2008年05月01日

大統領暗殺


GWなので、のんびり行きます。
と書きながら、毎年こんなことを書いているような気がしてしま
いました。GWってのはどうもやる気がね。
今日は映画の日です。
今日何か… というなら『アイム・ノット・ゼア』がオススメで
すね。

結構あちこちの劇場でやっているみたいなのでどうぞ。



■ 今日の映画 − 大統領暗殺


--cinema2202-----------

 大統領暗殺

 Death of a President
 2006年,アメリカ,93分


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<キャスト&クルー>

監督 ガブリエル・レンジ
脚本 ガブリエル・レンジ
   サイモン・フィンチ
撮影 グレアム・スミス
音楽 リチャード・ハーヴェイ

キャスト ヘンド・アヨウブ
     ブライアン・ボーランド
     ベッキー・アン・ベカー
     マイケル・ライリー・バーク
     ジョージ・W・ブッシュ
     ディック・チェイニー

<評価>

☆1/2(満点=5)


<プレビュー>

 2007年10月、ブッシュ大統領が演説に訪れたシカゴでは大規模な
デモが行われていた。ブッシュ大統領が暗殺されることになるその
日の様子を大統領の顧問、シークレットサービスらへのインタビュー
によって構築、さらに暗殺後の犯人探しを描いていく擬ドキュメン
タリー。
 日本では邦題を『ブッシュ暗殺』としたために映倫を通らず『大
統領暗殺』と変えたことで話題となった問題作。



<レビュー>

 「ブッシュが暗殺される」というテーマはとてもキャッチーであ
る。アメリカの大統領は実際に暗殺される可能性があるし、ブッシュ
ほど嫌われている大統領ならなおさらだ。だから、もしそれがおこっ
たときにはどうなるのか、というシュミレーションはドラマとして
十分に成立するだろうと予想できる。
 この作品はそれを擬ドキュメンタリーという形で作り上げた。ブッ
シュ大統領暗殺を実際に起きた事件とし、その関係者に対するイン
タビューと資料映像によって事件の全体像を浮かび上がらせるとい
うドキュメンタリーの1つの手法をそのままフィクションとして作
り上げたのだ。
 結果的には、この擬ドキュメンタリーの出来のよさがこの作品の
最大の難点となってしまった。この作品は見た目はドキュメンタリー
でその出来があまりにいいのだが、しかしこれが事実ではないとい
うことは観客の誰モノが知っているのだ。だから、いくらドキュメ
ンタリーとしての出来がよかったとしても、「これは本当かもしれ
ない」と信じることは出来ないし、どこまでかが真実でどこからか
が虚実であるという構成をしていないために、まったく真実性が無
いのである。
 この作品は、ブッシュの暗殺事件という架空のシナリオを作り、
それを外側から分析する形で作られている。それは結局のところ中
身のない瓶のまわりだけを飾り立てているだけで、空けてみればやっ
ぱり中身はないのだ。これでは雲をつかむようでなんだか見ていて
も手ごたえがない。

 もちろん、ブッシュが暗殺された結果、それをテロと結びつけ、
捜査機関が恣意的に犯人探しをするという展開にすることで現在の
アメリカが抱える問題を指摘しようとはしているのだけれど、そん
なことは誰にでも予想できることで、すでに陰謀でもなんでもない。
それをやるなら、チェイニーが黒幕かもしれないとほのめかすくら
いの思い切りがなければ観客を驚かすことは出来ないし、驚いたり
笑ったりして何か感情を動かされなければ観客は映画に対して反応
せず、そこから何かを考えることもしない。
 この作品は結局、センセーショナルな話題で観客をひきつけよう
という商業主義的な映画に過ぎず、そこには主張も何もない。ブッ
シュもチェイニーも、FBIもSSも、ムスリムも復員兵もその商
業主義に利用されただけ。
 この作品そのものも含めて、今のアメリカのいやな面ばかりがあ
ぶりだされる結果となった。見ていて気持ち悪いし、不愉快だし、
空恐ろしいが、それが今のアメリカだということを改めて認識させ
てくれるという点ではいい映画(?)だったかもしれない。
 日本もこんな風にならないといいんだけれど… あまり楽観的に
はなれないなぁ

posted by ヒビコレエイガ at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ2000年以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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