2008年05月30日

コラソン de メロン


早くも月末ですか。
先日ホームページを久々に更新しましたが、ずいぶん前に書いた
リニューアルもじわじわと進行中です。しばしお待ちください。

今日もばたばたしておりますので、これで。
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今日は明日公開の『コラソン de メロン』です。
西川貴教ファン以外にはあまり薦められません…



■ 今日の映画 − コラソン de メロン


--cinema2221-----------

 コラソン de メロン

 2008年,日本,90分

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<キャスト&クルー>

監督 田中誠
脚本 田中誠
撮影 鈴木一博
音楽 村山達哉

キャスト 井上和香
     西川貴教
     小嶺麗奈
     鳥肌実

<評価>

☆1/2(満点=5)


<プレビュー>

 病身の恋人ヒロミとふたりで暮らす泉は突然会社をリストラされ
てしまう。リストラされたことを言い出せない泉はヒロミの「高級
メロンが食べたい」という望みをかなえたいがお金はない。泉がお
金を稼ごうと奔走している間、ヒロミは看護士と浮気を…
 映像と音楽の新たなカタチを創造するcinemusica第5弾のコメディ
ドラマ。主題歌は話題の女子高生バンドSCANDALが歌う。

<レビュー>

 この作品のプロットは端から端まで陳腐という印象を与える。リ
ストラされそれを黙っているというきっかけのプロットも、それが
ばれてしまうその仕掛けも、鳥肌実る演じるキャラクターも、どれ
もがすでに語りつくされたものの陳腐なくり返しで、ここまで徹底
されるとあえて確信犯的にそうしているのではないかと疑いたくも
なってくる。
 そう考えてしまうのは、プロットに限らず、この作品はあまりに
作り物じみているからだ。その作り物じみた感じをもっとも強く感
じさせるのは、一定の時間ごとに入るインタータイトルである。そ
こでは時間の経過と事態の変化を文字によって説明され、まるで紙
芝居のような効果を生む。しかも、実際の映像では季節の変化がまっ
たく感じられず、インタータイトルで説明される時間の経過が実感
できない。
 また、役者たちの台詞も棒読みである。わざと棒読みしているの
か、あるいは棒読み調のテイクをわざわざ選んでいるのかと思わせ
るくらいにみな棒読みだ。そもそも出演陣の演技がうまいともいえ
ないのだが、ここまで棒読みというのは不自然だ。
 しかし、この作品の題材は非常に現実的なものだ。若者の貧困は
笑い事ではない。仕事に対する意欲がない若者だけでなく、それこ
そ病気だったり、あるいはやる気はあるがスキルがなかったり。ス
キルがない若者は仕事がなく、そのためにスキルを身につける機会
もなく、貧困の悪循環に陥ってゆく。そのような現実的な題材をこ
のようにまったく現実感のない作品によって描くというのはどのよ
うな意図か。その切実さを薄めるためか、それともそのギャップに
よって現実と向き合わない若者を描こうとしているのか。
 西川貴教演じる男の情けなさっぷりには頭が下がる。病気を理由
に人に世話してもらうことを当たり前のこととして生き続けてきた
男、それが病気というたがが外れ途方にくれる。それはよくわかる。
そして恋人が病気になり、ある意味では改心するのだが、やはり甲
斐性はなく、気持ちがあるだけでやはり途方にくれるしかない。こ
の絶望的な男に、現代社会の若者の絶望を重ねるのか。

 笑えない現実の題材を現実離れしたコメディで描くというのは非
常に引っかかるやり方だが、ただ引っかかるだけでそこから何かが
生れるとはあまり思えない。すべてがステレオタイプ化されている
だけに“ベタな”ギャグに笑えるところはあり、コメディとしては
面白くなる可能性があったように思えるのだが、プロットが陳腐で
退屈ではそれも一時の失笑となってしまう。
 cinemusicaと題された割には音楽が生かされているともあまり思
えない。SCANDALの主題かもエンドクレジットに使われるだけで映画
自体とはまったく関係ない。西川貴教が劇中で歌う歌には妙な魅力
があったけれど(しかもうまい)、その歌もほとんど生かされず、
もったいなく感じた。



□ ヒビコレリンク

 『コラソン de メロン』公式サイト
  
posted by ヒビコレエイガ at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本2000年以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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