2008年05月07日

新のんき大将


GWが終わってしまいました。
今年はカレンダー通りだと4連休ということで近場に行く人が
多かったようで昨日一昨日は凄い渋滞でしたね。
まあ車で出かけない私は、大変だなぁ…と思っただけでしたが。
渋滞に巻き込まれた方お疲れ様でした。
次の連休はなんと7月の海の日…
6月に休日作ってくんないかなぁ

連休中の大事件といえばミャンマーのサイクロン、軍事政権は
人的支援は認めないということで、本当に心配です。自衛手段
も持たず、国からの援助も望めない人々を思うと、本当に悲惨
です。
私たちは災害に対する自衛が出来ます。防災グッズはことある
ごとに紹介していますが、備えあれば憂いなし。
必要なのはこんなもの↓

お持ちの防災グッズをチェックして、足りないもの使用期限の
切れているものなどを取り替えましょう。



■ 今日の映画 − 新のんき大将


--cinema2205-----------

 新のんき大将

 Jour de Fete
 1949年,フランス,80分


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<キャスト&クルー>

監督 ジャック・タチ
脚本 ジャック・タチ
   アンリ・マルケ
   ルネ・ウェレル
撮影 ジャック・メルカントン
音楽 ジャン・ヤトヴ

キャスト ジャック・タチ
     ポール・フランクール
     ギイ・ドゥコンブル
     メーヌ・ヴァレ

<評価>

☆☆1/2(満点=5)


<プレビュー>

 田舎町サン・セヴェルにやってきた移動遊園地、町は年に一度の
祭りでにぎわう。郵便配達員のフランソワはいつものように配達に
町と行くが、ポールたてを手伝ったり友達に酒を勧められたりでな
かなか仕事がはかどらず…
 俳優として活躍していたジャック・タチが監督に挑戦した初長編
作品。オリジナルは『のんき大将脱線の巻』で1947年に制作された
が、タチ自身が63年に再編集してパートカラー版の『新のんき大将』
を発表、さらにタチの死後1988年にカラー版があることが判明し、
95年に復元された。


<レビュー>

 ジャック・タチといえば『ぼくの伯父さん』。サイレント映画の
ようなマイムによるギャグとなんとものどかな雰囲気が独特の世界
観を作り出す。サイレント映画ではないのだけれどサイレントの雰
囲気を持つコメディの傑作は、サイレント映画がもはや過去のもの
となってしまった50年代にきらりと光っていた。
 この作品はそんなジャック・タチの初長編監督作品。同じように
マイムで笑いを誘うのどかなコメディ映画だ。しかし、このジャッ
ク・タチにはまだ足りないものがある。それは、これが単なるコメ
ディ映画であるという点だ。単なるマイムのドタバタコメディ、サ
イレント映画の雰囲気を持つ映画であり、それなりに面白いのだが、
それだけでは足りない。ジャック・タチの面白さはプラスアルファ
の部分にある。ギャグ映画のはずなのにギャグよりも笑えない細部
にこだわってしまうようなアンバランスさ、笑いを生むためにはもっ
とテンポよく進めればいいのに、何故か引き伸ばされてしまうなん
でもないシーン、それらのずれがジャック・タチ独特の魅力なのだ。
 この作品にも、ギャグとは無関係の居眠りする老人が妙に目立っ
たりして、そのような独特なセンスをうかがわせるところはある。
しかし、郵便配達員のフランソワが酔っ払って自転車に乗るシーン
なんかは、ギャグとしては長すぎるくらいに引き伸ばされているけ
れど、それ以上の何かを生み出すということはなく、別の展開の別
の笑いへとずれていく。
 これではちょっと退屈だ。彼のマイムによるギャグはチャップリ
ンやバスター・キートンにはかなわない。だからただギャグだけで
は彼の作品は傑作にはなれない。

 ただ、アメリカの郵便配達に関する映画(飛行機に吊り下げられ
たり、バイクのスタントをしたりするというむちゃくちゃな内容)
と、それを見た人たちにフランソワがおちょくられるという内容に
は当時のアメリカに対するフランス人の感情が表れているようで面
白い。一方で田舎者と馬鹿にしながらも、憧れもするアメリカ。そ
れは明らかにチャップリンやバスター・キートンの影響を受けなが
ら何か別のものを作ろうとしているジャック・タチの心情にも重な
るものだったのだろう。
 映画というのは世界中で影響しあい、新たな歴史が生まれ、新た
な映画が生まれるものだ。ジャック・タチはアメリカとフランスを
つなぐ無数の結節のひとつとして独特な存在であり、彼の存在はフ
ランス映画の大きな影響を与えた。そんな目で見ると、この作品か
らも見えてくるものはある。



□ ヒビコレリンク

  『ぼくの伯父さん』

  『ぼくの伯父さんの休暇』

posted by ヒビコレエイガ at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ1940年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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