2008年12月04日

ぼくのおばあちゃん

クラスター爆弾の禁止条約が締結されたということで喜ばしい限り
ですが、米ロ中は予想通り不参加、イスラエルも不参加、というこ
とで実効性には大きな疑問符がつきます。
世界に争いがある限り武器は必要ということなんでしょうが、武器
の製造をやめれば環境問題も、資源の問題も劇的に改善すると思う
んですが、それが出来ないのが人間というものなのでしょうねぇ…

これだけ不況でもロッキード・マーティンがつぶれそうだという話
はまったく聞かないし、軍需産業は安泰ということでしょうか。不
況脱却のためにまた戦争を始めたりしないといいけど…

そろそろ戦争しないでも成り立つ経済構造を考えていかないと、本
当に大変なことになるんじゃないかと思ったりします。

自衛隊もクラスター弾を数百億円分もっていますが、これは廃棄と
いうことになるわけで、大変な無駄使いですよね…

また日本にはクラスター爆弾を製造している企業もあるということ。

なんだかいろいろ調べると気が滅入りますが、とりあえず希望が見
えるニュースではあるので喜んでおきます。




■ 今日の映画 − ぼくのおばあちゃん


--cinema2351------------

 ぼくのおばあちゃん

 2008年,日本,123分

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<キャスト&クルー>

監督 榊英雄
原作 なかむらみつる
脚本 龜石太夏匡
   榊英雄
撮影 宮川幸三
音楽 榊いずみ

キャスト 菅井きん
     岡本健一
     阿部サダヲ
     寺島進
     清水美沙
     加藤貴子
     深浦加奈子
     宮川一郎太
     柳葉敏郎
     石橋蓮司

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 住宅会社のトップセールスマンの智宏は顧客の家族全員の幸せを
考えることをモットーに成績を伸ばしてきた。しかし、仕事に没頭
するあまり自分の家庭は顧みない。智宏の新しい顧客は義父を老人
ホームに入れて新しい家を建てようとする夫婦。しかし、お爺さん
と孫の中のよさを見て、智宏はおばあちゃん子だった自分の子供時
代を思い出す…
 監督はこれが長編第2作となる榊英雄。主演の菅井きんは「世界
最高齢映画主演女優」としてギネスブックに認定されたらしい。
<レビュー>

 物語の始まりは現在ではるが、主人公の智宏が子供時代を思い出
し、その回想が映画のおよそ半分を占めることになる。智宏が思い
出す子供時代とはつまり“昭和”である。しかも田舎町、風景は昔
懐かしい感じでいかにもな昭和の風景である。そしてそれが現代と
対比されることでさらなるノスタルジーを醸し出す。

 昭和のノスタルジーというとまたかという気がしてしまう。最近
の日本映画は感動ものというと昭和を持ち出してノスタルジーを刺
激し、無理やり泣かせようとする。この作品もまたそんな作品の一
つかと。

 そして、見てみると実際そうなのだ。父親が病気がちでおばあちゃ
んに育てられた少年が、中学生になってそのおばあちゃんが病気に
なったときに、おばあちゃんの看病をしながら、どこかでそれを面
倒くさいとか格好悪いと思ってしまう気持ちを持つ。

 そして現在では、家を建て替えようとする夫婦が、一緒に暮らす
“おじいちゃん”を老人ホームに入れるかどうかで悩む。とうのお
じいちゃんは孫にべったりで、孫もおじいちゃんといつも仲良くし
ている。

 老人と子供という弱者同士の結びつき、子供が大人になろうとす
るとき、そのつながりは弱まり、老人だけが取り残されてしまう。
その悲しさと、それでも老人が惜しみなくそそぐ愛情と、その愛情
によって変わっていく家族と。

 いかにもベタな話だけれど、やはりベタな話というのはそれはそ
れで説得力があるというか、心の琴線に触れる構造をあらかじめ持っ
ているというか、「なんだかな〜」と思いつつもついつい感動して
しまうようなものがあるのだ。

 しかもこの作品は結局のところみんなが本当にいい人で、悪人は
一人も出てこない。物語の展開も“ベタ”をこえて「そんなんあり
えん」というくらい出来すぎた話なのである。でも、やるならここ
まで徹底的にやる。そのほうが中途半端にリアリティを出そうとす
るよりいいのではないか。

 新しい発見とか、映画的な驚きとか、感心させられたりとか、考
えさせられたりとか、そういうことは一切ないけれど、これはこれ
でいい映画なんだろうと思う。

 原作のなかむらみつるは「326」として知られるイラストレー
ター、脚本の龜石太夏匡と監督・脚本の榊英雄は役者出身と違う畑
から進出してきたクリエイターたちによる作品だが、それなりの作
品に仕上がっている。でもわざわざ違う畑からやってきて映画を作
るならもっと挑戦的な作品を撮ってもよかったのではないかなどと
思いもするのだが…

posted by ヒビコレエイガ at 14:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本2000年以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『ぼくのおばあちゃん』
Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「ぼくのおばあちゃん」□監督 榊英雄□原作 なかむらみつる「ぼくのおばあちゃん(ぴあ刊)」□キャスト 菅井きん、岡本健一、阿部サダヲ、寺島進、清水美沙、加藤貴子、深浦加奈..
Weblog: 京の昼寝〜♪
Tracked: 2009-01-05 12:22
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