2008年04月10日

イラク -狼の谷-

今日は寒い!です。
まあ、春なんで寒かったり暖かかったりするわけですが、それに
しても今日は寒い!

こう寒いと何ですか、普通はラーメンですかね?
でも、私はあまりラーメンというのは食べないんで、中華麺なら
つけ麺のほうが好きです。
なんて思いながら、つらつらとネットを見ていたら、大崎の行列
の出来るつけ麺店に六厘舎のつけ麺というのが楽天ランキングの
1位になっていました。
超濃厚スープに極太麺! 六厘舎のお取り寄せつけめん 3食入り
ここはTVでもやっていたり、dancyuにも取り上げられていておい
しそうなのですが、並んでまでラーメンを食いたくないので、行
くことは無いだろうと思っていたのですが、お取り寄せならいい
かな…
さっき見たら、もう売り切れそうだったので、気になる方お早め
に。


-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 イラク -狼の谷-

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − イラク -狼の谷-


--cinema2188-----------

 イラク -狼の谷-

 Kurtlar vadisi - Irak
 2006年,トルコ,122分


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<キャスト&クルー>

監督 セルダル・アカル
脚本 ラージ・シャシュマズ
   バハドゥル・オズデネル
撮影 セラハティン・サンカクリ
音楽 ゴハン・キルダル

キャスト ネジャーティ・シャシュマズ
     ビリー・ゼイン
     ゲイリー・ビューシイ
     ハッサン・マスード

<評価>

☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 2003年、イラク北部クルド人自治区、アメリカ軍が同盟国である
はずのトルコ軍の司令部を訪れ、司令官らを拘束した。それを屈辱
に感じた将校スレイマンは自ら命を絶つ。トルコの元諜報員である
ポラットはその事件を指揮したアメリカ軍の司令官サム・マーシャ
ルに会うためイラクに潜入する…
 イラクでのアメリカ軍の傍若無人振りを描いてトルコ及びイスラ
ム圏で喝采で迎えられたが、アメリカでは公開が見送られた。



<レビュー>

 2003年7月、イラク北部のクルド人自治区で実際に起きたトルコ兵
拘束事件、これはトルコ国民にとって大きな屈辱として記憶され、
人々の反米感情を描きたてることとなった。この作品はその事件に
インスパイあされる形でアメリカが介入することで泥沼化したイラ
クにおける、アラブ人、クルド人、トルコ人の対立を描く。
 ニュースなどで問題になった米兵のイラク人に対する虐待問題な
んかも取り込んでいるのだけれど、その見方は完全に一方的である。
だからこそイスラム圏で受けたわけで、その見方は不公平極まりな
いのだけれど、ハリウッドがやっていることも同じだから、バラン
スをとるという意味ではこういう作品も公開されたほうがいい。
 最終的にはアクション映画で、その文法はまったくもってハリウッ
ド映画そのままだが、そこでアメリカの影響を強く受けていること
にはまったく無反省にアメリカ批判に終始する。そのあたりも作品
としては未熟といわざるを得ない。
 さらには、トラックの荷台に詰まれたイラク人たちを機関銃で撃っ
たり、自民族の優越性を信じることで他の民族を迫害することを正
当化したりというシーンを入れることで、アメリカ軍がナチスを髣
髴とさせるように構成されているのもちょっとやりすぎという感じ
がある。そして、同時にユダヤ人医師を臓器売買の黒幕に仕立て上
げもする。アメリカ憎しがユダヤ憎しにもつながり、とにかくなん
でも攻撃してやろうという姿勢になる。まあ別にいいけど、あまり
気持ちいいものではない。

 しかし、よく考えてみると、この拘束事件が屈辱的であるという
一員には自分達はアラブ人とは違うという差別意識があるだろうし、
クルド人がアメリカ人と結託した悪者として描かれている点も、ト
ルコ国内におけるクルド人のあり方を考えると、また別の差別意識
なのだと思う。反米という点では一致する三者だが、この作品に描
かれているように対立が止むこともない。この作品はアメリカがそ
れを利用して自分達の思い通りの国をイラクに作ろうとしていると
批判しているわけだけれど、その策にまんまとはまっている自分た
ちのことを省みはしないのだろうか。
 自爆テロは神の道に反するという導師の言葉に焦点を当てたり、
主人公は無実の人たちを傷つけることは決してしないということに
よってアメリカやテロリストと自分達の差異を明確にしようとして
いるのだろうけれど、結局最終的にはアメリカ軍を皆殺しにし、暴
力によって何かが解決したかのような幻想を与えている。映画の作
りもそうだけれど、このような解決の仕方はアメリカ軍のやり方と
どこが違うのか。そして、これで何かが解決したかのように見せる
ごまかし方もハリウッド映画そのものだ。
 この作品はアメリカを批判しながら、作品内外でアメリカのやり
方がいかに効率的であるかということを宣伝してしまってもいる。
アメリカはにくいけれど、アメリカの文法を使ってアメリカと同じ
やり方でしか表現できない、そのことにこそ問題があるのではない
か。
 この憎しみと暴力の連鎖が止むためには何かこれまでとは違う方
法論が必要だ。しかし、この作品がそのことに触れることはまった
くない。最初に書いたようにバランスをとるという意味では意味が
あるが、それ以外には何も残さない。アメリカ軍とアメリカ政府の
ムスリム達に対する扱い方の不当性を訴えた作品としては『グアン
タナモ、僕達が見た真実』に遠く及ばない。
 アクション映画としてはハリウッドならば、B級の中の上という
ところだろうか。アクション映画としてもつまらなくはない。




□ ヒビコレリンク

 『グアンタナモ、僕達が見た真実』



□ DVD今日の買い!

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2008年03月28日

フリー・ゾーン〜明日が見える場所〜

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http://www.cinema-today.net/




すっかり暖かくなってまいりまして、東京では今日明日明後日が
花見のピーク、沖縄ではなんと夏日です。
そろそろTシャツでも買おうかな、と思っていたら無地Tシャツ
が激安のショップでポイント10倍
です。

今シーズン用のTシャツをまとめ買いしようかな。
しかも、いまなら570円のTシャツ1枚買えば送料無料

レディース、キッズなどはもちろん、長袖、トレーナー、ポロシャ
ツなんかもたくさんあるので、お子さんをお持ちの方もまとめ買い
どうぞ。
プリント加工もしてくれるみたいです。
最安は1枚298円!

楽天でレンタルする

-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 フリー・ゾーン〜明日が見える場所〜

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□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − フリー・ゾーン〜明日が見える場所〜


--cinema2180-----------

 フリー・ゾーン〜明日が見える場所〜

 Free Zone
 2005年,イスラエル=フランス=ベルギー=スペイン,92分


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<キャスト&クルー>

監督 アモス・ギタイ
脚本 アモス・ギタイ
   マリー=ジョゼ・サンセルム
撮影 ロラン・ブルネ
音楽 ハヴァ・アルベルスタイン
   ヤロスラフ・ヤクボヴィク

キャスト ナタリー・ポートマン
     ハンナ・ラズロ
     ヒアム・アッバス
     カルメン・マウラ

<評価>

☆☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 車で泣きじゃくるレベッカ、婚約者と別れたばかりの彼女は運転
席に座るハンナにどこでもいいから連れてってくれという。ハンナ
は夫の用事でヨルダンのフリー・ゾーンに行かなければならず、レ
ベッカを連れて行くことに。国境は何とか越えたふたりだったが…
 イスラエルの名匠アモス・ギタイがナタリー・ポートマンを主演
に迎えて撮った社会派ドラマ。ドキュメンタリーの名手らしくドキュ
メンタリータッチで真摯な作品である。


<レビュー>

 永らくイスラエルでドキュメンタリーを撮ってきたアモス・ギタ
イはこのところ劇映画にシフトしているが、この作品も劇映画で、
ハリウッドスターであるナタリー・ポートマンを主演に迎えている。
しかしもちろん彼は商業主義に転じたわけでは決して無い。彼は誰
が出よう都、ドキュメンタリーであろうと劇映画であろうと、イス
ラエルとその周辺諸国の現実を捉え続け、それをスクリーンという
キャンバスに刻み付ける。
 今回はイスラエルと隣国のヨルダンを巡る一種のロードムービー、
アメリカからイスラエルにやってきたアメリカ人のレベッカがスペ
イン人の婚約者と別れ、未来の姑と乗るはずだった車にその車を運
転するハンナと乗り込み、ヨルダンへと向かう。

 映画はいきなり「子羊、子羊…」と歌う歌で始まり、その曲が一
曲かかる間泣いているナタリー・ポートマンの横がををひたすらク
ロースアップで映し続ける。そのクロースアップは歌がやみ車が動
き出しても続き、10分以上にもなる。車が走り出すと、車の中から
の風景にレベッカの記憶がオーバーラップし、二重映しの映像のま
まレベッカが婚約者と別れるに至った会話を映し出す。
 ハンナはヨルダンのフリー・ゾーンに、“アメリカ人”から金を
受け取るために行くのだが、そのアメリカ人につながるレイラとの
間では「お金を返して」「ここにはない」という水掛け論が展開さ
れて3人は“アメリカ人”がいるという村に向かうことになる。し
かしそこでは暴動が起きており、レイラは“アメリカ人”の息子が
お金を持っていってしまったと告げるのだ。

 レベッカのクロースアップから始まった映像はその後も車の中か
ら取ったレベッカとハンナの横顔や窓から見える風景や国境の警備
員たちを映すばかりで、カメラは車の中にずっととどまる。それは
彼女達がヨルダンのフリー・ゾーンで目的の人物レイラと出会った
シーンでいったん止むが、それでもカメラは室内と夜の暗い屋外を
映すだけで閉塞感はなくならない。
 しかし、夜にある騒動を経験した翌朝、レベッカはレイラの夫で
あるサミールと彼の村を散歩する。それは非常な解放感のある映像
だ。そしてそれは同時にレベッカが解放されたことをも意味してい
る。婚約者との別れという自分の問題ばかりに目を向けていたレベッ
カはいやおうなしにイスラエルとそれを取り巻く国々の現実を目に
することで、ある瞬間に突然解き放たれる。
 しかし、レイラとハンナは果てしないいい争いを続ける。映画の
冒頭の歌が子羊を食い殺した猫が犬に殺され、その犬が棍棒で殴ら
れ… と永遠にループをえがくように、レイラとハンナの言い争い
も果てしなく、どこかカフカ的な不条理さまで感じさせる。
 ラストシーンで、イスラエルとの国境にやってきたところでハン
ナとレイラは再び言い争いを始め、レベッカは車を飛び出してイス
ラエルに入り、さらに走り続ける。しかしハンナとレイラは言い争
いを続け、エンドクレジットでは夜になっている…

 アモス・ギタイの作品は混沌としていて曖昧で時には退屈である。
この作品もその例に漏れず、雲をつかむような感覚に襲われる。し
かし、見終わってみるとそのもやもやとした中に私たちが把握して
いなければならない問題が厳然と横たわっているのだということは
理解できる。イスラエルとパレスティナ、そしてその周辺諸国、さ
らにヨーロッパ、アメリカ、それらの歴史と金と人々のアイデンティ
ティと生活が複雑に絡み合う問題は決して解きほぐすことは出来な
い。アモス・ギタイはイスラエル人だが、イスラエルを擁護するの
ではなく、その問題を複雑なまま見せることでわれわれの目をその
問題にひきつけておく。
 ナタリー・ポートマンが出演したのも、より多くの観客をこの映
画に動員し、この問題に目をひきつけさせるためだろう。日本では
その目論見は外れて劇場未公開となってしまったが、DVDは発売
された。アモス・ギタイは50本近い作品を監督しているが、日本で
DVD化されているのはわずか4本(そのうち1本はオムニバス)
である。他の作品が上映されるのはオフシアターで行われるレトロ
スペクティヴや中東地域の作品を特集した上映会だけだ。
 この貴重DVDをみてぜひこの中東地域の現実を感じて欲しいと
思う。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:フリー・ゾーン〜明日が見える場所〜>

価格:¥ 3,591(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 アモス・ギタイ作品

価格:¥ 2,000(定価:¥ 2,625)
おすすめ度:


価格:¥ 3,751(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 2,835(定価:¥ 5,040)
おすすめ度:


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2008年03月27日

愛されるために、ここにいる

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楽天でレンタルする

先日買ったと書いた、
貝印マルチブレンダー使いました

パワーがあるので、いろいろと速く出来ます。
おまけの専用容器もなかなかいい感じです。
頼んですぐ来たので、週末のお花見のお弁当にも間に合うと
思いますよ。

もちろん新生活にも。
4月から新生活という皆さんもそろそろ引越しも終わって落ち
着いた頃かと思います。
せっかくだから料理するぞという方、ブレンダーもいいですが、
鍋はやはりル・クルーゼですかね。

並行輸入のものは錆び止め加工がされていないので、日本正規
品がオススメです。
が、ここでもメイド・イン・ジャパンでいいものがあります。
それは野田琺瑯のブランドBRiCO

台湾のブリコ社との共同開発なので、厳密にはメイド・イン・
ジャパンではないのかもしれませんが、野田琺瑯もブリコ社も
伝統あるホーローメーカーで値段はル・クルーゼの半分以下!

バーミックスより貝印、ル・クルーゼよりブリコ。


-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 愛されるために、ここにいる

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□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 愛されるために、ここにいる


--cinema2179-----------

 愛されるために、ここにいる

 Je Ne Suis Pas La Pour Etre Aime
 2005年,フランス,93分


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<キャスト&クルー>

監督 ステファヌ・ブリゼ
脚本 ステファヌ・ブリゼ
   ジュリエット・サレ
撮影 クロード・ガルニエ
音楽 エドゥアルド・マカロフ
   クリストフ・H・ミュラー

キャスト パトリック・シェネ
     アンヌ・コンシニ
     ジョルジュ・ウィルソン
     リオネル・アベランスキ

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 50代の司法執行官ジャン=クロードは長年続けてきた仕事と老人
ホームに暮らす父親を週末に訪れるだけの日々を過ごしていた。そ
んな中、医者に軽い運動をすることを勧められた彼は前から気になっ
ていた職場の向かいのタンゴ教室に通い始める。そしてそこで幼い
頃彼の家族の世話になっていたというフランソワーズと出会う…
 フランス映画らしい大人のラブ・ストーリー。監督はこれが長編
第2作となるステファヌ・ブリゼ。



<レビュー>

 「人間はなぜ愛する人を傷つけてしまうのか」なんて柄にも無い
ことを考えてしまう。人は愛する人の前で何故か意地を張って自分
も相手も傷つけてしまうようなことがある。この物語の中心にある
のは疲れた中年男ジャン=クロードと結婚を目前にした30代と思わ
れる女性フランソワーズのラブ・ストーリーだが、このジャン=ク
ロードを中心とした父−息子3代の関係が「人というもの」を考え
させる材料になる。
 昔から気難しかった父親が、毎週やってくるジャン=クロードに
も文句ばかり言うが、彼が帰るときには窓からそっとのぞく姿、息
子が事務所で働くことになったのを素直に喜ばずそっけなく接する
ジャン=クロード、その姿は自ら愛されることを遠ざけているもの
の姿に見える。
 愛とは与えるものだが、彼らは文字通り愛されようと愛を求めて
いる。そのためにそれはどこか愛の奪い合いのようになってしまい、
誰も愛されない愛が不在の関係になってしまう。3人ともが互いの
ことを思っているにもかかわらず、それを表に出すことが出来ず、
自らそれを遠ざけてしまうのだ。
 しかし、ジャン=クロードはフランソワーズに出会い、彼女に愛
を注ぐことで「愛すること」を思い出す。対するフランソワーズは
婚約者を愛しているが、執筆にかかりきりな婚約者とジャン=クロー
ドの間で揺れてしまう。そして、そのフランソワーズの家族も登場
し、彼女もまた「愛」に迷う。

 これはいかにもフランス映画であり、いかにもなフランス映画と
して平均的な出来だ(つまり十分見るに耐えるということ)。監督
もまだ長編2作目ということだし、出ている役者も決して有名では
ない。それでも演出は奇をてらわず着実で、演技もしっかりとして
いる。タンゴというのもまた雰囲気があっていい。
 多分、まったく話題になることなく、レンタルビデオ屋の隅のほ
うに置かれ、時々ケーブルテレビなんかで放送されるような映画に
なるのだろうけれど、これこそがフランス映画なのだという気がす
る。フランス映画も最近はハリウッド化が進み、アクション映画が
増えたり、いわゆるスターがもてはやされるようになったりもして
いるけれど、こういう作品が若手の監督から出てくるようならまだ
まだ大丈夫だと思う。
 フランス映画はいつも「愛」を描き、「人」を描いてきた、そし
てそれは常に人の理性と感情を描くことでもある。愛と人を描いた
作品は見るものを考えさせるし、そこに登場する人たちの感情は私
たちを揺さぶる。
 50歳のジャン=クロードがフランソワーズに恋をして、彼女のこ
とを思って贈り物を買い、エレベータ前でそっと彼女の手を取る。
そのドキドキが画面からぐっと伝わってくる。まあくさいといえば
くさいのだが、このくささこそがいつまでも変わらない恋のドキド
キ感を伝えるのだ。
 「いくつになっても恋をするってのはいいもんだ」とまた柄にも
無いことを書きたくなる。そんないい映画だった。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:愛されるために、ここにいる>

価格:¥ 3,036(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 “タンゴ”な映画

価格:¥ 3,591(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 3,990(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 3,591(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 3,730(定価:¥ 5,040)
おすすめ度:



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2008年03月14日

ジェリーフィッシュ

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今日はホワイトデーですが、まあそれはもういいでしょう。
今日もまだまだ忙しいです。
ふう…

甘いものでも食べてリフレッシュかな。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ジェリーフィッシュ

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − ジェリーフィッシュ


--cinema2173-----------

 ジェリーフィッシュ

 Meduzot
 2007年,イスラエル=フランス,82分


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<キャスト&クルー>

監督 エドガー・ケレット
   シーラ・ゲフェン
脚本 シーラ・ゲフェン
撮影 アントワーヌ・エベルレ
音楽 クリストファー・ボウエン

キャスト サラ・アドラー
     ニコール・レイドマン
     ゲラ・サンドラー
     ノア・クノラー

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 テルアビブのホテルでウェイトレスとして働くバティアは不器用
で怒られてばかりいる。そのホテルで結婚式をあげたケレンとマイ
ケルだったが、ケレンが骨折をしてしまい新婚旅行は中止、近くの
ビーチのホテルに泊まることに。
 エドガー・ケレットとシーラ・ゲフェンがオリジナル脚本で撮っ
た初監督作品。カンヌ映画祭でカメラドールを受賞した。



<レビュー>

 浮き輪をつけた迷子を主人公のバティアが見つけ、預からざるを
得なくなるというプロットと、その子がどうしてもその浮き輪を話
そうとしないというエピソード、そして全体的な映像の印象からこ
の作品はやや幻想的なガーリーな映画という感じがする。主人公の
バティアはつらい失恋をしたばかりで、どこか世の中に絶望してい
るというのもいわゆる“負け犬”な感じで雰囲気がある。
 しかし、実際はそれほど単純なものではなく、結婚したばかりの
カップルや女性カメラマン、フィリピン人のヘルパーといった複数
の主人公が登場し、現在のイスラエルの現実を複眼的に描くように
なっている。結婚したばかりのカップルの新郎のほう(マイケル)
がロシア語のほうが得意だったり、フィリピン人のヘルパージョイ
が介護する老婆がドイツでの記憶を引きずっていたり、イスラエル
という国には実にさまざまな人がいる。彼らはユダヤ教という宗教
とヘブライ語という言語でつながってはいるけれど、ヘブライ語と
いう言語は親の世代にとっては母国語ではなく学んだ言葉なのであ
る。そして、イスラエルという国が数十年も近隣の国との間で戦争
を続けていることも大きく影を落とす。
 さらっとみるとフランス映画のような印象を与える映画だけれど、
実際に言葉や映像として現れない部分でもイスラエルという国の抱
える問題や、そこに暮らす人々が抱える暗さのようなものが垣間見
える。

 それでも、ここに登場する人たちはほとんどが好感が持てるとい
うか、いい人たちなのだ。それぞれに悩みを抱え精一杯に生きてい
る。イスラエルという国を見てしまうと、どうも問題のある国と思
えてしまうが(それはイランなどにも当てはまることだが)、そこ
に暮らす人々は私たちと変わらない人たちなのだ。それは当たり前
のことだけれど、国際政治というマクロな視点に慣れてしまうとつ
いつい忘れがちな事実だ。日本のように本当にさまざまな国から映
画が入ってくる国では、そのそれぞれの映画を見ることでその当た
り前の事実を思い出すことが出来る。
 日本人は国際感覚があるほうではないと思うが、そのようなレベ
ルで世界を感じていられることのほうが重要なのではないかと思う。
この主人公のバティアの感じていることやある種の現実逃避に共感
できる人は世界中にいると思う。そしてこの作品はそれを言葉に頼
らずに表現することで、そのような距離を越えた共感というものを
実現していると思う。
 それほど「面白い!」という作品ではないが、なんだかじわじわ
と味が滲み出してくるようでいい。イスラエル映画は最近結構入っ
てきているから見る機会もあるだろう。となると今度はその近辺の
ヨルダンやレバノン、サウジアラビアといった辺りの映画も見てみ
たくなる。





□ ヒビコレリンク

 『ジェリーフィッシュ』公式サイト
  


□ DVD今日の買い!

<今日の作品:ジェリーフィッシュ>

 イスラエル映画のDVD売っているこんなサイトが。
  


<今日のお勧め>

 くらげといえば…

価格:¥ 3,441(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 3,751(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:




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2008年02月24日

ボルベール<帰郷>:日々是映画的アカデミー賞

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今夜はアカデミー賞の発表があります。日本でもいろいろと騒い
でいますが、いかんせん見た映画が少ないので、なかなか盛り上
がれないというのが正直なところ。配給会社は戦々恐々としてい
るでしょうが、まあそんなに騒ぐほどのことでも無い気がします。

というわけで、日々是映画でもアカデミー賞、こちらはすでに日
本で公開された作品のみ候補です。
では早速、主演賞から。
主演男優賞は…
該当者なし。
私が挙げた候補に加え、ウィル・スミス、国分太一とでましたが、
決め手にかけて該当者なしです。
主演女優賞は…
ペネロペ・クルス
一皮向けた演技が公表だったようです。

次に監督賞は…
ソフィア・コッポラ
『マリー・アントワネット』は作品賞にはあがりませんでしたが、
監督賞では人気でした。

そして、作品賞は…

ボルベール<帰郷>
主演女優賞とダブル受賞!!
元日にDVD発売されたこの作品が日々是映画の読者の中では人
気だったようです。
価格:¥ 3,399(定価:¥ 4,935)
おすすめ度:



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ボルベール <帰郷>

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − ボルベール <帰郷>


--cinema2006-----------

 ボルベール <帰郷>

 Volver
 2006年,スペイン,120分

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<キャスト&クルー>

監督 ペドロ・アルモドバル
脚本 ペドロ・アルモドバル
撮影 ホセ・サルセド
音楽 アルベルト・イグレシアス

キャスト ペネロペ・クルス
     カルメン・マウラ
     ロラ・ドゥエニャス
     ブランカ・ポルティージョ
     ヨアンナ・コボ
     チェス・ランプレアベ

<評価>

☆☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 娘と姉とともに故郷へ墓参りにやってきたライムンダはボケてし
まった伯母のもとをたずねる。ライムンダたちの両親は火事でなく
なり、ライムンダはは隣に住む幼馴染のアグスティナに伯母のこと
を頼みバルセロナに戻る。その翌日、一日中働いて帰ったライムン
ダを待っていたのは、娘のパウラが襲ってきた父親を刺してしまう
という事件だった…
 アルモドバルが自身の故郷であるラ・マンチャを舞台にしながら
女たちの人生を描いた力作。ペネロペ・クルスはアカデミー主演女
優賞にノミネートされ、カンヌ映画祭では6人の女優たちが女優賞
に輝いた。



<レビュー>

 アルモドバルはやはりすごい映画作家だ。彼は『セクシリア』か
ら一貫して自分で脚本を書き、監督しているわけだけれど、その力
は作を重ねるごとに増している。
 この作品はまず脚本がすばらしい。スタートは強烈な風が吹き荒
れるラ・マンチャであり、そのさびしい雰囲気の中にボケた伯母が
住んでいる。彼女は目も見えないのに姪たちのためにお菓子を用意
したりして、ちょっとした不思議が用意されていたりする。そして、
隣家にはヒッピーの母親が失踪してしまった幼馴染がいる。この故
郷からバルセロナへの道には巨大な風車が林立する荒野が広がり、
それはアイムンダたちが住む都会と故郷との距離感を表現する。彼
女は伯母ともアグスティナとも親しいが、そこには無視できない距
離が存在するのである。
 そして、事件は故郷とバルセロナで別々に起きる。故郷では伯母
が死に、バルセロナではライムンダの娘パウラが父親のパコを殺し
てしまう。そこからライムンダは持ち主に内緒でレストランを開く
ことになり、それがうっかり繁盛してしまうのだが、このあたりの
展開力にアルモドバルのストーリーテラーとしての力を感じる。た
だ悲惨で重苦しい物語になることを避け、そこにさらりと希望をも
ぐりこませるのだ。どうなるんだろうと観客に思わせながら、その
そこに脈々と流れる“女性”というテーマを観客に問う。その構成
が見事なのだ。
 “女”とは何か、“母”とは何か、男に虐げられる存在でありな
がら、力いっぱい子どもを守る。そのためには強かさも必要であり、
時には男をだましてわが身を守る。その中で女同士も反目したり、
和解したりするが、最終的には女同士は協力し、男たちに対抗する
のだ。アルモドバルはそんな女たちに囲まれ、彼女たちと価値観を
共有するようにして生きてきたのではないか。この作品の冒頭のお
墓のシーン、たくさんの女たちが墓の掃除をする中、たった一人だ
けおじさんがいた(ように見えたが、実はおじさんに見えるおばさ
んかもしれない)が、そのおじさんこそがアルモドバル自身の姿な
のではないだろうかなどと考える。

 映像のほうはいかにもアルモドバルという感じであまり変わらな
い。特にペネロペ・クルスが登場しているシーンの赤を中心とした
色合いやものがやたらと押し込まれているよいな画面の印象はそれ
こそ『セクシリア』の頃から変わらないものだ。そしてそこに極端
なクロースアップを織り交ぜて生々しさを出し、ごくまれに真上か
らのショットなどをはさんで映像に変化をつける。この作品はそれ
にラ・マンチャの灰色の風景を付け加えることで対比を際立たせて
もいる。
 ペネロペ・クルスもハリウッドでちゃらちゃらした作品に出るよ
り、スペインでこのようなしっかりした作品に出たほうが力を発揮
できる年齢になってきたようだ。この作品でも彼女はいかにもな妖
艶さを発揮してはいるが、アルモドバルが執拗に映す後姿では大き
いお尻が少し垂れ、彼女の年齢とライムンダの疲れをそのお尻だけ
で表現しているのだ。もちろん彼女自身はハリウッドをあきらめた
わけではないだろうし、ハリウッドでもしっかりした作品に出れば
いつかはアカデミー賞だって取れるだろう。ただのトム・クルーズ
の元妻ではなく、トム・クルーズを利用してのし上がったくらいの
風評を得られるようになれば、アルモドバルっ子の面目躍如だろう。
ハリウッドではいまだにラテン系美女といえばただ妖艶さだけが注
目されるが、ペネロペ・クルスはその妖艶さに年齢が重なったとき
に出る甘ったるいような匂いを表現できる女優になれるのではない
か。アルモドバル作品に出ている彼女を見ていると、そんな過度の
期待をしたくなる。
 ボルベール(volver)はスペイン語で「帰る」という意味で、も
ちろんここでは故郷への帰還、死者の帰還を意味し、ライムンダが
歌う歌の歌詞でもあるわけだが、もしかしたらペネロペ・クルスの
スペインへの帰還もかけているのかもしれないなどとも考えてみた。



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posted by ヒビコレエイガ at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ2000年以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする