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-------- 目次 --------
■ 今日の映画
ヴォイス・オブ・ヘドウィグ
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楽天で借りる■ 今日の映画 − ヴォイス・オブ・ヘドウィグ
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ヴォイス・オブ・ヘドウィグ
Follow My Voice: With The Music of Hedwig
2006年,アメリカ,101分
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<キャスト&クルー>
監督 キャサリン・リントン
撮影 ジョエル・ポメロイ
キャスト ジョン・キャメロン・ミッチェル
オノ・ヨーコ
ヨ・ラ・テンゴ
ベン・フォールズ
ザ・ブリーダーズ
ジョナサン・リッチマン
ルーファス・ウェインライト
フランク・ブラック
ザ・ポリフォニック・スプリー
スリーター・キニー
<評価>
☆☆☆☆(満点=5)
<プレヴュー>
ミュージカルから映画となりヒットした『ヘドウィグ・アンド・
アングリーインチ』このトリビュート版を作ろうという企画が持ち
上がった。収益はニューヨークにある性的マイノリティの若者達が
集まる学校ハーヴェイ・ミルク校を運営する協会に寄付されること
となって、次々とアーティストが参加する。
オノ・ヨーコやベン・フォールズといったアーティスト達の収録
風景とハーヴェイ・ミルク校の生徒達の生活を平行させて描いたド
キュメンタリー。音楽の力を感じさせる感動作。
<レビュー>
このところ、映画を見ながら音楽の力を感じさせることが結構あ
る。映画というのは映像と音からできているものだけれど、音より
も視覚のほうが強く働きかけるし、映像が物語を構築していくこと
が多いから音というのはあくまでも脇役だったり、あくまでも補助
的な役割しかしないということが多い。
しかし、ミュージカル映画では音楽は主役になる。音楽が物語を
つむぎ、映像はそれを補助する役割になるのだ。ただ、下手なミュー
ジカル映画というのは補助的な役割である音が無駄にしゃしゃり出
ているだけで結局映像の力に打ち勝つことができず、映画としての
バランスを崩してしまうことになる。本来しゃべるべきところを歌っ
ているだけの映画、それはミュージカル映画ではない。
この作品はミュージカル映画ではない。しかし、トリビュート版
の収録風景を記録し、その音楽を前面に押し出し、ハーヴェイ・ミ
ルク校の生徒達の生活風景の背景にも流し続ける。これによって音
楽が強く主張する。この作品の主役はあくまでも音楽なのである。
音楽が人々を救うとか、そういったことを声高に主張するわけでは
ないが、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の音楽と子供
達の生活がシンクロし、そこから強いメッセージが浮かび上がって
くるのだ。
それは、半端者でもいいということ。社会から疎外されても強く
生きればいいということだ。その生き方こそがロックであり、人生
はロックなのだ。ヘドウィグは男でも女でもなく、男と女からなる
社会から完全に疎外された。しかし彼/彼女は存在し続けることに
よってすべての人たちに訴え続ける、境界という恣意的に引かれた
線の無意味さを。
ここで歌われる歌はそのことを歌い、ここに登場する生徒達はそ
れを生活で実践する。家族の無理解、同級生によるいじめ、それら
は彼らに暗い影を落とし、逃げ場を求めさせる。ハーヴェイ・ミル
ク校は彼らの逃げ場であると同時に新しい出発の場だ。同じように
社会から逃げざるを得なかった仲間達が自分を取り戻し、再び社会
に立ち向かうために準備する場所、その彼らの生き方はヘドウィグ
と重なり、歌われる歌はまるで彼らを歌っているかのようだ。
映画の最後にはプロデューサー自身が曲を聞きながら涙を流し、
正式に高校として認められたハーヴェイ・ミルク校の初日の映像で
は賛成、反対双方のプラカードをもった人たちが学校の前に結集す
る。見ているとさまざまな思いが巡り、さまざまな感情が沸き起こ
る。
面白い映画というのは映像によって比較的容易に作ることができ
ると思うが、感情を揺さぶる映画には音楽が深く関わっている場合
が多い。音楽というのは映画においても生活においてもそれだけ力
を持っているのだ。この映画を見て思ったのは、ロックな生き方を
しなきゃいけないということだ。ロックとは反抗的なだけではなく、
弱者へのまなざしをも持った思想になったのだなどと考えたりした。
そして、ここで作られたトリビュート版も聞きたくなるし、オリ
ジナルのサウンドトラックも聞きたくなる。もちろん映画のほうも
もう一度見たくなった。
□ ヒビコレリンク
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:ヴォイス・オブ・ヘドウィグ>
<今日のお勧め>
日本版、ボニー・ピンクなどが参加。










