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テニス、サッカー、カストロなどなど気になるニュースがたくさ
んあるのですが、今日は急いでおりますので、また明日以降に書
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今日は『犬神家の一族』です。前作を先に見ようと思っていたの
ですが、TVで放送されてしまったので、新しいほうが先になっ
てしまいました。
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
犬神家の一族(2006)
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■ 今日の映画 − 犬神家の一族(2006)
--cinema2157------------
犬神家の一族
2006年,日本,135分
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<キャスト&クルー>
監督 市川崑
原作 横溝正史
脚本 市川崑
日高真也
長田紀生
撮影 五十畑幸勇
音楽 谷川賢作
キャスト 石坂浩二
松嶋菜々子
尾上菊之助
富司純子
松坂慶子
萬田久子
深田恭子
加藤武
中村敦夫
<評価>
☆☆☆(満点=5)
<プレヴュー>
信州・那須の犬神財閥の当主佐兵衛が死に、遺言は9人の遺族が
集まるまでは公表されないとされた。死から数か月がたち、金田一
耕助が犬神家の顧問弁護士事務所の男に呼ばれるが、那須について
すぐその男が死んでしまう。その直後、復員してきた最後の遺族佐
清が復員し、遺言が読まれることになったが、その佐清は顔にむご
い傷を負い、不気味なマスクをして現れたのだ…
市川崑監督が不朽の名作を30年の年を経て自身でリメイク、金田
一耕助を前作と同じく石坂浩二が演じたが、そのほかのキャストは
ほぼ一新。
<レビュー>
この物語は凄く面白い。財産家の遺産相続というありがちな題材
ではあるが、その対象となるのが母の違う3人の娘それぞれの一人
息子であり、さらにその誰かがもうひとりの遺産相続人である野々
宮珠世と結婚すればすべての遺産を相続できるというのである。そ
してさらにその結婚が成立しなかった場合には青沼静馬なる謎の人
物が遺産相続人の列に加わることになる。そして、その相続人の一
人が殺され、その殺人は続くようほのめかされる。容疑者は多く、
手がかりは少ない。観客は金田一とともに事件の謎に挑み、その世
界に入り込んでいく。この謎解きはさすが金田一ものである。
そして、映画はそこにグロテスクなインパクトを加え、ショック
によって観客をさらに圧倒する。佐清のマスクとその下の顔、切断
された首と胴体。そして登場人物たちを怪しげに見せる照明やアン
グルで物語の謎を補強する。
そして、警察を単純で能無しと規定する定番のやり方も聞いてい
る。映画の序盤で加藤武演じる等々力署長は「世の中にはふたつの
人間しかいない。善人か悪人だ。」と断言する。この単純明快な論
理が間違っているということをこの映画は描き続ける。複雑な物語
と対照をなす警察の単純さが物語にクリアな対称軸を提供している
のだ。
しかし、細部を突き詰めていくと、語りきれていないのかもしれ
ないとも思う。この複雑な物語に135分という時間は短かった。実
質的に物語に関わってくるのは主に佐清と珠世と謎の復員姿の男だ
けで、それ以外の登場人物は怪しくはあるものの「こいつが犯人だ」
という可能性を感じさせるほどの関わりを感じることはできない。
もっと誰もが殺人を犯す可能性を見せて、本当の犯人が誰だかわか
らないとしなければ、この物語の本当の魅力は伝わらないのではな
いか。
それに、金田一耕助がなぜそんなに容易に信用されてしまうのか
もわからない。別に著名な探偵という設定ではなく、むしろ怪しげ
な男なのに、犬神の家族にも警察にも簡単に信用されてしまい、事
件の核心にずんずん進んでいってしまうのだ。
それにも関わってくるのだが、映画の構成としてどれくらいの時
間がたっているのかがわかりにくいということもある。事件と事件
の間、あるいはシーンとシーンの間にどれくらいの時間があったの
かがわかりにくいために、誰が反抗を犯した可能性があるかなどと
いうことを推察しにくい。時間がわかるのは復員姿の男が宿屋に現
れた午後8時という時間だけで、それ以外は昼か夜かがわかるくら
いで、シーンの変わり目でそれが次の日なのか、同じ日の何時間か
後なのかということがちっともわからない。
勢いに乗ってしまえば気にはならないのだが、謎解きの知的なゲー
ムを楽しむよりは、乗り物に乗せられて進むお化け屋敷のようで推
理ものとしてはちょっと不満が残った。
もちろん、そこには市川崑監督自身による30年ぶりのリメイクと
いうことで、謎についてはすでに知った上で見ている人も多いだろ
うという考えもあるのだろう。しかし、知っている人も知らない人
も楽しめてこその作品だし、逆に知っている人を楽しませるために
もじっくりと見せていくべきだったのではないか。もちろん、そこ
は非常に難しいところではあるが、どうも中途半端になってしまっ
た感は否めない。
リメイクという点では、キャストも話題のひとつだ。石坂浩二が
再び金田一耕助を演じたという点では、この作品だけを見る限り問
題は無いし、どこかで金田一耕助と石坂浩二のイメージが結びつい
ているから違和感は無かった。富司純子と尾上菊之助の親子もちょっ
と大げさではあったがなかなかよかったと思う。松嶋菜々子はキャ
ラクター設定がよくわからず、失敗だったかもしれない。この珠世
というキャラクターはもっとはっきりした性質を持っていないと物
語り全体がしまらない。それはもちろん脚本のせいもあっただろう
が、別の人が演じたらもっとはっきりした印象になったのではない
かとも思った。脇役の中で白眉は深田恭子だろう。演技は決してう
まいとはいえないのだが、登場から完全に昭和の娘に染まりきり、
その世界にすっと溶け込む。それぞれの役にあった話し方を身につ
けたら深田恭子は女優として化けるかもしれない。奥菜恵はシリア
スな役よりもコミカルな役が向いていると思う。この作品でも唯一
の見せ場は障子に突っ込むシーンだった。
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<今日の作品:犬神家の一族>
<今日のお勧め>
市川崑×金田一耕介














