2008年01月03日

カポーティ

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皆さん福袋は買われましたでしょうか。
私は、無印で1050円のステーショナリー福袋というのを買い
ました。中が見えるのであまり福袋感はないのですが、いろ
いろ入っていてお得感はありました。
今日は3日、TVなどはまだまだお祭り騒ぎですが、明日か
らシゴトという方も結構いらっしゃって、徐々に平常に戻っ
ていくのでしょう。
今年も平和に過ごせるといいですね。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 カポーティ

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − カポーティ


--cinema2125------------

 カポーティ

 Capote
 2005年,アメリカ,114分


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<キャスト&クルー>

監督 ベネット・ミラー
原作 ジェラルド・クラーク
脚本 ダン・ファターマン
撮影 アダム・キンメル
音楽 マイケル・ダナ

キャスト フィリップ・シーモア・ホフマン
     キャサリン・キーナー
     クリフトン・コリンズ・Jr
     クリス・クーパー

<評価>

☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 1959年11月15日、カンザス州の小さな町で一家4人が惨殺される
という事件が起きる。作家のカポーティはこの事件に興味を持ち、
助手のネルとともに取材に出かける。取材中に犯人が捕まり、その
一人ペリー・スミスに出会ったカポーティは、ペリーにひらめきを
感じ、事件にのめりこんでいく…
 トルーマン・カポーティが傑作『冷血』を書き上げるまでを描い
た伝記小説の映画化。フィリップ・シーモア・ホフマンがアカデミー
主演男優賞を受賞した。



<レビュー>

 カポーティの独特の風貌と独特の話し方、明確に語られているわ
けではないが明らかなけれのゲイとしてのキャラクター、これらを
演じきったフィリップ・シーモア・ホフマンは確かにいい演技をし
ていた。彼の演技は完全にひとつのキャラクターを作り上げ、私た
ちは彼の演じるカポーティにいらだったり、彼の表情からその心理
を読み取ったりできるようになる。
 事件に興味を持ち、ネタとして取材を始めた彼がどんどん事件に
のめりこんでいくが、その犯人の一人ペリー・スミスに出会い、取
材の手段として彼を利用するうちに彼の中に迷いが生じる。彼は基
本的にはペリーを利用しているのだけれど、ペリーを見た瞬間に感
じたひらめきは作家としてのひらめきなのか、それとも一目惚れと
も言うべきひらめきなのか、相手との距離が縮まるにつれどんどん
わからなくなっていってしまうのだ。無表情な中にも彼のそのよう
な心理が透けて見え、なかなか面白い。

 しかし、作品のほうはそのような見事な心理描写をうまく生かし
きっていないような気もする。淡々と描こうという意図はわかるの
だが、あまりに淡々としすぎていて、カポーティがその事件を調べ
ようとしたきっかけをはじめとして彼の行動の理由がほとんど明ら
かにならない。もちろんそれも推察させようという意図なのだろう
し、その多くは“天才的なひらめき”のおかげということになるの
だろうけれど、それではあまりに物語としての面白みがない。物語
が展開していく上で、観客の興味を引くようなプロットがひとつあ
れば、もっとわかりやすく面白い映画になったのだと思うのだが。
 そして、その説明不足もあって、作品全体としてカポーティをど
のように描こうとしていたのかということも見えにくい。さまざま
な部分で彼の天才をほのめかし、最終的に完成した作品『冷血』が
傑作であったことからも、彼を持ち上げているし、彼がその後ひと
つとして作品を完成させることができなかったということを説明と
して加えることによっても彼の人間性を評価しているように見える。
しかし、彼は平気で嘘をついてペリーを利用するような人間で、あ
る意味では自分の作品のためには人の命も顧みないというような人
物である。
 結論としては、彼は自分自身すらだますことができるくらいに嘘
がうまいのだけれど、自分自身をだましていることに気づいていて、
その自責の念に耐えられなくなってしまったということなのだと思
うが、そうだとしてもそれはあくまでも自分自身の中での問題であっ
て、彼が周囲に対して何か思いやりを持っているとは思えない。彼
がこの『冷血』以後、作品を完成させることができなくなったから
といって、それで彼の人間性を証明することにはならない。

 いったいこの作品は何を描きたかったのか、前半はカポーティと
いう作家がひとつの作品を作り上げる過程を描くということでなか
なか興味深かったのだけれど、後半に入りカポーティの人間性がテー
マとして出てくると、いまひとつ焦点が定まらなくなってしまう。
 カポーティは有名な作家だけれど、彼がどう考えたところでたい
した問題ではないと思わせてしまっては、映画としては失敗といわ
ざるを得ないだろう。やはり作家はその人間性よりも作品で語られ
るべきなのだ。こういう伝記は時に面白いこともあるが、退屈なも
のに終わってしまうことも多い。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:カポーティ>

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<今日のお勧め>

 フィリップ・シーモア・ホフマンは… 地味だね

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posted by ヒビコレエイガ at 15:03 | TrackBack(0) | バックナンバー(移行中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする