¥ 3,675)
おすすめ度:


価格:¥ 14,763(定価:¥ 19,950)
おすすめ度:




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2008年01月18日

ヒトラーの贋札

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そういえば書くのを忘れていましたが、自転車を買いました。
すぐに欲しかったのでネットではなく、自転車屋さんをまわって
いろいろ見て買いました。
これです!
とはいっても、買ったのは去年の2007年モデル、最後の1台で
なかなか安く買えました。私が買ったのは濃いグレーなんですが、
2008年はそのカラーリングは無いようです。
スペックはあまり変わっていないようです。やはりアルミフレー
ムは軽くていいです。結局クロスバイクではなくてマウンテンバ
イクになってしまったのですが、フレームが軽い分スピードが出
て、長距離は10%くらい所要時間が短縮されています。
このkonaもルイガノと同じくカナダのメーカーだそうで、いまや
自転車はカナダが本場なんですかね。
ルイガノはどこの店でも在庫がほとんどなくて断念しました。

でも、konaを買ってみてなかなかよかったので、こっちをオスス
メしておきます。もちろんクロスバイクもあります。低価格帯で
は、これがよさそうだな…

それから、スポーツバイクではありませんが、AFRICA BIKEという
のがあります
これは、アフリカの医療従事者のために作られた自転車だそうで、
社会貢献活動の一環です。さすがにつくりがしっかりしていそう
だし、カタチもレトロで結構格好いい。個性的なママちゃりが欲
しいという方はぜひ。

自転車も調べてみると結構楽しくてはまりそうです。サイクルコ
ンピュータ
でも買おっかな〜



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ヒトラーの贋札

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□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − ヒトラーの贋札


--cinema2134------------

 ヒトラーの贋札

 Die Falscher
 2007年,ドイツ=オーストリア,96分


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<キャスト&クルー>

監督 ステファン・ルツォヴィツキー
原作 アドルフ・ブルガー
脚本 ステファン・ルツォヴィツキー
撮影 ベネディクト・ノイエンフェルス
音楽 マリウス・ルーランド

キャスト カール・マルコヴィクス
     アウグスト・ディール
     デーvヒト・シュトリーゾフ
     マリー・ボイマー
     ドロレス・チャップリン

<評価>

☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 第2次大戦終結直後、大金を持ってモンテカルロにやってきたサ
リーは戦争中のことを思い出す。ユダヤ人で天才的な贋札師だった
彼はナチスにつかまり、収容所に送られるが、ナチスが贋札によっ
てイギリス経済に打撃を与えようという“ベルンハルト作戦”が開
始されるとそのために借り出される。
 実際にベルンハルト作戦に関わったユダヤ人生存者アドルフ・ブ
ルガーの自伝を映画化したスリリングな戦争ドラマ。


<レビュー>

 ナチスが贋札を作ることによって戦況を好転させようとし、収容
所に入れられたユダヤ人たちがそれに協力させられる。しかし彼ら
にはやわらかいベッドや十分な食事という待遇が与えられる。贋札
を作ることはナチスに利し、それはつまり戦争が長引いて、あるい
はナチスが勝ってしまうことを意味する。しかし、サボタージュは
自らの死に直結する。
 これは非常にうまい舞台装置だ。ナチスというのは本当にひどい
ことをしたけれど、本当にいやになるくらい人を操るのがうまい。
どのように恐怖を利用すれば人を操ることができるか、それを知り
尽くしているのだ。
 たとえば、彼らがすぐ隣にいる普通のユダヤ人収容者と完全に隔
離され、彼らの姿が見えないというのは非常に重要だ。音は聞こえ
るけれど姿は見えない。彼らの苦難は想像できるけれど、実際に目
には触れない。そのため努力すれば彼らのことを忘れることはでき
る。だから贋札作りができるのだ。
 これは非常に重要な点だ。人は実際に見えないものに対してはそ
れほど感情を揺さぶられない。自分の行為が人の死につながってい
るとわかっていても、それが直接目に触れなければ、文字通り目を
つぶることはそれほど難しいことではない。
 しかし、その死が目の前にいる人や個人的に知っている人の身に
降りかかってくると話は変わってくる。だから自分の子供の旅券を
見つけてしまった男は死ぬほど苦しみ、ヘルツォークはサボタージュ
を続ければそこにいる仲間を殺すと脅すのだ。

 ただ、ブルガーだけは目に見えぬ同胞のために自分の命を賭すこ
ともいとわない。彼の存在が他の仲間に、目に見えない同胞がいる
ことを思い出させ、そこにジレンマを生じさせるのだから、彼の存
在はこの物語においては非常に重要だ。しかし、これがブルガーの
原作というところが眉唾でもある。ある意味ではナチス協力者であっ
た彼らは戦後になると自分の保身をしなくてはならなかったはずだ。
ブルガーもまたそうで、彼は自分自身の正当化のためにこのような
自伝を書いたのではないかと思ってしまう。本当に死の恐怖に打ち
勝って何週間もサボタージュを続けたとはとても思えない。できて
もせいぜい数日というところだろう。もちろん原作はもっと真摯に
事実に基づいて書かれているのだろうとは思う。映画として盛り上
げるために書き換えたのだろうが、それは果たして作品にとってプ
ラスだったろうか? 緊迫した数日間を描いたほうが面白かったの
ではないかなどとも思ってしまう。
 まあ、彼の行動の説得力のなさはともかく。この作品は全体的に
現実感を欠いている。もちろん、強制収容所の悲劇を描いたほかの
作品に比べて悲惨な境遇には無いということもあるのだが、それに
したって全体的にきれい過ぎやしないかと思う。そのきれいさはど
うも作り物じみていてリアルに感じられない。そもそも、最初のシー
ンで浜辺に座るサリーの背後にモンテカルロが見えるのだが、そこ
を走っている車がどう見ても今の車に見えてしまうところから興ざ
めだ。
 過去を舞台にした映画というのは完全に作り上げられた世界であ
り、そこに小さなほころびでもあれば、その世界全体が崩れ落ちて
しまう。そうならないようにこれまでさまざまな技術が磨かれてき
たはずなのだが、この作品はその技術が生かされていない。ものを
古く見せるためのいわゆる「汚し」をしっかりとやればよかったの
だろうし、今ではCGを使うという方法もある。いくら物語の設定
が面白くとも、映画の基本である映像の部分でほころびが出てしまっ
ては作品の面白さは半減だ。





□ ヒビコレリンク

 『SHOAH』を見てね。


□ DVD今日の買い!

<今日の作品:ヒトラーの贋札>

 『ヒトラーの贋札』公式サイト


<今日のお勧め>

 今日はDVDリリース情報です。







価格:¥ 2,953(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 4,507(定価:¥ 6,090)
おすすめ度:



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2008年01月17日

防災とボランティアの日

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今日は阪神・淡路大震災から13年、防災とボランティアの日です。
今日はまず『地震イツモノート』という阪神・淡路大震災の被災
者の声からできた防災本をご紹介。
地震イツモプロジェクト
価格:¥ 1,500(定価:¥ 1,500)
おすすめ度:

ぱらぱらと見ましたが、「へぇ〜」と思うような情報も結構あっ
て、感心します。つらい経験をした人たちの声ですから、ぜひ生
かして今後の防災に役立てたいものです。

やはり大事なのは備えです。
毎年、いろいろなグッズなんかも紹介していますが、今年も。
なんといってもこれさえあればというのがパッキングされたセットです。
個別商品としてはやはり食糧、アルファ米も賞味期限があります
ので、前に買ったからと安心せずに賞味期限を確かめましょう。
いまは冬ですので、防寒グッズも必要です。アルミブランケット
1枚でかなり違うということです。

あと、ちょっとした知識としては、お風呂の残り湯は捨てずに取っ
ておくとか、寝るときは近くに履物を置いておくとかいうことが
重要だそうです。心がけましょうね。
阪神・淡路大震災の犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ハーフェズ ペルシャの詩

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■ 今日の映画 − ハーフェズ ペルシャの詩


--cinema2079------------

 ハーフェズ ペルシャの詩

 Hafez
 2007年,イラン=日本,98分


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<キャスト&クルー>

監督 アボルファズル・ジャリリ
脚本 アボルファズル・ジャリリ
撮影 アボルファズル・ジャリリ
音楽 ヤンチェン・ラモ
   アボルファズル・ジャリリ

キャスト メヒディ・モラディ
     麻生久美子
     メヒディ・ネガーバン
     ハミード・ヘダヤティ
     アブドッラー・シャマシー

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 コーランの暗誦に才能を発揮する青年シャムセディンは、詩への
傾倒や教義の解釈に疑問をさしはさまれるが、40日間の修業の後、
ハーフェズ(暗誦者)の試験を受けることを認められ、見事ハーフェ
ズとなった。そして、チベットから帰国したモフティ師の娘ナバー
トの家庭教師に任命されるが、ハーフェズはナバートに恋をしてし
まう…
 イランを代表する映画監督のひとりジャリリが麻生久美子を迎え
て撮った作品。ハーフェズは今もイランの人々に愛される実在の詩
人である。



<レビュー>

 この徹底したアンチクライマックス、何かが置きそうな気配があ
り、実際に何かが起きるのだけれど、そこにドラマティックな展開
はなく、時の部分と同じように流れていく不思議さ。たとえば、苦
労して500枚のパンを手に入れたハーフェズが、それをトラックで
運び帰る途中、同じような袋を持った一団が乗ってくる。これは何
かあるなと思うと、案の定ハーフェズが寝ている間にその男達が袋
を一緒に持ち去ってしまう。しかし、この作品はその展開をさらり
と見せ、後でハーフェズが探しに行くシーンはあるが、彼も簡単に
あきらめただ一度大声を上げるだけで、そのシーンは幕を閉じる。
 そしてそのようなアンチクライマックスの出来事の反復がこの映
画を規定する。何かは起きるが、そのどれもが物語に対して決定的
な役割は果たさず、全体を大まかに見ればただ同じようなことが繰
り返されているだけにも見えるような展開の仕方をするのである。
 このようなアンチクライマックスはこの映画特有のものではない。
他のジャリリ映画、そして他のイラン映画にもよく見られるものだ。
イラン映画の名作といわれる作品の中にはこのような反復によって
リズムを作り、それが作品の味わいを生むというものが少なくない。
たとえばキアロスタミの『友だちの家はどこ』のジグザク道、マフ
バルバフの『サイクリスト』の自転車で回る広場、それらは果てし
ない反復を文字通り表現するものだ。

 なぜそうなのか、というよりはどうしてそのような作品が次々と
生まれるのかと考えてみると、それはこの反復がどこかでコーラン
の詠唱と重なり合うのではないかと思えてくる。この作品でもたく
さんの大人や子供がひとところに集まって詠唱しているシーンが何
度か出てくるが、コーランは聖書のように読んでその意味を解釈し
たり考えたりするものではなく、繰り返し唱えるものなのだ。コー
ランは神の言葉そのものであり、それは解釈すべきものではない。
それは唱えることによってそこに何かが宿るものなのである。
 その詠唱の反復と映画における反復、これはどこかでつながって
いる。物事が反復され、そこにクライマックスがないという映画の
状態はコーランと似て、その反復に何かが宿る、あるいはそこから
何かが浮かび上がってくるものなのだ。ハーフェズの旅は鏡を拭い
てもらうこととそれに対するお礼の反復からなる。彼はその反復か
らそのたびの意味を理解していき、それを追うシャムセディンもそ
の反復から自分自身を見出していくのだ。
 その単調な反復はもちろん退屈だ。しかしその退屈の仲からひそ
やかに浮かび上がってくる“意味”は与えられたものではなく、そ
れぞれが自ら見出したという意味で貴重なものだ。だから、敢えて
その意味をここには書かないが、一言で言うならば、彼の旅はやは
り愛を求める旅であったということだ。そしてそれは愛想のものの
意味を問う旅でもあったのだ。

 さて、このイラン映画に突然入り込んだひとりの日本人、麻生久
美子についても書かなければならないだろう。そもそもはカンヌ映
画祭で『カンゾー先生』を見たジャリリ監督がほれ込み、5年越し
のオファーで出演が実現したということで、ありがちな日本でのヒッ
トを狙った作戦というわけではないようなのだが、しかしやはり日
本であるいは日本人としてみる以上、これは避けては通れない問題
だ。
 結論から言うと、違和感がある。どうしてもイラン人の中に日本
人が一人いるという印象は否めず、いくらイランが多民族国家であ
るといっても無理があると思ってしまう。特に、彼女の発する言葉
はどうしても日本語的なイントネーションで、強弱のはっきりした
イラン人の発生とは明らかに異なっている。
 ただ、だから駄目かというとそうでもないとも思う。彼女が抱え
る違和感は同時に彼女の特別さにもつながっている。彼女の存在感
と透明感はジャリリ監督がほれ込んだというだけあってこの作品世
界の中で異彩を放っている。それはハーフェズとシャムセディンに
とってのイコンであることの説得力を十分に持つものだ。
 もしかしたら、これは日本人であるから気になることなのかもし
れない。彼女のことを知らないイラン人やヨーロッパ人にはさほど
問題にならないのかも知れないとも思うのだ。
 その違和感を差し引いてもこの作品はいい作品だと思う。ジャリ
リ監督はいい作品を撮るのだが、今ひとつ代表といえるものがない
中で、この作品は代表作になるのかもしれないという予感がある。
そしてハーフェズを演じたメヒディ・モラディも国際的なスターに
なりうる可能性を感じさせた。





□ ヒビコレリンク

 ジャリリ作品からいくつか

 『かさぶた』

 『ぼくは歩いてゆく』

 『少年と砂漠のカフェ』


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 『ハーフェズ ペルシャの詩』公式サイト



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posted by ヒビコレエイガ at 15:05 | TrackBack(0) | バックナンバー(移行中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする