2008年04月21日

地球交響曲 第六番

まもなく母の日です。
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昨日一昨日の週末アースデイに行ってきたんですが、ものすごい
人でびっくりしました。まあ環境に対する意識が高まるってのは
いいことなんだと思いますが、果たしてどれほどの人が…
アースデイでは食器はすべてリユースにしてごみゼロを目指して
いるのですが、混在するように屋台が出ていて、そこではもちろん
ごみが出たり… なんだか複雑です。
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■ 今日の映画 − 地球交響曲 第六番


--cinema2172------------

 地球交響曲 第六番

 2007年,日本,127分

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<キャスト&クルー>

監督 龍村仁
撮影 赤平勉
音楽 安藤賢次

キャスト ラヴィ・シャンカール
     アヌーシュカ・シャンカール
     ケリー・ヨスト
     ロジャー・ペイン
     ポール・ウィンター
     榎木孝明(声)
     森田真奈美(声)
     奈良裕之
     KNOB
     雲龍
     長屋和哉

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 インドのシタール界の巨匠でノーベル平和賞の候補にもなったこ
とのあるラヴィ・シャンカール、コンサート活動は行わずアイダホ
州の田舎町でピアニストとして活動するケリー・ヨスト、クジラの
声を集めそれを分析し音楽として完成させようとするロジャー・ペ
イン。
 この3人の活動にくわえ、独自の音楽活動を行う4人のアーティ
ストの音楽を通して“虚空の音”に迫るドキュメンタリー。『地球
交響曲』(ガイアシンフォニー)シリーズの第6作。



<レビュー>

 この『地球交響曲』はエコロジーとかナチュラルライフなんてこ
とが今ほどは叫ばれていなかった1992年に龍村仁監督が取り始めた
シリーズでこれまでもさまざまなテーマでさまざまな対象を取材し、
映像化してきた。地球交響曲=ガイアシンフォニーというだけあっ
て、常に“地球”をテーマにしている。
 この作品も銀河の映像、ビッグバンについてのナレーションから
始まり、時間も物質もエネルギーもないところからビッグバンによっ
て生じた宇宙の、そのビッグバン以前の状態としての“虚空”を音
によってとらえようという試みであることが明らかにされる。
 最初は狩猟に使う弓を元に作られた楽器を自然の中で奏でる奈良
裕之の映像に始まり、シタール奏者ラヴィ・シャンカールのドキュ
メントへと移る。
 このラヴィ・シャンカールのパートは本当に面白かった。私がシ
タールについて無知だったということもあるのだが、7本の弦と13
本の反響弦を持つこの楽器は、実際に爪弾く弦の音とその後に生じ
る反響弦の音が反響し、干渉し、不思議な音の揺らぎを生む。確か
にそこには“虚空”が感じられるような気がする。
 虚空というのはこの作品でも言っていることだが、五感で感じる
のとは別の空間である。それを“ビッグバン”と絡ませたとき、私
が思うのは、“ビッグバン”のときこの世界と同時に生じた“負の
世界”のことである。“ビッグバン”は何もないところから有を生
じさせたのではなく、プラスとマイナスを生じさせたという考え方
がある。私たちの生きている世界はプラスの時間の世界だが、同時
にマイナスの時間の世界が生じ、そのふたつを相殺すれば依然とし
てプラスマイナスはゼロ、つまりビッグバンは有から無を生じさせ
たのではなく、宇宙のあり方を変えたということだ。
 と書いてもよくわからないと思うが、そのマイナスの宇宙が“虚
空”であると私は思う。“虚”という言葉は何もないということを
意味すると同時に二乗するとマイナスとなる数が“虚数”と呼ばれ
るように「仮想的なもの」という意味でもある。“虚空”というの
は現実の空間だけでは理解できなかったり、説明できなかったりす
る何かを説明するために仮想された仮想空間であると私は思うのだ。
 シタールの反響弦の音は、演奏者が能動的に発した音に対して発
せられる音としていわばプラスとマイナスの関係にあるのだと思う。
このプラスの音とマイナスの音が響きあい、まさに均衡した瞬間、
そこには「無音の音」が響き、それこそが虚空の音なのだとラヴィ・
シャンカールはいっているように思う。
 そしてその虚空の音は私たちを癒したり、啓示のようなものを与
えたりして、私たちの現実に影響を与えるのではないか。

 “虚空”ということを語ろうとするとどうしても神秘的な物言い
になってしまうが、それが現実では説明できないことを説明するた
めの仮想空間として設定されてしまう異常それは仕方がないことだ。
それが何なのかをいつかは物理学者が説明することになるのかもし
れないが、今のところは“虚空”としかいえないその空間が私たち
に何らかの影響を与えていることは間違いない。
 その“虚空”の音をこの作品はラヴィ・シャンカールを通して考
えさせてくれる。果たしてその音がこの作品に表現されているかは
見る人の感性にもよってくることなのだと思うが、それについて考
えさせてくれることは確かだ。
 このラヴィ・シャンカールのパートと比べると、後の二つのパー
トはなんだか説明臭くて、NHKスペシャルを見ているようで今ひ
とつのっていけなかったが、ケリー・ヨストのピアノが人々に癒し
をもたらすというのも、彼女の音が一部の人には“虚空”を感じさ
せるということだろうし、クジラの歌というのもそうなのかもしれ
ない。




□ ヒビコレリンク

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posted by ヒビコレエイガ at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本2000年以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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