2008年08月20日

朝を呼ぶ口笛


あー、えー
なんだかすごく忙しいです。
オリンピックのせいも一部ありますが…
というわけで、今日は前置きなし!

今日は『朝を呼ぶ口笛』、吉永小百合のデビュー作だそうです。
約50年前ですよなんと!


■ 今日の映画 − 朝を呼ぶ口笛


--cinema2278------------

 朝を呼ぶ口笛

 1959年,日本,62分

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<キャスト&クルー>

監督 生駒千里
原作 吉田稔
脚本 光畑硯郎
撮影 篠村荘三郎
音楽 鏑木創

キャスト 田村高広
     瞳麗子
     加藤弘
     沢村貞子
     殿山泰司
     山内明
     吉永小百合

<評価>

☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 中学3年生の吉田稔は新聞配達をしながら高校進学を目指してい
た。しかし、怪我をした父親の代わりに内職で稼いでいた母親が過
労で倒れ、手術が必要とわかる。稔は手術費用を捻出するために高
校進学をあきらめようと考えるが…
 小中学生の作文コンクールで文部大臣賞を受賞した『新聞配達』
の映画化。吉永小百合のスクリーンデビュー作でもある。

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2008年07月12日

風船


世の中はiPhoneと山本モナで大騒ぎですが、山本モナは別に何も
悪くないと思いますがねぇ… 彼女は独身なんだし、好きな人と
好きに遊べばいいような気もするんですが、世の中はいったい何
を騒いでいるのか。ニュースキャスターは夜遊びもしちゃいけな
いのかねぇ。私は山本モナがこのままキャスターをしても番組が
面白ければ見ますけどね。逆に好奇心が沸いてみたいくらいだ。
対してニ岡選手は奥さんとの関係でも、球団との関係でも問題が
あるでしょうねぇ。奥さんとのことは周りが言うことではないで
すが、巨人は「怪我を治す気あんのか」といいたいでしょうねぇ。
高い給料払ってんだから、酒なんて飲んでないで怪我を治せと私
が巨人のフロントならそう思います。
結局長々と書いてしまいましたが、別にいいです。

それより気になるのは中東です。イランのミサイル実験やトルコ
の米領事館近くでの銃撃戦。原油の高騰もあってきな臭いです。
このイランの実験は先月のイスラエルの大規模な軍事演習に対す
る対抗措置だとか。アメリカとイスラエルはイランに対する先制
攻撃の準備を進めているという噂もあるし、いやな感じです。

映画は川島雄三監督の『風船』です。
まとまりはありませんが、しばらく日本映画が続くかもしれませ
ん。




■ 今日の映画 − 風船


--cinema2251------------

 風船

 1956年,日本,110分

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<キャスト&クルー>

監督 川島雄三
原作 大仏次郎
脚本 川島雄三
   今村昌平
撮影 高村倉太郎
音楽 黛敏郎

キャスト 森雅之
     三橋達也
     芦川いづみ
     北原三枝
     新珠三千代
     左幸子

<評価>

☆☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 カメラ会社の社長の息子圭吉は未亡人の久美子を愛人とし贅沢な
暮らしをしていた。そこに目をつけた歌手のミッキーが圭吉にちょっ
かいをかける。圭吉の妹珠子は小児麻痺の影響で少しトロいが、久
美子と仲良くなり…
 川島雄三が大仏次郎の原作を映画化。女優陣の競演が見所の愛憎
劇。今村昌平が脚本と助監督で参加している。

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2008年06月20日

青春怪談


突然39度近い熱が出てしまいましたが、大汗をかきながら寝たら
半日で下がりました。
まだ体がだるく、まったく食欲がわきませんが、何とか大丈夫そ
うです。おなかの風邪かなこれは。
皆様もお気をつけください。

今日は市川崑監督の『青春怪談』です。
これは隠れた傑作では。



■ 今日の映画 − 青春怪談


--cinema2237------------

 青春怪談

 1955年,日本,115分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
原作 獅子文六
脚本 和田夏十
撮影 峰重義
音楽 黛敏郎

キャスト 北原三枝
     山村聡
     三橋達也
     轟夕紀子
     山根寿子
     芦川いづみ
     北林谷栄

<評価>

☆☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 バレリーナの奥村千春の父・鉄也と事業家の宇都宮慎一の母・蝶
子は奥村の家ではじめて会い、二人を結婚させようと話し合う。一
方の千春と慎一も千春が独立するとひとりになってしまう父のため
に鉄也と蝶子をあわよくば結婚させてしまおうと考える。慎一は事
業家として銀座のバーへの出資を計画し、千春は初の大役の稽古で
忙しい日々を送っていた…
 獅子文六の原作を日活と新東宝で同時に映画化するという試みで、
市川崑が監督した日活の作品(新東宝の監督は阿部豊)。軽妙なコ
メディでありながらよく練られたプロットが素晴らしい傑作。

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2008年03月10日

暁の追跡:市川崑監督特集

ホームページ「日々是映画」はこちら
http://www.cinema-today.net/


ホワイトデーはまもなくです。
あ、準備していない!という男性の皆様に、迷っているならこちら
で。1個315円のスイーツ。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 暁の追跡

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 暁の追跡


--cinema2170-----------

 暁の追跡

 1950年,日本,93分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
脚本 新藤兼人
撮影 横山実
音楽 飯田信夫

キャスト 池部良
     水島道太郎
     伊藤雄之助
     杉葉子
     菅井一郎

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 新橋駅前交番の石川巡査は子供の具合が悪くなったという同僚の
代わりに勤務に付く。結局や金になった朝早く、ひとりの容疑者が
連れられてくる。石川が一瞬目を離した隙に逃げ出したその男を追
跡すると、男は線路で電車に轢かれてしまった…
 池部良監督、市川崑監督による犯罪ドラマ。脚本は新藤兼人でサ
スペンスのなかにヒューマン・ドラマが込められているという感じ。


<レビュー>

 この作品は石川が死なせてしまった容疑者の舟木が巻き込まれた
犯罪の捜査と、石川が警察官であるということに悩む人間ドラマと、
石川とラーメン屋の娘友子とのロマンスという3つの要素からなっ
ている。映画の展開は舟木の死を発端として展開されるその犯罪の
捜査にそって進んでいくが、その捜査が石川に警察官であることへ
の疑問を生じさせ、同時にそれがロマンスにも影響していく。この
脚本はなかなか秀逸で、この時代の日本映画にはあまり見られない
ものだ。
 実際のところ、犯罪の捜査というのは物語を展開させていくエン
ジンのようなもので、それ自体に面白みがあるわけではない。石川
は一回の警邏に過ぎず、捜査本部への配属を申し出るが、それをか
なわず、捜査に参加することはできない。その中で捜査は淡々と進
み、紆余曲折を経ながらも順調に進んでいくのだ。
 それよりも面白いのは石川という人間を描いたヒューマンドラマ
の部分である。ヒューマニストである石川は警察官であっても人間
だということをまず原則に考え、警察官としての職務を果たすこと
を何よりも重視する同僚の警官と対立する。そして仲の良かった同
僚の檜が銃の暴発によって解雇されてしまうと、自分も警察を辞め
ることを考えるのだ。そこには労働争議のデモを制圧に行ったとき
に感じた無力感も理由としてあった。それは警察官が見方であるべ
き貧しい人々を暴力で制圧しなければならない現実であり、彼は自
分も月給をもらっている身として「共食いをしているようないやな
気持ちになる」と語る。
 最終的に彼は警察は貧しい人を助けて、犯罪を起こさなくて住む
社会を作るのが理想だと語る。警察の理想とは警察がいらない社会
を作ることだというのだ。これはこの作品が一貫して貧しさゆえに
犯罪に加担してしまった人々を描いているということに合致してい
る。もちろんいくら貧しくたって犯罪を犯さない人もいるのだから、
犯罪を犯すというのは“弱さ”の表れではあるのだろうけれど、そ
こには簡単に“弱さ”のためといって片付けてはいけないものもあ
る。
 さすがにこの作品は東宝争議の末出来た新東宝の作品という気が
する。作られたのも1950年でまだまだ戦後の混乱期、貧しい人は本
当に貧しく、社会もそれを支えられるほど強くは無かった。その中
で警察の役割を見直し、貧しい人々に目をやるというのはいかにも
「大衆のもの」であろうとした映画らしいというところではないか。
 この作品の製作には警察が協力しているが、そこには警察のイメー
ジの刷新という意味もあったのではないか。警察というと戦争中ま
では国家の手先であり、人々を糾弾するものというイメージがあっ
たけれど、戦後民主主義の下では警察は民衆の味方であり、人々の
ために働く公僕となった。そのことを人々の理解してもらうために
映画が大きな役割を果たすと考えたのだろう。この作品に登場する
通行人達は警官の姿を捉えると逃げて行ったり顔を隠したりする。
別に疚しいことをしているわけではないのだろうが、やましいとこ
ろが無くてもいやな目にあわされてきたこれまでの記憶が警察にそ
のような態度をとらせるのだ。これ1本で警察のイメージが変わっ
たとは思えないが、警察官も一人の人間に過ぎないというメッセー
ジは充分に伝わっていると思う。
 これは本当に良く出来た作品だ。市川崑の初期の代表作のひとつ
であり、新東宝の代表作のひとつでもあると思う。まだ若かった市
川崑と新藤兼人という2人の才能が出会って、こういう作品が出来
上がったのだろう。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:暁の追跡>

価格:¥ 2,940(定価:¥ 4,725)
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<今日のお勧め>

 新東宝時代の市川崑。

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価格:¥ 3,751(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:




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2008年02月29日

鍵:市川崑監督特集

ホームページ「日々是映画」はこちら
http://www.cinema-today.net/



今日は暖かいですが、まだそれほど花粉は飛んでいないようです。
ウェザーニュースでピンポイントの花粉観測情報というのが公開
されているのですが、大丈夫そうです。

しかし、花粉対策はおこたりなく。
先日、マスク代わりに鼻に塗るってやつを買ってみたんですが、
効いてるんだかどうんだか良くわかりませんでした。鼻をかんだ
ら流れてしまうような…
やはり対症療法より、体質改善ですかね



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 鍵

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 鍵


--cinema2163------------

 鍵

 1959年,日本,107分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
原作 谷崎潤一郎
脚本 市川崑
撮影 宮川一夫
音楽 芥川也寸志

キャスト 京マチ子
     叶順子
     仲代達矢
     中村鴈治郎
     北林谷栄
     潮万太郎
     山茶花究

<評価>

☆☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 大学病院のインターンである木村は知人の古美術鑑定士剣持にカ
ンフル剤を出している。剣持の若く美しい妻郁子はそのことを知る
が夫には秘密にしておいてくれと告げる。さらに娘で木村の婚約者
敏子もやってくる。その夜、剣持の家を訪ねた木村はぎこちない雰
囲気に居心地の悪さを感じるが、郁子が風呂場で気を失ってしまう。
 谷崎潤一郎の問題作『鍵』を市川崑が映画化。大映が力を入れた
作品で、撮影は宮川一夫、音楽は芥川也寸志、役者も一流どころが
そろって見所はたくさん。


<レビュー>

 谷崎の変態的な物語に、市川崑の演出、見所は色々あるけれど、
私が何よりも気になったのはメーキャップである。なかなか映画で
メーキャップが気になるということはないのだけれど、この作品は
特段にメーキャップが独特で、しかもそれが非常に効果的である。
映画の始まりは、中村鴈治郎演じる剣持と仲代達矢演じる木村とい
う男同士の会話のシーンなので、特別変わったことはないのだが、
京マチ子が登場すると、早くもその眉毛が強烈な印象を与える。も
ともとの眉毛を(おそらく)すべて剃って極端に細くつりあがるよ
うに描かれた眉毛、その印象は強烈で、しかしそれが決して異様で
はなく、京マチ子の美しさを強調している。
 それに対して、娘の敏子を演じる叶順子のほうは、太く短い眉毛
が強調され、ぼってりした唇に真っ赤な唇が塗られて、どうみても
化粧慣れしていない田舎の娘にしか見えない。この対照はあからさ
まにふたりを対比しているのだが、その叶順子は顔全体を薄く白く
メークしている場面もあり、その不健康そうな顔色は逆に魅力的で
もある。
 そして、その後は男たちのメークも極端になっていく。仲代達矢
も中村鴈治郎も顔の一部を白塗りされ、妙な顔色を作り上げられる。
これが見事なライティングによって浮き上がり、下手な恐怖映画よ
り恐ろしいものになっている。
 このメークの演出はいったい誰がやったのだろう。もちろん最終
的にそれを採用したのは監督の市川崑ということなのだろうが、撮
影は名手宮川一夫である。色彩にことのほか神経を使う彼が、あえ
てそのようなメイクによって映像を効果的なものにしようと考えた
ことは想像に難くない。肝心の「メイク」としてクレジットされて
いる野村吉毅はこの作品以外に名前が出てくることはなくまったく
の謎の人物。これだけ独創的だから他に仕事の仕様がなかったのか、
あるいは映画以外の世界では有名な人物なのか。それはわからない
が、とにかくこの作品はすごい。

 さて、もうひとつ目を引いたのは京マチ子の存在だ。京マチ子と
いえば押しも押されぬ大女優、日本人離れしたグラマラスな肉体で
日本版“ヴァンプ”女優として有名だが、1924年生まれだから、こ
の作品の時点で35歳、まさに女ざかりでありこの郁子というキャラ
クターにこれ以上ぴったりな女優はいなかっただろうと思う。仕草
の一つ一つが非常に丁寧で、指先にまで色っぽさを感じさせる演技
はさすがである。これにエロじじいを演じさせたら日本一の中村鴈
治郎の組み合わせだから変態の大御所谷崎潤一郎も溜飲を下げただ
ろう。
 市川崑はキャスティングで映画の8割が決まると言っている。そ
の意味ではこの作品は本当に巣晴らしいキャスティングでしかも撮
影は宮川一夫、監督としてもこれ以上はないという環境で作ること
ができ、仕上がりも最高というところだっただろう。さすがは映画
界の大立て者永田雅一が全力を傾けて作った作品だというだけはあ
る。

 これは市川崑監督の中期の代表作でもあるし、大映という映画会
社の代表作でもある。松竹や東宝と違い“大人”向けの娯楽作品を
数多く作った大映にとって艶めかしく妖しいこのような作品こそら
しい作品だったと思う。日本映画の黄金時代の一翼を担った大映の
底力を感じさせる作品だ。
 もちろん原作を大きく変えた物語も秀逸で、展開にも目を離せな
いが、なんとも後味の悪い終わり方からも映画は物語だけではない
というメッセージが伝わってくるようなので、あえて物語に触れる
ことはしない。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:鍵>

価格:¥ 3,590(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:



<今日のお勧め>

 市川崑×京マチ子

価格:¥ 3,471(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:


価格:¥ 3,990(定価:¥ 3,990)
おすすめ度:



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