2008年02月22日

黒いジャガー

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なんだか昨日から鼻が出ます。鼻水が出ること自体は珍しく
ないのですが、これは花粉症だろうか?
花粉症対策もいろいろと新製品が出ています。
気になるのは花粉を鼻でブロックするという塗り薬
その名も「花粉鼻でブロック」。これはいいのかも。
あとは、TVでCMもやっていますが、痛くない鼻うがい
これもいいかもしれません。
そもそも私は花粉症なのか… それが問題だ。

プレゼント応募締め切りは明日です!!
 詳しくはテキスト版で。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 黒いジャガー

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 黒いジャガー


--cinema2159-----------

 黒いジャガー

 Shaft
 1971年,アメリカ,101分


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<キャスト&クルー>

監督 ゴードン・パークス
原作 アーネスト・タイディマン
脚本 アーネスト・タイディマン
   ジョン・D・F・ブラック
撮影 アース・ファーラー
音楽 アイザック・ヘイズ

キャスト リチャード・ラウンドトゥリー
     モーゼス・ガン
     チャールズ・シオッフィ
     クリストファー・セント・ジョン

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 黒人の私立探偵ジョン・シャフトは自分を探す2人組がいると聞
く。その2人組に出会うと格闘の末、ひとりが窓から落ちて死んで
しまう。なじみの刑事に協力を求められた彼はそれを突っぱねるが、
話に出たギャングの親玉バンビーと連絡を取る…
 白人と対等に渡り合う黒人探偵シャフトが黒人の観客に受け大ヒッ
トしたブラック・ムービーで続編も作られた。なんといってもアイ
ザック・ヘイズによる音楽が格好いい。


<レビュー>

 スパイク・リーなり何なりのブラック・ムービーを見ていると必
ず名前が出てくるのがこの『黒いジャガー』である。この映画は黒
人にとってはひとつの金字塔であり、ここからブラック・ムービー
の歴史が始まったといっても過言ではないのだ。それは、ハリウッ
ドというのが長らく白人によって支配され、黒人は脇役(しかも多
くの場合敵役か召使)に押しやられてきたからであり、黒人が主人
公の映画など皆無に等しかったからだ。
 しかし、歴史は変わった。それはハリウッドが観客としての黒人
をマーケットと認めたということが最大の理由ではあるが、それで
も黒人がハリウッドを動かせるようになったということだ。もう1
本の伝説的なブラックムービー『スウィート・スウィートバック』
も71年の作品だから、1971年はまさにブラック・ムービー元年だっ
たのだ。今からは想像も出来ないが、71年なんていうのはまだまだ
そういう時代だったということだ。

 いまこの作品を見ると、これは非常にオーソドックスな探偵もの
に写る。主人公のシャフトは確かに格好いい。強固な意志を持ち、
脅しに決して屈せず、正直である。その彼が黒人のギャングのボス
に頼まれて誘拐された彼の娘を探す。彼はそれを警察に告げること
はせず、しかし警察ともうまくやっている。決してスーパーマンで
はなく、失敗したりやられたりもするのだが、意志の強さとスマー
トさで解決に向けてまっすぐに進んでいくのだ。なんでも暴力に訴
えるのではなく、頭を使ってスマートに解決するというところが、
非常によかったと思う。派手なアクションで敵をなぎ倒していった
ほうがエンターテインメントとしては楽しいのかもしれないが、黒
人という弱い立場の彼が探偵として成功していくには何よりもまず
スマートだが必要だった。そのことが観客である黒人たちの共感を
得たのではないかと思うのだ。
 そして、警察の側で彼の相棒になる白人の刑事の存在も大きい。
彼がいるおかげでシャフトは探偵としてやっていけるわけだし、映
画としてもこのような理解のある白人を登場させることで白人観客
の反感を抑えることが出来るし、白人と黒人の理想の関係を描くこ
とが出来るのだ。この黒人と白人の相棒関係というのは脈々と受け
継がれて、いろいろと面白い作品を生み出しているのではないかと
思う。たとえば『ビバリーヒルズ・コップ』なんかもその系譜にあ
る作品のひとつだろう。
 この『シャフト』はブラックムービーの歴史に名を残す作品だが、
同時にハリウッドの刑事ものの歴史にも大きな影響を与えた作品な
のではないだろうか。ブラックムービーといいながら、思想的な面
で特にメッセージを打ち出しているわけではないし、今から見れば
黒人文化/社会に対する影響より映画界に対する影響のほうが強かっ
たのではないかという気がする。もちろんこの作品によってブラッ
ク・ムービーが数多く作られるようになり、間接的には黒人文化に
影響を与えているわけだけれど、直接的にはこれは目新しい娯楽映
画という意味のほうが大きかったのだと思う。

 だからこそ今見ても十分に面白い。まったく説教臭くなく、時代
背景を知らなくても見ることが出来るし、なんといってもこの時代
のファンクな音楽が格好いい。レトロな格好よさを持つ探偵もの、
単純にそう考えてみてもいいだろうし、そこからブラックムービー
への興味が起きたりもするだろう。






□ DVD今日の買い!

<今日の作品:黒いジャガー>

価格:¥ 648(定価:¥ 690)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 とりあえずシリーズ

価格:¥ 620(定価:¥ 690)
おすすめ度:


価格:¥ 620(定価:¥ 690)
おすすめ度:


 リメイク版です。

価格:¥ 1,201(定価:¥ 1,500)
おすすめ度:




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2008年02月21日

スパーク 見えない境界線

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イージス艦の事故は…
自衛官も人間ですからミスはあると思いますが、そのミスを
カバーするシステムが働かなかったのが問題なのではないで
しょうか。「宇宙人がどうした」とか言う以前にやることが
あるだろ、軍事&鉄道マニアの大臣さん。
あたごのプラモも持っているのかなぁ…

テニスの錦織選手は凄いと思います。
あのストロークのスイングは本当に凄い。男子テニスという
とサーブが速い人が勝つみたいな風潮がありますが、ぜひス
トロークで世界を取って欲しいですね。
「○○王子」なんて変な名前をつけないでくれ…

あとは、カストロ引退ですか。
独裁者(是非はともかく独裁者であることは間違いない)は
引き際が肝心、うまく後継者を育てて身を引けば、混乱は最
小限になるのではないかと。
キューバは一部の(といってもかなりの割合になると思いま
すが)人々には苛烈な政策の国ですが、必ずしも恐怖政治と
いうわけではなく、カストロは金正日やフセインやチャウシェ
スクとは違う。アメリカの経済制裁が続いている限りはどう
にもなら無いという気もしますが、教育、医療などは無料と
いう国、うまく民主的な手続きが組み込まれ、福祉国家に生
まれ変わることができればいいなぁと思います。アメリカが
口を出さなければね。

ちょっと辛口だったかなぁ…


みんなの日々是映画(再開してます)
 http://www.edita.jp/cinema-today/
日々是映画をほぼ一行に凝縮版@楽天広場(サボり中)
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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 スパーク 見えない境界線

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − スパーク 見えない境界線


--cinema2158------------

 スパーク 見えない境界線

 Spark
 1998年,アメリカ,103分


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<キャスト&クルー>

監督 ギャレット・ウィリアムズ
脚本 ギャレット・ウィリアムズ
撮影 サミュエル・アミーン
音楽 マーク・アンソニー・トンプソン

キャスト テレンス・ハワード
     ニコール・アリ・パーカー
     ブレンダン・セクストン三世
     トム・ギルロイ

<評価>

☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 荒野の一本道をドライブするアフリカ系のカップル、うっかり犬
を轢いてしまった直後エンジントラブルで動けなくなってしまう。
運良く車が通り、近くの修理屋まで牽引してもらうが、白人ばかり
の小さな町にバイロンは苛立ちを募らせていく。
 テレンス・ハワード主演の社会派サスペンス。全体に緊迫感が漂
うが…


<レビュー>

 この主人公のバイロンは白人ばかりの小さな町の人々の視線にさ
らされ、トイレに「黒人を殺せ」という落書きを見つけてイライラ
を募らせていく。ダイナーでは恋人のニーナをじろじろと見る男を
見つけ突っかかるが、その男スチュアートがふたりの絵を描いてい
たとわかる。これはつまり、バイロンが根拠の無い反感を勝手に育
て、勝手に人々と反目して行っているということなわけだが、そこ
にまったく根拠が無いわけではなく、その町の人々の視線はよそ者
である彼らに対して決して暖かくは無いのだ。
 そこにあるのは人間に根源的に存在するよそ者(エイリアン)に
対する恐怖→差別であり、黒人のいない環境で育った白人たちにとっ
て黒人がエイリアンである以上仕方の無い反応であるともいえるだ
ろう。そして、その見えない恐怖と差別に対するバイロンの過剰な
反応が彼らの恐怖を補強してしまう。バイロンはニーナといるとき
には優しい男であり、仲間内では決して乱暴なほうではないのだろ
う。しかし白人達には彼が怒り狂う黒人の男に見えてしまい、理解
しあう道は閉ざされてしまう。
 それでも最初に声をかけた青年ムーニーだけは唯一彼に理解を示
す。しかしそのムーニーも物語が進むにつれて精神的な危うさを露
呈し、彼がバイロンと付き合うのには隠された意図があるのではな
いか(その大部分は父親に対する反感らしいとわかるが)と思えて
くる。
 それも含めてこの映画はずーっといやーな気持ちのする映画なの
だが、それはここに登場する人々のほとんど(あるいはすべての男
性)がエゴをむき出しにしているからだろう。人種差別とかよそ者
とか言う以前に彼らはとにかくエゴイスティックなのだ。それが彼
らの理解を阻害し、暴力的な行動を取らせる。バイロンは典型的な
DV男だと思うが、彼だけでなくここに登場するほとんどの男はそ
の素養があるといっていいだろう。それはアメリカという国に深く
巣食った病巣であり、武器が簡単に手に入ることでそれを助長して
いるわけだが、この作品はそれを問題化するというよりはただ描く
だけであるために最後までいなーな気持ちが残ってしまう。
 バイロンはこの町のせいではなく、以前もこれからもこんな奴だ。
ダイナーの女主人がいうようにそんな男とは別れたほうがいい。で
も、そうで無い男に出会うのは宝くじに当たるくらい難しい。そん
なことさえ感じさせる救いの無い作品だ。

 しかし、アメリカには(特にB級映画で)陸の孤島のような小さ
な町に闖入者がやってくるという映画が多いような気がする。おそ
らく西部劇に端を発しているのだと思うが、いわゆるサスペンスだ
けではなく、『ウェルカム・バクスター』なんていうティーンズ映
画でもそんな話があった。
 アメリカという国はよく言われているようにやはり壮大な田舎な
のだろう。だからこんな話が次々と出てくる。いくら情報化社会と
入っても、物理的な距離が広がればやはり情報は伝わりにくいし、
人間の心理は変わりにくい。そんなことを感じさせる作品でもあっ
た。





□ ヒビコレリンク

 『ウェルカム・バクスター』
  


□ DVD今日の買い!

<今日の作品:スパーク 見えない境界線>

 『スパーク 見えない境界線』のDVDはたぶん発売されません。


<今日のお勧め>

 なかなかいい役者だと思うテレンス・ハワード。

価格:¥ 2,945(定価:¥ 3,980)
おすすめ度:


価格:¥ 1,995(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 1,340(定価:¥ 1,500)
おすすめ度:




価格:¥ 2,350(定価:¥ 2,500)
おすすめ度:



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2008年02月20日

犬神家の一族(2006)

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テニス、サッカー、カストロなどなど気になるニュースがたくさ
んあるのですが、今日は急いでおりますので、また明日以降に書
きます。
プレゼント締め切り迫ってますよ。
応募してくださいね!!
詳細はテキスト版をご覧ください。


今日は『犬神家の一族』です。前作を先に見ようと思っていたの
ですが、TVで放送されてしまったので、新しいほうが先になっ
てしまいました。




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 犬神家の一族(2006)

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 犬神家の一族(2006)


--cinema2157------------

 犬神家の一族

 2006年,日本,135分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
原作 横溝正史
脚本 市川崑
   日高真也
   長田紀生
撮影 五十畑幸勇
音楽 谷川賢作

キャスト 石坂浩二
     松嶋菜々子
     尾上菊之助
     富司純子
     松坂慶子
     萬田久子
     深田恭子
     加藤武
     中村敦夫

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 信州・那須の犬神財閥の当主佐兵衛が死に、遺言は9人の遺族が
集まるまでは公表されないとされた。死から数か月がたち、金田一
耕助が犬神家の顧問弁護士事務所の男に呼ばれるが、那須について
すぐその男が死んでしまう。その直後、復員してきた最後の遺族佐
清が復員し、遺言が読まれることになったが、その佐清は顔にむご
い傷を負い、不気味なマスクをして現れたのだ…
 市川崑監督が不朽の名作を30年の年を経て自身でリメイク、金田
一耕助を前作と同じく石坂浩二が演じたが、そのほかのキャストは
ほぼ一新。


<レビュー>

 この物語は凄く面白い。財産家の遺産相続というありがちな題材
ではあるが、その対象となるのが母の違う3人の娘それぞれの一人
息子であり、さらにその誰かがもうひとりの遺産相続人である野々
宮珠世と結婚すればすべての遺産を相続できるというのである。そ
してさらにその結婚が成立しなかった場合には青沼静馬なる謎の人
物が遺産相続人の列に加わることになる。そして、その相続人の一
人が殺され、その殺人は続くようほのめかされる。容疑者は多く、
手がかりは少ない。観客は金田一とともに事件の謎に挑み、その世
界に入り込んでいく。この謎解きはさすが金田一ものである。
 そして、映画はそこにグロテスクなインパクトを加え、ショック
によって観客をさらに圧倒する。佐清のマスクとその下の顔、切断
された首と胴体。そして登場人物たちを怪しげに見せる照明やアン
グルで物語の謎を補強する。
 そして、警察を単純で能無しと規定する定番のやり方も聞いてい
る。映画の序盤で加藤武演じる等々力署長は「世の中にはふたつの
人間しかいない。善人か悪人だ。」と断言する。この単純明快な論
理が間違っているということをこの映画は描き続ける。複雑な物語
と対照をなす警察の単純さが物語にクリアな対称軸を提供している
のだ。

 しかし、細部を突き詰めていくと、語りきれていないのかもしれ
ないとも思う。この複雑な物語に135分という時間は短かった。実
質的に物語に関わってくるのは主に佐清と珠世と謎の復員姿の男だ
けで、それ以外の登場人物は怪しくはあるものの「こいつが犯人だ」
という可能性を感じさせるほどの関わりを感じることはできない。
もっと誰もが殺人を犯す可能性を見せて、本当の犯人が誰だかわか
らないとしなければ、この物語の本当の魅力は伝わらないのではな
いか。
 それに、金田一耕助がなぜそんなに容易に信用されてしまうのか
もわからない。別に著名な探偵という設定ではなく、むしろ怪しげ
な男なのに、犬神の家族にも警察にも簡単に信用されてしまい、事
件の核心にずんずん進んでいってしまうのだ。
 それにも関わってくるのだが、映画の構成としてどれくらいの時
間がたっているのかがわかりにくいということもある。事件と事件
の間、あるいはシーンとシーンの間にどれくらいの時間があったの
かがわかりにくいために、誰が反抗を犯した可能性があるかなどと
いうことを推察しにくい。時間がわかるのは復員姿の男が宿屋に現
れた午後8時という時間だけで、それ以外は昼か夜かがわかるくら
いで、シーンの変わり目でそれが次の日なのか、同じ日の何時間か
後なのかということがちっともわからない。
 勢いに乗ってしまえば気にはならないのだが、謎解きの知的なゲー
ムを楽しむよりは、乗り物に乗せられて進むお化け屋敷のようで推
理ものとしてはちょっと不満が残った。
 もちろん、そこには市川崑監督自身による30年ぶりのリメイクと
いうことで、謎についてはすでに知った上で見ている人も多いだろ
うという考えもあるのだろう。しかし、知っている人も知らない人
も楽しめてこその作品だし、逆に知っている人を楽しませるために
もじっくりと見せていくべきだったのではないか。もちろん、そこ
は非常に難しいところではあるが、どうも中途半端になってしまっ
た感は否めない。
 リメイクという点では、キャストも話題のひとつだ。石坂浩二が
再び金田一耕助を演じたという点では、この作品だけを見る限り問
題は無いし、どこかで金田一耕助と石坂浩二のイメージが結びつい
ているから違和感は無かった。富司純子と尾上菊之助の親子もちょっ
と大げさではあったがなかなかよかったと思う。松嶋菜々子はキャ
ラクター設定がよくわからず、失敗だったかもしれない。この珠世
というキャラクターはもっとはっきりした性質を持っていないと物
語り全体がしまらない。それはもちろん脚本のせいもあっただろう
が、別の人が演じたらもっとはっきりした印象になったのではない
かとも思った。脇役の中で白眉は深田恭子だろう。演技は決してう
まいとはいえないのだが、登場から完全に昭和の娘に染まりきり、
その世界にすっと溶け込む。それぞれの役にあった話し方を身につ
けたら深田恭子は女優として化けるかもしれない。奥菜恵はシリア
スな役よりもコミカルな役が向いていると思う。この作品でも唯一
の見せ場は障子に突っ込むシーンだった。




□ ヒビコレリンク

 『犬神家の一族』公式サイト
  



□ DVD今日の買い!

<今日の作品:犬神家の一族>

価格:¥ 2,692(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 7,300(定価:¥ 8,190)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 市川崑×金田一耕介



価格:¥ 3,701(定価:¥ 4,935)
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価格:¥ 4,738(定価:¥ 5,040)
おすすめ度:


価格:¥ 4,239(定価:¥ 5,040)
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価格:¥ 4,336(定価:¥ 5,040)
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価格:¥ 4,140(定価:¥ 5,040)
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2008年02月18日

恋人:市川崑特集

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昨日のサッカーは今ひとつの試合でしたが、若い選手に“アウェー”
を経験させるという点ではよかったのではないでしょうか。日本
代表は以前はアウェーにすごく弱かったのが、最近はそうでもな
い。それはやはりアウェーの経験をつんできているからでしょう。
しかし、若い選手はそれほどアウェーの経験をつんでいないので、
手痛い“アウェーの洗礼”を受けたということでしょうね。
次の中国戦は更なるアウェー。明らかにこの大会の優勝よりも若
い選手の経験値が目的といえるメンバー構成ですので、次回も厳
しいブーイングをお願いしたいところです。

今日は市川崑特集。初期の作品『恋人』です。

プレゼント企画実施中!!!!
日々是映画的アカデミー賞。詳細はテキスト版で




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 恋人

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 恋人


--cinema2156-----------

 恋人

 1951年,日本,70分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
原作 梅田晴夫
脚本 和田夏十
   市川崑
撮影 横山実
音楽 服部正

キャスト 池辺良
     久慈あさみ
     千田是也
     村瀬幸子
     北原谷栄

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 遠藤誠一は幼馴染の小田切京子の家を訪ねる。京子は結婚して家
を出てしまったが、誠一は京子の両親と時間を過ごす。そこで誠一
は京子の結婚式の前日、京子と二人で1日を過ごしたときのことを
思い出す。ふたりはお互いに恋心を抱えたままその一日を過ごした
のだった…
 市川崑が梅田晴夫の「結婚前夜」を新東宝で映画化したラブ・ロ
マンス。市川崑にしてはオーソドックスな演出で芸達者ぶりを実感
できる。



<レビュー>

 映画の始まりは、誠一が「おばさん」「おじさん」と呼ぶふたり
を訪ねるシーンである。最初は本当に親戚の叔父さん叔母さんかと
も思うのだが、まもなくそうではなく幼馴染の両親なのだとわかる。
このあたりの映画のつくりや会話は松竹調(つまり小津っぽい感じ)
を思わせる非常にオーソドックスなものだ。しかも、登場人物の感
情も控えめに表現され、現代的な感情の吐露や激しさは見られない。
 そして、その控えめな表現は最後まで崩れない。誠一の回想シー
ンになり、魅かれあうふたりがふたりが複雑な感情を抱えながら1
日を過ごすという展開になってもなかなか感情は表に出てこず、腹
の底のほうで渦を巻いているようだ。このあたりは小津というより
は成瀬を思わせる。表面の穏やかな感じとその背後に隠された激し
い感情、それが一緒くたになって画面に表れる。
 最後には現代的な京子の感情が表に出てモダンな感じにはなるの
だけれど、それはあくまでも物語の現代性ゆえであり、この作品を
支配するのは終始控えめな表現だ。
 それでも、映像面ではモダニストとしての萌芽も見ることが出来
る。映像は単にプロットを追い、人物を描写するための道具ではな
く、そのもので意味を持ち、“ムード”を作り出すことが出来る。
列車を映したインサートやスケートのシーンに見られるのは、そん
なモダニストとしての意識ではないか。

 市川崑は東宝系の製作会社にアニメータとして入り、後に東宝の
助監督部に移籍、戦中に『娘道成寺』で監督に昇格するが、この作
品の公開前に終戦を迎えたため、GHQによって公開が禁止された。
その間に東宝争議が起き、市川崑は新東宝に移って48年にようやく
監督としてデビューする。東宝争議が解決した後の51年に市川崑は
東宝に復帰するが、この作品は新東宝時代の作品である。
 この新東宝時代の市川崑は自分らしいスタイルを模索していたの
か、それとも新東宝という基盤の弱い製作会社だったために製作に
困難があったのか、さまざまなスタイルの作品を作っている。もち
ろんそれは昭和30年代に入る頃から確立されるスタイルへのステッ
プであり、その多くは以後に生かされているわけだけれど、この作
品に限っていえば、以後にあまり類を見ない雰囲気の作品といえる
だろう。もちろんすべての作品を見たわけではないので、そう断言
することは出来ないのだがが、60年代以降の彼の作品からはなかな
か想像しがたい作品になっている。
 この作品を見て、市川崑というクリエイターは底知れぬ魅力を持っ
ていると改めて感じた。ひとつの“らしさ”を打ち出して巨匠とな
るのではなく、本当にさまざまな作品を作り出し、常に新しいこと
に挑戦し、(時には失敗作もあるにしても)面白い作品を次々と生
み出していく。
 この作品単体ではそれなりに面白いが、決して傑作ではない。し
かし、苦労して監督になり10本目のこの作品には映画を作ることが
出来る喜びがあふれているようにも思える。







□ DVD今日の買い!

<今日の作品:恋人>

価格:¥ 3,350(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 新東宝時代の市川崑に注目(今後取り上げる予定です)。

価格:¥ 8,400(定価:¥ 10,500)
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価格:¥ 3,870(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 3,870(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:



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2008年02月16日

四十七人の刺客

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昨日の新聞に「薄い」ソーラー発電の記事が載っていました。
くるくると巻けるくらいの薄さで、アルピニストの野口健さんが
山に登るときにもって行ったりしているようですが、コストが高
く、市販されるにはもう少し時間がかかるということです。これ
は平面では無い屋根などにも張ることができるということで、早
く市販されればいいですね。
と、そのあとネットでソーラー発電で携帯を充電できるストラップ
というのを見つけました。

初回発売分は1日で売切れてしまったということで現在は入荷待
ち(予約受付中)ということです。
このストラップ自体にバッテリーがあり、蓄電できるので、昼間
ストラップに蓄電しておけば携帯の電池がなくなったときにすぐ
に充電できるということです。
買おっかなぁ…
災害時にも役に立つと思います。


プレゼント企画実施中です。
日々是映画的アカデミー賞。詳細はテキスト版をご覧ください。
http://archive.mag2.com/0000032940/index.html
どしどしご応募を。




-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 四十七人の刺客

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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楽天レンタルで借りる


■ 今日の映画 − 四十七人の刺客


--cinema2154------------

 四十七人の刺客

 1994年,日本,129分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
原作 池宮彰一郎
脚本 池上金男
   竹山洋
   市川崑
撮影 五十畑幸勇
音楽 谷川賢作

キャスト 高倉健
     中井貴一
     森繁久弥
     石坂浩二
     岩城滉一
     浅丘ルリ子
     宮沢りえ
     西村晃
     石倉三郎

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 鎌倉の隠れ家から川崎へと拠点を移す大石内蔵助と赤穂の10人の
浪士たち、ことの起こりはその1年半前、赤穂の君主浅野内匠頭が
殿中で刃傷沙汰に及び、赤穂藩が廃藩と決まったところからだった。
筆頭老中の大石は粛々と城の明け渡しの準備を進めながらひそかに
別の復讐劇の準備も進めていたのだ。
 市川崑バージョンの「忠臣蔵」、時間の流れをうまく制御し、内
蔵助中心に語ることで、ひねりの聞いた忠臣蔵になっている。ただ
キャスティングはいまいちか。


<レビュー>

 「忠臣蔵」が今までで最も多く映像化されてきた作品であること
は間違いない。それはすなわち「忠臣蔵」が映像化しやすいという
ことでもあり、「忠臣蔵」ならほっといてもたくさんの人が見るだ
ろうということでもある。しかし同時にそれだけ使い古された題材
だけに、作り手としての自分らしさを出したり、新しさを出したり
するのは難しい。
 市川崑は自分らしさや新しさを出すために2つの工夫をしている
と思う。ひとつは時間の流れ、つまり物語の構成を綿密に計算して
いるという点だ。この作品は“松の廊下”から始まってそこから順
に語っていくのでも、“討ち入り”から始まって過去に戻っていく
のでもない。討ち入りの少し前から始まり、すぐに“松の廊下”の
直後に戻ってそこから展開される。そして、その後も時間と場所が
巧みにジャンプし、観客の興味を尽きさせない。特に内蔵助ないし
他の誰もが移動する場合に、移動する時間はまったく排除している。
 これはこの作品がまったく余計なエピソードを含まないというこ
とでもある。サブストーリーのようなものはまったくなく、討ち入
りに至るまでの物語とその討ち入りと四十七士やそのほかの人々の
係わり合いだけを描いているのだ。誰もが知っているその物語に観
客をひきつけるためにはもちろん小さなエピソードをたくさん含め、
その展開を使っているのだが、そのすべてが見事にプロットに絡ん
でいくのだ。このあたりは新しくは無いが作品としての質の高さを
示している。
 そして、もうひとつの新しさはキャスティングだろう。主役の大
石は時代劇のイメージのあまり無い高倉健、そしてその他のキャス
ティングも役者が本業では無いような人たちが多く起用されている。
ただこれはちょっと失敗だったかなと思う。高倉健は確かに内蔵助
らしい存在感はあるが、時代劇の演技はあまりうまいとはいえない。
他の宇崎竜童とか石倉三郎なんてのも今ひとつだし、宮沢りえもど
うかなという感じだ。逆に“敵方”にあたる中井貴一、石坂浩二、
西村晃はよかった。役者という点では吉良側に軍配という感じだろ
うか。ただ個人的には大石主税を演じた尾上丑之助(今の尾上菊之
助)は本当に江戸時代のいいとこの侍の子供のようで(気持ち悪く
て)よかった。さすがは母が富司純子、姉が寺島しのぶというサラ
ブレットという感じだ。2006年版の『犬神家の一族』にも出ている
らしい(しかも富司純子と親子共演)から、市川崑監督も気に入っ
たんだろうと思う。

 しかし、この作品が本当によかったのはその新しさではなかった。
私がこの作品で一番「いい!」と思ったのはその音だった。基本的
に静寂に支配されたなかで、衣擦れの音や障子を開け閉めする音が
非常にクリアに聞こえる。絹の着物が擦れあう音や木と木がこすれ
る音といった現代ではあまり聞くことのなくなった音、その音を強
調し、効果的に使うことでこの作品は「忠臣蔵」という世界を見事
に演出している。映像という点では明らかにセットでいつも見てい
るような顔が並んでいるためにその「忠臣蔵」にリアリティはあま
り感じられないのだが、この“音”に非日常のリアリティが存する
のだ。
 そして、その音と連動した形で使われるクロースアップのインサー
トショットがそのリアリティを増幅する。映画の序盤の速籠のイン
サートに始まり、畳に槍が突き刺さるショットや、討ち入りする時
の足元といったクロースアップにドキッとするようなリアリティが
あるのだ。
 このような目に付きにくい部分こそ映画が作品として完成される
部分だ。この目に付きにくい部分をおろそかにしないところが市川
崑はやはり撮影所育ちの映画監督だということだと思う。それぞれ
の部署に確実な技術を持ったスタッフを配し、土台をしっかり作る。
それが日本映画の質を高めてきたのだ。
 その基礎は映画を撮り始めて45年、80歳に迫っても揺るがない。
こんな映画監督はもう出てこないのかもしれない。





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posted by ヒビコレエイガ at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする